テレビで籠池泰典理事長経歴詐称疑惑のニュースが流れたとき、こんな台詞が耳に入りました。
本当は「県職員」なのに「官僚」と名乗ったわけですね
あれ? と思う。
というのは、どっちも公務員に置き換えられますよね。
それに都庁だと「都官僚」なんて言い方もする。
どうして奈良県だと「官僚」じゃないの?
そもそも官僚って何ぞや?
実のところ、私もかつては「官僚」と呼ばれていた身です。
それなのに、どうして今更こんな疑問を抱くのか。
少々自己嫌悪に陥りました。
言葉の意味を曖昧にするのは気持ち悪い……ということで、wikipediaを読んでみました。
以下、私の経験を踏まえて、見解を記してみたいと思います。
官僚の定義
以下、Wikipediaの「官僚」→「日本」より引用します。
日本における「官僚」とは、最も広い意味では試験に合格して採用された公務員全般を指すが、
現在の私の認識はこんな感じです。
やっぱり「都庁官僚」って言い方を聞いて「そんなのあるんだー」と思ったのがきっかけ。
役人なら官僚なんじゃん?みたいな。
狭義的には国の行政機関に所属する国家公務員の中でも、特に中央省庁の課室長級以上(これらの職級は任用上も特殊な扱いとなる)を指す。
そうなのか?
普通に補佐だろうと係長だろうと、いやヒラだろうとキャリアの場合だと「官僚」って言うぞ?
というか、私は自称じゃなく言われていたぞ?(←キャリア採用)
そうか。
これらの職級は任用上も特殊な扱いとなる
これがポイントなんだ。
嫌な話と思われるかもしれませんが、省庁を超えてキャリア同士では互いに「官僚」と呼び合っていました。
一方で、どんなに地位が高くても、ノンキャリアを「官僚」と呼んだことはありません。
つまり「キャリア=官僚」。
これが私の、そして周囲の、在職時の認識なんだと思います。
また「高級官僚」は、国の行政機関に所属する国家公務員の中でも、特に中央省庁の指定職以上の地位にある者を指すことが一般的である。
指定職というのは本省審議官、外局部長、地方支局の局長クラス。
キャリアが出世を保証されているのは課長までですが、実際には高確率で指定職まで出世します。
将来の指定職と考えれば「キャリア=官僚」の認識でも矛盾はないようです。
官僚という用語は法律で規定されている訳ではなく、公的なものを含めて明確な定義は存在しない。
だから悩んでしまっているわけで。
日本の日常会話において「官僚」と言う場合、霞ヶ関の中央省庁で政策に携わる公務員を漠然と指すことが多い。
世間一般だと、きっとこんな認識なんでしょうね。
考えてみれば私の周囲でも「キャリアってなあに?」って人多いですし。
大臣や副大臣、大臣政務官は上級の公務員であるという点は同じではあるが、選挙で選出された政治家(国会議員)であるため官僚とははっきり区別していることが一般的。
ここは当然です。
地方公務員は通常、官僚とは呼ばれないが、大規模自治体の幹部職員に対して「都庁官僚」のように比喩的に使われることがある。
ここまで読んで思ったこと。
「官僚」って絶対叩き言葉ですよね!
だって都庁官僚って言い方するとき、褒められてる記事読んだことないですもの。
まとめ
ここまで読んでみると、経歴詐称報道の「官僚」の気持ち悪さは、
日本の日常会話において「官僚」と言う場合、霞ヶ関の中央省庁で政策に携わる公務員を漠然と指すことが多い。
「中央省庁で」と書いているのに、
地方公務員は通常、官僚とは呼ばれないが、大規模自治体の幹部職員に対して「都庁官僚」のように比喩的に使われることがある。
東京都という地方自治体にまで広げてしまっているからでしょうけど。
それで奈良県は「県職員」と呼ばれると「東京都だけ特別扱い、そんなに偉いのか!」。
そんな僻み根性を抱いてしまって気持ち悪くなったんだと思います。
結論としては、どんな風に使ってもいいということになるんでしょうけど。
皆様は「官僚」という言葉にどんなイメージ抱いてるんですかね?
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