慶応大が男子学生らを停学処分にとどめた件に対する同大OBの見解 ~慶応大学集団乱暴疑惑~

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2016-11-06blog, 社会・時事

慶應義塾大学三田図書館
慶應義塾大学三田図書館

停学なんて甘くない?

世間を騒がせている慶応大学の集団レイプ疑惑。
平成28年11月3日付で大学側の処分が発表されました。
【慶応大集団乱暴疑惑】大学側が学生4人を無期停学処分 「気品損ねる行為」 

同大広報室によると、処分を受けたのは
▽商学部2年の学生▽理工学部1年の学生2人▽環境情報学部2年の学生
-の4人。
商学部と理工学部の学生は無期停学、環境情報学部の学生は譴責(けんせき)とした。

(引用元:産経新聞2016年11月5日「大学側が学生4人を無期停学処分 『気品損ねる行為』」)

これを見たネット民、怒り狂ってます。

どうして退学にしないんだ!

ざっとツイートを見て、擁護派は全くいない。
そりゃそうでしょう?
私は慶応OBですが、思うところは皆様と変わるものではありません。

私だけでなく、多くのOBが同じ意見だと思います。
(死刑という意味でなく、憤りをおぼえるという意味において)
そしてOBであろうとなかろうと、これが人として当たり前の感覚でしょう。

大学の処分は間違っていない

今回の処分の解釈

しかし一方で、正直申しまして、大学は叩かれすぎと思います。
今回の大学の対応が、そこまで叩かれるべきでしょうか?
こんなことを言ったら殺されるかもしれない、それを承知で言います。

私は違うと思います。

今回の処分の根拠は次のものです。

葉山町の広研が借用していた合宿所で、未成年飲酒やサークルでの性行為、その行為の撮影など「気品を損ねる行為をした」

引用元:産経新聞前掲記事

「未成年飲酒やサークルでの性行為、その行為の撮影」については、両当事者間で争いのない事実です。
(強姦ではなく性行為になっている点に注意)
気品」と表現したのは、純粋に行為のみを対象とするためではないかと考えます。
(すなわち「事件性を問わない」という意味です)

その上で、

今後「学生の本分に著しく反する事実」が確認された場合、処分の変更もあり得る

引用元:産経新聞前掲記事

としています。

これをわかりやすく言うと、次の通りになります。

今まで明らかになった事実だけでも停学に値するからね!
集団レイプだったことがハッキリすれば退学に変更するよ

つまり、

ここまではハッキリしたから、それに基づく処分を行った

ということです。
これが自然な読み方ではないかと。

実はツンデレ?

大学の対応は冷たく見えるかもしれません。
隠蔽だとか、(加害者とされる)男子学生らの擁護に映るかもしれません。

しかし、仮にです。
大事なことですから二回言います、あくまでも仮にです
強姦罪ないし準強姦罪が成立しなかったらどうなるでしょう?

現状ではどんなに非道に見えても、強姦というのは(被害者とされる)女子学生側の言い分にすぎません。
その場合、学校は冤罪によって男子学生らを処分したことになります。
それはそれで大問題じゃないでしょうか?

世の中、嘘吐きはいっぱいいます。
本事件でも、両者の主張が対立している以上、少なくとも一方が嘘を吐いています。
真実は一つしかありませんので。
また、一方の言い分が全て真実であるとは限りません。
概ね本当のことを話していても、部分部分で嘘を吐いている可能性は十分ありえます。

しかし学校の法的立場は、当事者ではなく第三者。
調査といっても、できることは当事者からの聴取がせいぜいです。
一方の言い分を鵜呑みにはできませんし物証も限られています。
事件性の判断は、捜査権を有する警察に委ねるしかないでしょう。

それでも広研解散、代表停学、今回の処分。
事件の背景を知らずに字面だけを見れば「重すぎない?」と思える理由で処分しています。
むしろ大学としては本音では女子学生に同情している、だけど言質は与えられない。
そのため限界まで拡張解釈をして適用範囲を広げて処罰している。
私にはそんな風に見えます。
いわばツンデレ、大学側の判断は間違っていないと思います。

もちろん「いずれは退学になるだろう」という前提の話。
仮に事件性が明らかになって、それでも大学が処分を下さない場合は、存分に叩けばいいと思います。

でも、ここはおかしいと思う

採点は「○」と「×」だけではありません

だからと言って今回の処分が「正しい」とは思っていません。
あえて「間違ってない」という表現にしたのは、それが理由です。
正しいなら「○」ですが、「間違ってない」は「×でない」というだけ。
「△」だってあります。

おかしいと思う理由

私が「△」と考えるのは、以下の二つの観点に基づくものです。

リスク管理の問題

「半端な処分を発表すれば炎上する」、こんなの可能性の一つとして十分想定しうる話です。
世間は「退学まだかな? まだかな?」って待ち構えてるところに「無期停学」。
そんなの燃料投下以外の何物でもありません。
こういうのを空気が読めないというのでしょう。

「慶応大学は驕り高ぶっている」という批判は、この点において妥当だと思います。
世論は理性でなく感情で作られる、そのことを大学は見落としていたのではないでしょうか。
叩かれ続けて焦ったのだと思いますが、退学処分を発表できる時期まで我慢すべきでした。

処分の軽重の問題

そもそも私は、現時点で退学処分にすべきだと思っています。

単に写真撮影があったというだけじゃありません。
その写真撮影や実況中継が合意でないこと、画像を周囲にばらまいたこと、動画をOB達に見せたことまで、もう間違いないわけでしょう。
そんなの、例え今回みたいな集団暴行ではなく、恋人同士で二人きりでという状況でも許されません。
尊厳がどうとか、そういう抽象的な話じゃない。
女子学生の人生終わりますもの。
退学にするには十分すぎる罪状でしょう。

私のいらだち

今回の男子学生らが事件後にとった行動の数々は、あまりに軽率かつ非常識だと思います。
言い逃れでなく本気で合意だったと信じるなら、まずやるべきなのは弁護士をつけることだったのではないでしょうか。
子供の浅知恵で何とかなる問題ではありません。
変に動き回った結果は、女子学生や広研OB含む周囲に迷惑を拡大しただけ。
(動画を見せられた広研OBは生理的に不快な思いをしたはず、そう信じたいです)
あまりに世の中なめすぎています。

自分達自身にとっても、ただ疑いを強めさせただけ。
「Fラン大学以下」と言われても反論できないでしょう。
私の目から見ても、慶応云々以前に一八歳を超えた者の行動とは映りません。
慶応も落ちたものと心底から思います。

結論

今回の処分につき、慶応大学は間違ってませんが正しいとまでは思いません。
×ではないけど○ではない、△と。
そして最後にもう一度言わせていただきます。

退学どころか死刑でいいよ!