本記事は、拙作「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!? 」(以下、キモオタ)の読者を対象に書いたエッセイです。
ただ、一般の方でも楽しめるように書いてます。
よろしければ読者以外の方も読んでいってください。
1994年当時の学校は週休二日制ではない
現在は週休二日制が当たり前になっています。
その感覚で20年前に戻ったら?
拙作EP003より引用します。
「学校って、今日は土曜日でしょ?」
「訳のわからぬ事を。いつから出雲学園は土曜日が休みになったのかね」
へ?
土曜日は学校休みだろ?
特に今日は第四土曜日。
俺は小中高と公立通いだったけど、その全てにおいて休みだったぞ?
この一節は、現在と過去の週休二日制に対する認識ギャップを前提にしています。
週休二日制導入の流れ
公立小中高校
公立小中高校において完全週休二日制が実施されたのは2002年です。
作品の舞台となる1994年だと第二土曜日だけが休み。
つまり基本的に土曜日は学校がありました。
これに加えて第四土曜日が休みになったのは作品舞台翌年の1995年。
それでもまだ、土曜日の半分は授業がありますね。
主人公の設定は小中高が公立で大学だけ私立。
つまり小学校のほとんど、中学高校の全てにおいて第四土曜日が休みとなります。
正確には、主人公は小学校一年だけ第四土曜日も学校に行っています。
この点は「小さい頃だから忘れている」と思っていただければ。
大学
大学については深く調べていません。
というのは、大学では学生が履修を選べます。
必修科目が入るという不運に見舞われない限り、土曜日はまず休みにしますので。
企業・官庁
職場についてはどうか。
主人公は内閣情報調査室勤務、つまり国家公務員です。
国家公務員が完全週休二日となったのは1992年となります。
民間企業もこれに続いたところが多いです。
社会における一般認識としては、1992年を完全週休二日制の導入年とみなしてよいでしょう。
1994年はようやく「半ドン」という言葉が廃れかけた頃でした。
何か手続に行こうとして「あー、もう半ドンじゃないんだ」って。
公立学校と私立学校の違い
実はこの場面において、社会的状況はあまり意味を持ちません。
というのも、出雲学園は私立。カリキュラムを自由に決められます。
現在でも土曜日に授業のある学校は割と多いです。
なので本話のトラブルは、「公立と私立のズレ」と言い換えるべきかもしれません。
どちらでも話は進みますので、気にするべき箇所ではありませんが。
ただ現在は、公立でも土曜日に授業のある学校が増え始めたそうで。
ゆとり教育の反動なんでしょうけど、どことなく世知辛さを感じてしまいます。
週休二日制と完全週休二日制の違いについて
作中では省略していますが、厳密に言うとこの二つには違いがあります。
・完全週休二日制は毎週休みが二日ないとダメ。
これは採用条件でよく引っ掛かる話だとか。
求職する際には注意を払って下さい。
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