クリエイター必見! 著作権侵害(無断転載など)を運営に通報した場合、警察が動いた場合におけるPixivとcomicoの対応

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2017-07-24小説・創作

無断転載などの著作権侵害に悩む漫画家さんやイラストレーターさんは決して少なくないと思います。
かような侵害をpixiv comico で受けて運営に通報したらどうなるか。
実際のところを私自身の経験に基づき紹介します。
また、私のケースでは警察が動きました。
両運営が警察の捜査に対してどのような反応をとったかも、あわせて記します。
きっとクリエイターにとって参考になる記事と思います。

前提

まず、明白に著作権侵害の成立するケースであることを前提にあげておきます
これについては私から相談を受けた著作権情報センター、警察、告訴を受理した検察の全てが認めています。

具体的には、拙作を原作とする漫画とイラストの無断利用。
私はプロではありません。
アマチュアの作品でも著作権法違反が成立するという点には注意です。

簡単に言うと、コンビを組んでいたイラストレーターAが、私が利用許諾を撤回したにもかかわらず、pixivとcomicoで漫画とイラストの利用を続けたという事案となります。
構造としては「キャンディ・キャンディ事件」と同じです。

利用許諾を撤回した背景にはAからの度重なる嫌がらせがあります。
詳細を述べるには「小説家になろうの闇」に言及しなくてはならなくなりますので、ここでは割愛します。

運営に求める処分は作品の削除なので、無断転載と同様にお考えください。

私個人の通報に対する両運営の反応

Pixiv

無断転載におけるpixivへの通報はこちらから行います。

次の画面が開きます。

「著作権に違反している」をクリックして送信します。
自らに著作権がある事実、無断転載の事実(利用許諾を与えていない、法廷除外要件がない)を記して。
これでOK……のはずです。

しかし報告するだけ無駄です
というのは、

pixiv運営は通報を無視しますので。

私は二回にわたり通報しましたが、運営からは一切の反応がありませんでした。

comico

pixivと全く対照的な反応を見せたのがcomicoでした。

comicoはこちらから通報します。

プルダウンメニューから「迷惑行為・規約違反の報告」(「その他」でもいいと思います)に著作権侵害の事実と削除申立ての意向を伝えます。

comicoからはすぐに確認に動く旨の返答が来ました。
他の件で問い合わせしたときも感じたのですが、かなり法務部がしっかりしているように思います。
母体のハンゲームで色々あったから懲りたのかもしれませんが、comicoサポートは全般に優秀です。

ただ、私はここで一旦申立てを取り下げました。

どうして被害者の私が手間かけて削除手続を進めないといけないのか。
削除は無断で利用しているAがするべきだろう。
著作権法違反が明確な以上は司直の手に委ねたっていい。
ここまでのかなりの嫌がらせを受けているのだし、もうそこまでしないと気がすまない。
何より、無断で使われている私のキャラ達に申し訳が立たない。
そう考えてAの告訴に動きます。

警察の捜査に対する両方の運営の対応

警察とは、次の通り話がまとまりました。

  1. 警察が捜査の上で著作権法違反を認めれば、警察がAに対して削除警告を出す。
  2. もし従わなければ告訴を受理する(=逮捕)に動く。

本来の削除警告は警察ではなく私がするものです。
それでもあえて警察が民事介入と取られかねない削除警告を出すことにしたのはAの逮捕を避けるため。
(私が警告すればAは無視するのが容易に予想できたので)
かなり揉めましたが、A自らが削除するならそれでいいと折れました。

というわけで、警察が捜査に動きます。

Pixiv

ここでとんでもないことをしてくれたのがPixiv。
刑事さんによる捜査が始まってすぐ、イラストのURLに表示されるメッセージが次のものに変わりました。

該当ユーザーのアカウントは停止されています

いわゆるアカウント停止、事実上の強制削除と同じです。
どのような効果を生むかは以下のページを御参照ください。

刑事さんに、Pixivへ何らかの要請をしたのか確認します。
すると、刑事さんも呆然。

まだ捜査の段階ですので、事情を説明してイラストの利用状況を確認しただけなのですが……

つまりPixivは、巻き込まれる前にAのアカウントを停止することで事態の収拾を図ったのです。

なんて勝手なことしてくれるのか。
警察はAの逮捕に向けて容疑を固めている最中。
それを運営自ら消去して犯罪を揉み消したようなものです。
(警察としては可罰性がなくなったという理由で逮捕しづらくなる)

私個人の申立てで動かないなら警察からの問い合わせでも動かないでほしい。
しかも警察は運営に削除要請したのではない、問い合わせしたにすぎないのですから。
(誤解されがちですが警察自体に削除させる権限はありません)

もしAの著作権侵害が認められなかったら、Pixiv運営はAに訴訟提起されても文句の言えないところ。
その意味でも運営は迂闊だったと思います。

comico

一方のcomicoはさすが。
刑事さんからは「ハンゲームとはサイバー犯罪が頻繁に起こる関係でパイプがあり、スムーズに話が進むと思う」と伝えられていました。
実際にその通りだったようで、警察とcomicoで今後の方針について相談。

警察がAに削除警告を出し、comicoサポートへ連絡させる。comicoサポートは連絡を受け取ったらAに削除手順を教える。

という段取りで話がすぐにまとまりました。
私もAと手が切れるならそれでいいと納得し、刑事さんの提案を承諾します。

警察の警告の結果、どうなったか

Aは警察の警告に応じませんでした。
それどころか「弁護士を立てて争う」と伝えてきたとのこと。

だったら仕方ない。
私は相当期限と考えうる一週間が経過するのを待ち、警察に告訴状を提出する意思を伝えました。

すると刑事さんは「もう一度警告させてくれ」と頼んできます。
そしてAは従う意向を示しました(刑事さんに聞くと、どこかで判例を聞いた様子とのこと)。
comicoに連絡、削除手続をとりました。
ただし刑事さんが「削除したら連絡するように」と伝えたにもかかわらず、Aからは連絡がなかったとのことです。

話はこれで終わらないのですが、本稿のテーマから離れますので別の機会にて。

まとめ

Pixivの「運営仕事しろ」タグに納得してしまう一件でした。
削除だけでいいのでしたら、自分で交渉するのではなく警察に通報する方が早いです。
著作権侵害は違法の外形な明らかな分、どんな形であるかはともかく動いてくれますので。

そしてcomicoは本当に見直しました。
あの悪名高いハンゲームの系列とはとても思えない。
是非是非これからも頑張って欲しいですね。