内閣府職員ゴムボート変死事件の真相

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2016-01-21インテリジェンス・治安

暗雲垂れ込めた海に漂うボート

 

拙作に寄せられた感想

 拙作「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!? 」の連載を始めた頃、こんな感想をいただきました。

私がこのニュースを知ったのは、本当に上記感想によってです。

そして本気で連載中止&作品削除を悩みました。
この感想を書いた方は全く悪くありません。
なんせ私は、真相を知っていておかしくないと思われる立場でしたから。

 

プロフィールにある通り、私は元公安調査庁勤務
現在は昔の身分を明かしてますが、当時は隠していました。

下手すると機密漏洩の濡れ衣を着せられかねない。
当然「誰から聞いた」という話になりますから、公安庁時代の友人・知人に迷惑が掛かりかねない。
「まったくの偶然なのに勘弁してくれ……」って感じでした。

すぐさま、相方の楓と相談。
「本当に偶然なんだからしかたないだろ……」ということで割り切りました。

内閣府職員変死事件とは

さて、内閣府職員変死事件とはどんな事件だったのか。
下のまとめ見ていただく方が早いです。

「韓国か北朝鮮のスパイ戦に巻き込まれて殺された」
一般人ならそうとしか思えない事件です。

しかし私は疑った

私も半分はそう思いました。

しかし半分は違います。
この手の怪事件って、真相は大したことないことが多いんです。
在職時代には、似たような話をどれだけ聞いたか。
そもそも絶対に表に出てはいけない話は、噂すら世間に流れません。

引っ掛かった点

それだけでなく、色々と引っ掛かる点がありました。

 亡くなった職員は「内閣府」ではあっても「内閣情報調査室(内調)」ではない

旧経済企画庁といえばわかりやすいでしょうか。
インテリジェンス業務に携わっていた職員ではありません。
平たく言えばスパイではありません。

「他省庁が依頼して、留学生の身分でスパイ業務をやらせていたのではないか?」
そんな憶測も飛び交ってましたが、まずありえません。
もしやらせようものなら、間違いなく内閣府からクレーム入ります。
これは霞ヶ関の人間なら、誰でもわかります。
そもそも経済しかわからない人に、何を調べさせるというのか。

マスコミも、このことは承知の上で煽った感があります。
(知らなければジャーナリスト失格と言っていいレベルです)
その方がより売れるでしょうしね。

 韓国にとっては殺すメリットがない

国家情報院にしろ軍にしろ、韓国情報機関のスパイ工作は広く浅い。
そして諦めも早い。
もちろん相手によりますが、のべつまくなしに声を掛けては、ダメなら諦めるって感じです。

今回亡くなった職員はキャリアですから工作の起点にはなりえます。
キャリアの場合、大抵は省庁の壁を超えた人脈を持ってますので。
将来的には警察・防衛・外務・公安庁などの幹部とつながるでしょう。
その意味で落とせるなら落としておくに越したことはありません。

しかし情報入手という観点でみると、本人自体には何の価値もない
その程度の協力者(あるいは候補)を断られたからって殺してたら割があいません。

ちなみに拙作EP02の主人公の台詞

お前みたいな女と寝るほど安くない

これは友人(公安庁職員)が国家情報院の送り込んだ女に向けて実際に罵った台詞です。

韓国大使館に出向していたときのこと。
政府主催のパーティーからホテルに戻ると、女が裸で待っていて「好きにして」と抱きついてきたとか。
友人は異性関係において奥さん一筋の潔癖症、「汚らわしい」と即座に跳ね飛ばしました。

もちろんやったが最後。
一生、韓国の奴隷です。

 北朝鮮ならありえなくもないけど……

殺した後の処理がめんどくさいのは韓国と同じです。
考えられるのは特定秘密保護法に対するデモンストレーション。
しかしそれくらいなら、他に殺すべき相手はいくらでもいますので。

一年後の回答

トータルで見ると「何かあってもおかしくないけど何も無い」、そういうオチかなあと。
その後、キモオタ連載一周年で同じ方から感想いただきましたので、以下の通り答えました。

この時には既に昔の身分を明かしてました。
その上での答えです。

事件の真相

では真相は?

昔の友人・知人などと話した限り、以下の記事そのままだと思います。

一般人からすると「冬の海をゴムボートで渡ろうとするヤツがいるか!」と思うかもしれません。
ましてやキャリア官僚、「そんな頭悪いわけがない!」とも。

逆です。

キャリア官僚だからこそ、バカとしか思えない行動をとるんです!

キャリアの中には根拠のない全能感を持った人がいます。

凡人にはできなくとも、俺が本気になればできるぜ

みたいな。続く言葉は、

なぜなら俺は神だから

笑ってはいけません。
霞ヶ関には結構な割合でいます。デスノートのライトみたいな人が。

きっとそういう人だった、あるいは追い込まれて自己を肥大化させちゃった。
これが私と友人・知人との結論です。

まとめ

陰謀論大好きな方にとっては台無しでごめんなさい。

ただし一方で、諜報戦争の結果として本事件みたいなのが何時起きても不思議じゃないのも事実です。
私たちはそのことをはっきり認識しないといけません。
この事件で諜報戦争に対する問題意識が芽生えたのなら、徹底的に検討すべきです。
事件そのものに問題ないことと、現実において危険を孕んでいるのは別の話ですから。

本事件がただの怪事件で終わらないこと、元インテリジェンス関係者として切に願います。