小説家になろうにて「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!?」連載中!

公安調査庁が創作者に向けて「取材OK」とツイートした件で、小説家になろうで活動してる同庁OBから同人・アマチュア界隈の作者達に伝えたいこと

小説・創作
この記事は約9分で読めます。

3か月前のこと。
公安調査庁(以下、公安庁)のツイートが珍しく(?)バズりました。

16000のリツイート、37000件のいいね。
同庁の広報室は驚いたのではないでしょうか?

「公安」という世間にとって謎の存在が取材OK。
シンプルにそのことが興味を惹いたのかもしれません。

ただ……バズった原動力は、私は他の点にあるとみています。

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バズったのは「名探偵コナン」が原因では?

私は公安庁のOB。
その関係で、当サイトにも公安庁の記事がそれなりにあります。

同時に、私はアマチュアのモノカキ。
いわゆるワナビと呼ばれる身で、「小説家になろう」でちまちま書いてます。
多少はアマチュア・同人界隈の創作事情に通じてますし、創作仲間もいます。

両方の経験からみると、世間の多くは「公安」なんて興味ありません。
Twitterが保守vsリベラルのバトルで盛り上がってる現状であっても。
右が左に対して「共産党は破防法の調査対象団体」と叫んでいても。
左が右に対して「在特会や統一教会だって公安庁の調査対象じゃないか」と煽っていても。
大半は一方を叩く材料になればそれでいいのだろうというのがサイトを運営してきての感想。
当サイトの公安庁関連の主な訪問者は就活している学生や社会人です。

しかし一方で創作界隈では「公安」人気が盛り上がっています。
きっと全てはこの方によるもの。

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名探偵コナンの安室透。

私がさっきのツイートを知ったのも、やはりコナン物をやってる創作仲間のRTでした。

匿名条件なのでAさんとしましょう。
AさんとDMでやりとりしていて、

実は二次創作先のアカウント(コナン)でもざわざわしていた内容だったので気軽に作者が取材を申し込める環境を整えてもらえると嬉しいです

なるほど。
というわけで気軽な環境とやらを作るべく、ちょっと腰を上げてみることにしました。
Aさんが「公安」について誤解めいたツイートもしてたことですし。

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取材申し込んだからといって洗われるわけじゃない

Aさんがやってたツイートはざっくりこんな感じ。

もしかして取材申し込んだら色々調べられちゃうのかなあ……でも調べられてもいいや。覚悟決めよう。

解いておきたい誤解というのは、そもそも覚悟を決める必要なんてないということです。

「公安」はなんでもかんでも調べるわけじゃないよ

 

公安庁が人物を洗うのは洗うべき目的があるときです

例えば、

敵対する組織の情報を得るためのスパイにしたいとか。
本人が何かしらの行政手続を申し込んできて、裏でやばいことやってないかとか。
日本でテロを起こすための組織作りしてる中心人物とか。

小説や漫画書いてるだけの人なら普通そんなことやってないよね?

もしかしたら名前などの個人情報を聞かれるかもしれません。
(どこの役所でも確認のために聞いていそうですが、)もし公安庁が調べるという前提で聞くとするなら。
例えば、共産党や過激派など公安庁をよく思ってない集団が創作者になりすますかもしれません。
その上で取材の内容を悪意もって拡散する可能性もあります。
そういった面倒くさい方々への対処はする必要があります。

ただ仮に調べたとしても。
せいぜいが面倒くさい方々のデータベースを検索して該当しないかチェックするだけ。
調べられたことすら本人にはわかりません。
個人情報が保存されることもありませんし、近隣への聞き込みなどすることもありません。
たまたま取材申し込んできた一般人相手にそんなことしてるほど暇じゃありません。

何より、

何もなければ調べられたって、どうということもないはずです

Aさんが「でも調べられてもいいや」と言ってるとおり。
普通の生活送ってる分には、公安なんてまず縁のない世界です。
だからこそ創作者は知りたいわけですしね。

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問題は別にある

アマチュア・同人界隈の創作者が公安庁に取材をするにあたっては、もっと別な、それでいて根本的なところに問題があります。

まず恐らく、

公安庁広報室が念頭に置いているのは「プロ」の創作者
アマチュアではありません

(同人でもプロより収入ある作者はざらですが、一応アマチュアに加えます)

具体的に対象として考えたのは、きっとこんな感じ。
ツイートを受けて、abemaが公安庁を取材したものです。

エラー | ABEMA

abemaは創作者じゃありませんけど、れっきとしたメディア。
広報室だって役所の宣伝になるから取材を受けるんです。

ありていに言えば、

社交辞令とまでは言わないけど、それに近い感じ?

元役人としての感覚からしても、まず間違いないです。
いまどれくらいのアマチュア創作者がいるか。
「創作」のワードがかかったらどれだけアクティヴになるか。
役所にいたら絶対に想像つきませんもの。
なろうで活動している私ですら、周囲に創作仲間や安室ファンの女性達いるから知ってるにすぎないのに。

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公安庁に取材してみたい創作者への提案

とは言え、公安庁もツイートしたからには「ツイート見たんですけど」と言われれば断れません。
電話すれば取材に応じるでしょう。
別に身辺調査されることもありません。
もしかしたら、東京に住んでいれば来庁しての取材も受けてくれるかもしれません。
興味あるのでしたら気軽に問い合わせてみればいいです。

以上で「気軽に作者が取材を申し込める環境を整えてもらえると嬉しいです」というAさんとの約束は果たしました。

……ここで終わってもいいんだけどね

広報室だって仕事があります。
一人一人を個別に相手にしていたら膨大な時間を費やすことになります。
今はそれほどでないかもしれませんけど。
「OBが気軽に聞いてみろって言ってたよ」ということになれば殺到する可能性もあります。
広報室は人数が少ないので業務に支障が出かねません。

また、取材する創作者の側にしても片手間程度に僅かな時間割いてもらっても仕方ないのでは?
どうせ聞くならたくさんの、そして掘り下げた話が聞きたいはずです。

というわけで私から提案してみたいことがあります。

公安庁に創作者向けの会見イベントを開催してもらう

要は記者会見の創作者版ですね。
プロアマ問わず創作者ならオールウェルカムで。
(当然ながらプロの創作者にも需要はあるはずですから)

今はコロナですから本庁に直接集まってもらってというのは難しいかもしれません。
しかし最近ではオンライン会議ツールも発達しています。
就活学生向けの官庁訪問と同じ要領でやってもいいですし。
そんなに難しい話ではないです。

会見形式であれば、公安庁側は一度に大量の取材をこなせます。
創作者向けイベントを開催したということで、その界隈からの反応も期待できます。
もしかしたらニュースに採り上げてくれるメディアも出てくるかもしれません。
言ってみれば本気で業務として取り組むだけの宣伝価値が生まれるということです。

公安庁側は、事前に質問を募集しておいて回答を用意するという方法をとることもできます。
炎上や変なのが入り込むことへのリスクは低減できますし、担当部署に回答作成を依頼することもできます。

創作者の側にとってもメリットがあります。
時間を予め組める分、より深く回答してもらえるかもしれません。
そして一人の発想力には限界があります。
他の創作者の質問を聞くことは刺激になり、創作する上での財産となるはずです。

何より、

一度に大勢が参加するなら気軽に申込みやすいよね

まさに気軽に取材を申し込める状況ではないでしょうか?

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この記事を公安庁広報室が読んだところで……

どうせ本庁総務で私のサイトはチェックしてるはず。
広報官(=広報室の責任者)に回しといてください。

……まあ、広報官が読んでも無駄でしょうけどね。

10年くらい前に広報官と会ったときの話。

私、ライトノベル作家になりたいんだ♪
そしてアニメ化して憧れの声優さんに握手してもらうんだ♪

……いつまでも遊んでないで働け

さらに私の持ってたラノベを奪い取り、ぱらぱらめくって突きつけてきました。

いい年してこんなの読んで恥ずかしくない?

このときの広報官のゾウリムシを見るように蔑んだ目を、私は一生忘れません。
そして、こんな奴が私の言葉に耳を貸すなんて到底思えません。

ちなみに「こんなの」↓

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画像引用したら(エロ的に)規約に抵触し広告はがされかねないイラストなので、どんな内容か興味ある方はAmazon Kindle Unlimitedで直接御覧ください。
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まとめ

というわけで、創作者の皆様。
提案こそしたものの、残念ながら広報官に蔑まれている私は力になれません。
というかライトノベル作家デビューして見返すまでは広報官に連絡とるつもりありません。

先述のとおり、公安庁に2、3点聞きたいだけなら気軽に電話してみればいいです。
でも、もし公安庁に会見イベントまでやってもらいたいと思うなら、

自分で声をあげてください

方法としては、コメントをつけてこの記事を拡散するのが手っ取り早いでしょう。
数が多くなれば広報官も無視できなくなります。
一方で数が多いということは一定の参加者数を見込めるということなので動きやすくなります。

あと、念を押しておきます

公安調査庁と警察は違う役所です。
そしてゼロシリーズは警察。
そのまま参考になるわけではありません。

ただやってる仕事は限りなく似ています。
創作するにおいてリアリティつけるための材料になるのは間違いありません。
別の組織というのもまた、それはそれで妄想膨らむ材料になるかもですしね。

本件は公安庁と創作者がWINWINになれる事案だと私は思っています。
より深く面白い小説や漫画を描いてみたいと願うなら、ぜひ声を上げてみてください。

最後に著者の小説を宣伝させて

公安調査庁を舞台にしたミステリ。
コナンとは毛色違いますけど、お読みいただけたら嬉しいです。

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この記事を書いた人

広島市内のパチンコホール勤務。
3号機時代からのパチンカス。
ADHD、精神障害者手帳3級所持。
慶應義塾大学商学部卒、専攻はマーケティング(広告・宣伝)
国家一種試験経済職の資格で公安調査庁に入庁。
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当。
「小説家になろう」の底辺作者。
WordPress記事は素人の備忘録です。

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