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漫画「ヒカルの碁」と「公安調査庁に入りたいならやっておいた方がいいこと」

きのここらむ
この記事は約7分で読めます。

「ヒカルの碁」という漫画を御存知でしょうか?

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週刊少年ジャンプで1999年~2003年にわたり連載された囲碁を題材とする漫画。
作画は「DEATH NOTE」の小畑健。
単行本発行部数は2500万部以上、アニメにもなっています。
むしろ知らない人の方が珍しいでしょう。

では、そのヒカルの碁と公安庁に何の関係が?
そこは読んでいただければわかります。

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この記事を読む方へのオススメ

「公安庁に入りたいならやっておいた方がいいこと」という質問

本サイトでは公安調査庁の採用パンフレットの解説記事を掲載しています。

公安調査庁パンフレット解説・官庁訪問対策 ~スパイになりたいあなたへ【2021年度版アップデート】
公安調査庁は情報機関、働く人はインテリジェンス・オフィサーと呼ばれるスパイです。同庁の採用パンフレットと官庁訪問対策を元職員が解説します。謎の実態を知りたい方、ちょっと立ち寄ってみませんか?

その関係で、時折こんな質問をされます。

公安庁入りたいんですけど、何かやっておいた方がいいことってありますか?

私の答え。

何もないわ
あなたはあなたのままでいればいいの

ごめんなさい、ちょっとヒロインぶってみました。
でも台詞は本音です。
だって私が何もやってませんもの。

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私の回答

あえて言うならですけど

以下の2つです。

①語学
②野球や剣道などのスポーツ

語学

語学が就活においても社会人なった後でも武器となるのは説明するまでもないでしょう。
特に一般職の場合。
ハングル語・中国語・ロシア語・アラビア語については評価の直接的な材料となります。
話せるレベルにあるなら、他に問題ない限り採用されるのではないでしょうか?

ただ、語学は入庁してからでも学校に行かせてくれます。
あるいは庁内で研修が用意されています。
外語大などの語学学科なら特段。
そうではなく、あるいは趣味でもないのに、わざわざ採用のためだけに頑張ることはありません。

スポーツ

スポーツも多くの組織で評価されます。
体力は仕事を続けるための基本ですし、体育会系は組織への順応性が高いですから。
特に野球と剣道は公安庁でも盛んです(今はどうか知りませんけど早々変わるものとも思えません)。

拙作「こんな弟クンは欲しくありませんか?」からの引用です。

「公安庁がミリオタを嫌うのはわかった。じゃあどんな人なら採用されるの?」

「野球部のキャッチャー」

はあ?

姉貴は無表情のまま。
茶化している様子には見えない。

「どういう意味?」

「公安庁の野球部でキャッチャーやってた人が退職したんだ。そこに『野球やってます』って学生来たから、ポジション聞いたらちょうどキャッチャー。それで内定出た」

あの……。

「そんな理由があるか!」

「恋愛はタイミングって言うだろう。恋愛に例えられる就活も同じだよ」

もっともらしく聞こえるけど、恋愛音痴の姉貴が言っても説得力ない。

「そんなの助っ人呼べばいいだろうが!」

「キャッチャーなんて簡単に見つかるかよ。『巨○の星』でキャッチャー見つけるのにどれだけ苦労したと思ってる」

実は……

半分実話だよ

人事課採用担当の台詞としてだけどね

キャッチャーだったのは私の同期のキャリア。
実際の会話はこんな感じです。

人事課某:「A君って野球やっててキャッチャーだったでしょ。公安庁の野球部、ちょうどキャッチャーいなくってさ」
私:「まさか、それが採用された理由っていうんじゃないでしょうね」
人事課某:「もちろん他の要素あってだけど、彼と他の候補者のどっちを選ぶかって段階の決め手にはなったよ。ポジションがライトだったら彼じゃなかったかもね」

キャッチャーとライトは逆だったかもしれません。

どこまで本当かわかりませんけど、似たような話は庁内にごろごろあります。
基本的に「気に入られれば採用」の官庁ですので。

なお、

基本的には、実直で純朴で真面目なところが評価されての採用だったことは付しておきます

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仕事のために何かやるのではなく、やったことを仕事に活かす業務

ただ本当に「あえて」です。
両方とも全然な私だって入ってるのですから。

あなたはあなたのままでいればいい

さっきは冗談めかしましたが、真実でもあります。

特に一般職。
採用されれば半分くらいは現場でスパイ工作を担当するでしょう。

スパイ工作にマニュアルはありません。

「朝会ったら金を渡せ、昼会ったら金を渡せ、夜会ったら金を渡せ」

こうした基本的なセオリーはありますけど。
具体的な態様はまさに千差万別。
各自が自分の武器を活かして工作を行います。
また、そうできるように仕事のプランニングをします。

もちろん何もなければ困りますけど。
何か一つ「これは」という武器があれば、それでOKです。
趣味でも勉強でも遊びでも。

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私がやらなくて後悔したのは「囲碁」

朝鮮の方は囲碁が好きという話

しかし、一つだけ。
私が在職中やらなくて後悔したことがあります。
それは、

囲碁です……

私が朝鮮部門を担当していた頃、何人かの先輩達から囲碁を勧められました。
理由は、

南北問わず、朝鮮の方って囲碁好きが多いんだよ

少なくとも庁内では「日本人よりも好きな人が多い」と聞いていました。

私の頃は、ですけど……今もそうなんじゃないですかね?
日本よりも韓国のプロの方が強いみたいですし。

日本と韓国 囲碁界の関係(内藤由起子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
8月30日から国際戦「三星火災杯」が韓国で行われている。囲碁では国際戦が盛んだ。これで今年8月だけで国際的な大会は3つ目。昨今の日韓政治状況の中、囲碁の国際大会...

スパイ工作で評価を得ようと思えば、大物をターゲットにするのが一つのセオリーです。
大物ほど情報を持っているわけですから。
しかし若手職員からすると大物は年齢が開きすぎています。
そこで世代を超えたコミュニケーションツールとして囲碁をやっておくと使えるという話です。

……裏には「公安庁に囲碁好きが多いから対戦相手を増やしたい」という本音もあったみたいですけど。

しかし私は、

なんで若い身空で囲碁なんてじじむさいことやんないといけないのさ
ターゲットが囲碁好きなら、その時は教え請う振りして近づけばいいじゃん

鼻でフンと笑って退職まで囲碁を覚えることはありませんでした。

「ヒカルの碁」を読んで意識が変わる

そんな私の意識が変わったのは退職後数年して。
「ヒカルの碁」を一気読みしてです。

囲碁って、こんな面白そうなゲームだったんだ!

漫画そのものがキャラもストーリーも面白いのはもちろん。
囲碁を知らない私が言うのもなんですが、それくらい本格的。

囲碁をバカにしてごめんなさい!
どうして私はみんなに勧められた時に覚えなかったんだろう!

覚えていれば、もっと漫画を楽しめたかもなのに。
ううん、仕事も人生も楽しめたかもなのに。

いえ、もっと後悔するのは……。

ヒカルの碁が連載されていたのは私の在職中。
それこそ、

どうしてヒカルの碁をライブで読まなかったんだ!

当時はジャンプそのものを読むの止めてたものでして。

公安庁希望者には囲碁を趣味として勧めたい

「ヒカルの碁」の魅力について語りたいのは山々なのですが。
朝鮮というワードを出しているだけに、本稿はある種政治的な記事でもあります。
作品に変な色をつけてしまっては申し訳ありませんので、このくらいにしておきます。

ただ、

趣味として囲碁に挑戦してみるのは推奨します

面白ければ続ければいいし、つまらなければ止めればいい。
その程度ではありますけども。
やっておいて損がないことは間違いありません。

途中で述べた通り、公安庁は「やったことを仕事に活かす業務」。
趣味は多ければ多いほどプラスに働きます。
仕事に直結する可能性の高い趣味なら尚更のことでしょう。

それに、よくよく考えてみたら……。

仮にターゲットが碁会所に通っていたとしても。
やったこともない人が行ったところで、板についてなくて怪しまれるのがオチですしね。

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最後に

「ヒカルの碁」への漫画・アニメリンクを貼っておきます。
まず読むなり視るなりして。
興味が湧けば囲碁を打ってみましょう。

試し読みが一番多いのはジャンプ+。
現在3話まで無料です。

[第1話]ヒカルの碁 - ほったゆみ/小畑健 | 少年ジャンプ+
ある日小6のヒカルは蔵で古い碁盤を見つける。その瞬間、碁盤に宿っていた平安の天才棋士・藤原佐為の霊がヒカルの意識の中に入り込んだ。佐為の囲碁に対する一途な想いが...

他の巻を試し読みしたいなら、あるいはお買い求めになるならこちら。

アニメならdアニメストアがおすすめ。
国内最大のアニメ動画サイトで、月額440円(税込)と会費コスパも高いことから私も入っています。
初月無料・ヒカルの碁は全話見放題です。

※契約日・解約日に関わらず、毎月1日~末日までの1か月分の料金が発生します。
※別途通信料その他レンタル料金等サービスによっては別料金が発生します。

なお、私は漫画読んだ後に覚えようとして挫折しました。
いつかリトライするつもりではいます。

キノコ煮込みに秘密のスパイスを

OBによる公安調査庁のお仕事をリアルに描いたラブコメ&サスペンス。
小説家になろうでは総合ランキングに入ったことのないド底辺のネット小説です。
一方で、
・週刊誌に「日本のスノーデン」呼ばわりでYahoo!ニュースになり。
・偉い作家先生から「乱歩賞獲れたミステリ」と絶賛され。
・出版社では「これを世に出すのは危険」とお蔵入りにされ。
あれこれ曰く付きの小説、あなたも読んでみませんか?
お気に召しましたら拡散していただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

広島市内のパチンコホール勤務。
3号機時代からのパチンカス。
ADHD、精神障害者手帳3級所持。
慶應義塾大学商学部卒、専攻はマーケティング(広告・宣伝)
国家一種試験経済職の資格で公安調査庁に入庁。
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当。
「小説家になろう」の底辺作者。
WordPress記事は素人の備忘録です。

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