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教育行政と警察の呆れる揉み消し体質 ~原発避難いじめ「率先して金渡した」

雑記
この記事は約6分で読めます。

本記事は「原発避難いじめ」に対する私の感想を述べたものです。

原発避難いじめとは

東日本大震災で福島から横浜に避難した小学5年生の児童が、同級生から「放射能が伝染る」と「菌」扱いされ、総額150万円を支払わされた事件。
詳しくは、こちらの記事を御参照ください。

http://www.asahi.com/articles/ASJCH5GJYJCHULOB02P.html

読んでるだけで胸糞悪くなります。

お前らはヤクザか!

放射能による菌扱いもムカつきますし、問題です。
しかし、それ以上に絶句したのがお金の方。

150万円

(引用:朝日新聞上記記事)

しかもイジメた子供達の台詞。

ばいしょう金あるだろ

(引用:朝日新聞上記記事)

いったい、どこのヤクザですか?

小5の子供の台詞とは思えない。
どんな躾をしたのか、親の顔が見てみたいです。
もちろん教育した小学校の先生も。

大人で150万円も巻き上げたとなれば、実名入りで全国報道されるでしょう。
明らかに「恐喝罪」です。

しかし今回の加害者達は13歳以下ですから、少年法により刑事責任すら問われない。
「いじめ」という言葉を用いるしかないのですが……。
何ともやりきれないものがあります。

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学校は「率先して金渡した」と判断 ~NHK報道

呆れる揉み消し体質

この原発避難いじめ、更なるとんでもない報道が続きます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161124/k10010781851000.html 既に削除されています

両親が学校に「子どもが同級生に150万円ほど払わされた」と訴えたのに、学校の調査では8万円分しか確認できず、生徒が率先して渡していたとして、いじめにはあたらないと判断されていた

(引用:NHK上記記事)

……(ーー;)

当然、ネットは炎上しています。

生徒が率先して渡していた=いじめじゃない

そう言いたいのがありありですから。

先日、20年前の文部省のイジメに対する認識についてコラムを書きました。


文部省キャリアの係長が「日本にイジメは存在しない」と言い切ったものです。

もっとも真意は別にあります。
ざっくり書くと、

イジメが存在することはわかってるけど「存在してはいけない」ものだろう?
だから揉み潰すなり統計数字を調整するなりして「存在しない」ことにする。
実情がどうかなんて、私達の知ったことではない。
国益よりも省益を考える、それがキャリアというものだ。

当時聞いたときは怒りをおぼえると同時に失望したものでした。
でも20年経ってイジメ防止法もできた。
少しは変わっているといいなあ……と。

まさか20年前の記事を書いてすぐ、

まったく同じニュアンスの台詞聞くことになるとは思わなかったよ!

この国の教育行政はいったいどうなってるんですか?
私は官僚だったとはいえ、まったく畑違いの分野。
実態はほとんど知りませんけど。

ただ行政機構で言えるのは、基本的に下は上の意向に逆らえません。
まさに上意下達の世界です。

20年前の一件があるだけに、文科省もやっぱり現場が誤魔化すことを望んでいる。
現場も文科省の意向を汲み取って誤魔化している。
私にはそうとしか見えません。
文科省は地方自治体(教育委員会)への指導権・調査権を有しているのですから。

もし文部科学省が「違う」と否定するのなら、その姿勢を鮮明に打ち出してほしいところです。
行政機構は中途半端な圧力をかけると隠蔽に走ります。
しかし徹底的な圧力をかけると、逆に全てを吐き出すようになります。
ムリヤリにでもいじめの数字を増やせ、と指導する。
そのくらいできっとちょうどいいと思います。

非常識なごまかし

呆れるのは学校の言い分。

生徒が率先して渡していた

(引用:NHK上記記事)

は、もちろん論外。
しかし、

8万円分しか確認できず

(引用:NHK上記記事)

もう一度引用します。

しか

大人の私からみても8万円は十分な大金だと思いますが?
それも小学5年生の子供ですよ?
いじめかどうかを置いといたとしてすら、8万円ものお金が児童達の間でやりとりされることに何の疑問も抱かないんですか?

そういう感覚を、社会常識に欠けるっていうんだよ!

もはや言い訳にすらなってない。
本気で「バカなんじゃないの?」って思いました。
小学5年生以下の脳味噌しか持ってない学校が小学5年生を教えるんじゃ、そりゃこうなるわな。
納得だけはしてしまいました。

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やる気の無い警察

さすが神奈川県警

信じられないのは学校だけじゃなく、警察もです。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111800910&g=soc(記事削除済み)

調査の結果、恐喝容疑などでの立件は難しいとする判断を当時していたと明らかにした。

理由の説明はなく、再調査も行わないという。

(引用:時事通信上記記事)

確かに13歳以下ですから、警察が直接逮捕して云々という意味での立件は「難しい」どころか「無理」です。
しかし児童相談所に通告はできます
そうなれば家庭裁判所送致、さらに少年院への送致がありえます。
小五の分際で150万円も奪い取るなんて凶悪犯罪の類だと思いますけどね。
8万円でも十分すぎます。
どうして、そういった適切な措置をとらないのか。

しかも、立件できないとした理由が、
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000088176.html 削除済み

捜査関係者によりますと、両親は警察に相談していましたが、警察は少年が自ら金を渡していることなどから、恐喝事件にはあたらないと判断したということです。

(引用:テレビ朝日上記記事)

さすが神奈川県警としか言いようがありません。

神奈川県警の弁明の意味 ~立件しようという意思すらない

少年が自ら金を渡している

(引用:テレビ朝日上記記事)

表面的に事象を捉えればそうなるのでしょう。

恐喝罪の構成要件は、
①脅迫行為、②畏怖(反抗抑圧に達しない程度、達していたら強盗罪)、③①と②に基づく金員の交付

本件は①に欠けるとするのが神奈川県警の主張です。
しかし、この台詞からは立件しようとする意思すら感じられません。
なぜなら、どう構成要件にあてはめるかは解釈の問題にすぎないからです

常識論

まず法的観点はおいといて、常識から考えましょう。
自ら金を渡すといっても、それはいじめられてたから。
ばい菌と言われ続けているところに「金を出せ」と強要される。
断れば、それ以上のひどいことをされると思って従う。
これが普通の人間の心理です。

法的解釈の例

例えばですが、ばい菌と言い続けていたことなどのいじめを、継続した一個の行為としてとらえる解釈論があります。
普段のいじめが脅迫行為にあたるとし、既に畏怖した状態に置かれていたとするもの。
この場合、いじめていた子が自ら作りだした状態を利用して金員を差し出させたものと解釈できます。
また「賠償金あるだろ、金出せよ」は、「ばい菌」が放射能うつるという原発事故に基づく以上、児童に普段のいじめを連想させるものです。
だったら「さらなるいじめを加えるぞ、金出せよ」と恐喝行為として解釈することは可能でしょう。

神奈川県警は潰れてしまって構わない

私が挙げたのは机上の論理にすぎないかもしれません。
しかし素人の私ですらこれくらいは思いつくのですから、警察ならもっと思いつくはずです。

なんとかして実態に即した法的解釈を行う。
いじめ対策法の施行された現在、そうした刑法の運用が同法の理念にも適うというべきじゃないでしょうか。
少なくとも、その姿勢は必要でしょう。

それすら放棄した神奈川県警は潰れてしまって構わない。
私はそう思います。

この記事を書いた人

広島市内のパチンコホール勤務。
3号機時代からのパチンカス。
ADHD、精神障害者手帳3級所持。
慶應義塾大学商学部卒、専攻はマーケティング(広告・宣伝)
国家一種試験経済職の資格で公安調査庁に入庁。
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当。
「小説家になろう」の底辺作者。
WordPress記事は素人の備忘録です。

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