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霞が関中央官庁の公式サイトをGoogle PageSpeed Insightsのスコアでランキングしてみてわかったこと

雑記
この記事は約7分で読めます。

今年秋、菅首相の肝煎りでデジタル庁が発足します。
しかしその一方で防衛省のコロナワクチンシステムがとんでもないポンコツだったり。

とれた予約「勝手に消えた」 防衛省のワクチン予約システムでまた欠陥…担当者「えっ、そんなことが…」:東京新聞 TOKYO Web
架空番号でも予約できる一方、正しい番号を入力してもエラー。防衛省が運営する新型コロナウイルスワクチン東京大規模接種センターは、インター...

国交省では不正アクセスで情報漏洩してたり。

時事ドットコム

果たして我が国は本気でITに取り組む気があるのでしょうか?
いえ、むしろ、

こんなに杜撰だからデジタル庁が必要なんだ!

と叫びたいための策略なのかもしれませんけど。
だったら今まで何をやってきたのかくらいは言いたくなります。

そこで思いついたのがGoogle PageSpeed Insightsで霞が関の各官庁を調べてみることでした。

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この記事を読む方へのオススメ

Google PageSpeed Insightsについて

Google PageSpeed Insightsとは?

サイトを構築・運営に携わる人なら誰でも知っているGoogle PageSpeed Insight(以下、PSI)。
しかし本稿は知らない方も読むと思われますので、ざっくり記します。

PSIはサイトのページ速度・改善度を計測するツールで、SEOに用いられます

 

 

SEOとは「検索エンジン最適化」のこと。
Googleなどでの検索順位が上がるほど自分のサイトをクリックしてもらえます。
つまりアクセスが増えます。
そのために様々な対策を行うわけです。

公式サイトをPSIで調べてみる理由

もっとも、官公庁にSEOは不要です。
オンリーワンの存在なのですから、SEO対策しなくとも検索順位1位に出ますし、誰もがクリックしてくれます。
PSIで示される対策をとる必要がないわけですから、スコアが悪いことがデジタル化が進んでないとは決して言えません。

しかし視点を変えてみましょう。

重要なのはPSIにこめられたGoogleの理念です

WEBマーケティングに携わっている方なら周知の事実ですが、6月からページエクスペリエンスシグナルが検索順位決定要素に導入されます。

ページエクスペリエンスシグナルの内訳は次の図の通り。

LCP・FID・CLSがPSIで示される指標です。

どうしてこれらが指標に組み込まれるか。

ユーザーエクスペリエンスに優れる=見に来た人のことを配慮している

つまりPSIのスコアが低いページは、訪問者のことを考えていないページ。
Googleは、サイトは訪問者ファーストであるべきと考えているわけです。

この視点からすると、

「スコアが高いほど各官庁は国民ファーストである」といえそうです

官庁にとっての訪問者は常に奉仕すべき国民ですから。

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各官庁の公式サイトの計測

計測対象

官庁の数もいっぱいありますので大臣のいる官庁に限定します。
プラス、デジタル庁のティザーサイト(予告サイト)。

以下は、単純にスコアの低い順番に並べてみます。
逆に言うと、

対策する気のない、上から目鮮度がトップの順番です

法務省 スコア 16

http://www.moj.go.jp/

13位 金融庁 スコア 22

金融庁
金融庁の公式ウェブサイトです。金融庁の組織、報道発表、政策・審議会等、所管法令等に関する情報、広報誌「アクセスFSA」などを掲載しています。

12位 総務省 スコア 31

総務省
総務省の政策(行政運営の改善、地方行財政、選挙、消防防災、情報通信、郵政行政など)、組織情報、所管法令、報道資料、会議資料等を掲載しています。

12位 デジタル庁 スコア 38

デジタル庁
デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDXを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げることを目指します。

11位 内閣府 スコア 41

内閣府ホームページ - 内閣府
内閣府のホームページです。内閣府の組織、政策、報道発表資料、統計・調査などに関する情報を掲載しています。

10位 国土交通省 スコア50

国土交通省
国土交通省の任務、報道発表資料、政策、統計情報、申請・手続きに関する情報を掲載しています。

9位 外務省 スコア 51

外務省ホームページ(日本語):トップページ

8位 財務省 スコア 54

財務省ホームページ
財務省トップページ

7位 厚生労働省 スコア57

ホーム|厚生労働省
厚生労働省の取り組んでいる政策情報、報道発表資料、統計情報、厚生労働白書について紹介しています。

6位 文部科学省 スコア 58

文部科学省

5位 防衛省・自衛隊 スコア59

Just a moment...

4位 農林水産省 スコア60

農林水産省ホームページ
農林水産省ホームページ

ただし、以下は参考値です。
エラーが出たためやり直したのが1つ。
トップ画像が表示されていないことが1つ。

3位 環境省 スコア67

トップ
環境省のホームページです。環境省の政策、報道発表、審議会、所管法令、環境白書、各種手続などの情報を掲載しています。

2位 警察庁 スコア 78

警察庁Webサイト

1位 経済産業省 スコア82

経済産業省のWEBサイト(METI/経済産業省) (METI/経済産業省)
経済産業省のホームページです。経済産業省の組織、大臣会見、報道発表、政策、審議会・研究会、所管法令、予算・税制、統計、申請手続きなどに関する情報を掲載しています...

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フィールドデータとラボデータ

PSIにはフィールドデータとラボデータがあります。

フィールド データは特定の URL の今までのパフォーマンスについてのレポートであり、実際のさまざまな端末やネットワークの条件におけるユーザーから匿名で送られたパフォーマンス データです。ラボデータは、一連の固定されたネットワーク条件で 1 台の端末でページ読み込みをシミュレートしたデータです。

引用:PageSpeed Insights API について

本来はフィールドデータとラボデータの双方で考えた方がいいのですが。
国民ファーストかどうかの視点からみたランキングなのでフィールドデータを主な基準として眺めていきます。

ワンツーはやっぱり経済産業省と警察庁

1位経済産業省、2位警察庁。
この二つは予想通りといった感じでした。
両方ともITと直結する官庁なんですから、悪かったら笑い物ですけど。

それでもこれだけのスコアは十分すごいと思います。
下位の官庁とは大きな差がある通りです。

特にびっくりしたのが警察庁。
改善点を見ると、とりうる範囲での対処はやっている感じでした。

スコアが悪くとも合格点の厚生労働省

最初に煽っておいてなんですが、スコアが悪いだけでは閲覧者のことを考えていないとは言えません。

PSIのスコアには速度だけでなく「対策すれば改善できる箇所を放置している」ことも反映されますので

例えスコアが悪くとも。

FCP、FID、LCP、CLSの全てに合格していればユーザーエクスペリエンスに優れたページです。

その意味では、全てに合格している厚生労働省は実質的に2位と言えます。

国民目線を感じた環境省

スコアも健闘してるんですけど。
Google検索結果のページ。

環境省へようこそ!

こんなフランクなサイトタイトル、環境省だけでした。

もっとも実際に、

環境省は著者の知る限り、キャリアでも腰が低く優しげな人ばかりです

 

栄えある「上から目線」1位は法務省

最下位は法務省。
国民への配慮がないわけですから「上から目線」1位と言い換えてもいいでしょう。

いくら官庁だからとか、その他の要素考えたとしても。
ひどすぎるスコアに見えます。

もっとも実際に、

霞が関で一番上から目線な人達なんだから仕方ありません

力を握るのは検事と裁判官。
日本で向かうところ敵無しの人達ですもの。

総務省はある意味もっとやばい

経産省と同じくITに直結する官庁のはずなんですが。
こんなんだから、携帯電話にしても通信料値下げにばかりこだわってベースバンド制限の問題は見落とすんだろうと思っちゃいます。

デジタル庁がFCPで最下位!?

FCPはページエクスペリエンスシグナル以外の要素ですが、大事な要素です。

FCPは何らかのコンテンツが画面に映し出されたタイミングです。
FCPに優れたサイトは閲覧者にとっては体感軽く感じられます。

最下位がデジタル庁ってなんなの!?

アニメーションふんだんに使ってるからねえ……

見映え重視ですごい!と思わせたいんでしょうけど。
画像のないティザーサイトでこれは……。
見映え重視で実がないとも言えます。

まあ、本番のサイトに期待ですね。

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まとめ

案外イメージ通りの結果でびっくり。
途中でもさらっと触れた通り、本当はPSIのスコアだけで語れるものじゃないんですけど。
あえて、その上で。

役所の姿勢ってこういうところにも現れるものなんだね……
スコアにここまで差があると、きっと根本的に何かが違うんだと思う……

 

皆様はどう思われましたでしょうか?
ぜひ感想をお聞かせください

この記事を書いた人

広島市内のパチンコホール勤務。
3号機時代からのパチンカス。
ADHD、精神障害者手帳3級所持。
慶應義塾大学商学部卒、専攻はマーケティング(広告・宣伝)
国家一種試験経済職の資格で公安調査庁に入庁。
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当。
「小説家になろう」の底辺作者。
WordPress記事は素人の備忘録です。

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