Twitterで小説を宣伝してるんだけど、読んでくれる人が全然増えた気しないよ……
宣伝って本当に効果あるの?
じゃあ効果あるかどうか、実際に数字で見てみましょうか
タイムラインを眺めていたら懐疑的だったり悲観的な声があるようなので書いてみました。
しかし……
場合によっては、かえって心が折れるかもしれません
心して読んで下さい。
なお、書籍化作家・メジャー作家はブラバしてお帰りください。
本連載は、あくまでもマイナー・底辺作者に向けて書いたものです。
※本稿は6年前に連載したものをリライトして再アップしたものです。著者は2021年現在、Twitterでの宣伝・作者との交流をほとんど行っていません。
ツイッターの宣伝効果はどうやってわかるの?
自分の飛ばしたツイートに限っては具体的な数字がわかります。
ツイートアクティビティを見ればいいからです
私の宣伝ツイートを例にとってみます。
作品はこちら。
自分が発したツイートの場合、グラフマークみたいなのがついているはずです。
(注:2021年現在の仕様ですと、グラフマークはツイートの右下にあります)
押すとこんな画面が出てきます。
(2021年現在とレイアウトが異なります)
「リンクのクリック数」がツイートの直接的な宣伝効果です
この場合だと、28人がツイート経由で作品リンクを開いた人数です。
言い換えると、28人が作品目次までは来てくれたことになります。
確かに効果あるんだねえ~
もちろん、さらに1話目を開いてくれる人はこれより少なくなります。
さらに読み通してくれる人は、もっと少なくなります。
効果の実感湧かないのはそのせいでしょう。
ですが、
そこはもう、宣伝じゃなくて作品の問題だから……
わーん!
ツイートアクティビティの他項目の説明
ついでなので、ツイートアクティビティの他項目についても説明します。
インプレッション
インプレッションはどれだけのユーザーのタイムラインを流れたか。
実際に見た人数ではありません。
リツイートやいいねの拡散効果を測る指標にはなりますが、宣伝効果と直接的には結びつかないので無視していいです。
エンゲージメント総数
エンゲージメントはリツイートやいいねなど何らかのアクションを起こしたアカウント数(述べ)です。
大事なのは個別のアクション数ですので無視して構いません。
画像または動画のクリック数
文字通り、ツイートの画像や動画をクリックした数です。
画像や動画そのものへの興味なので、残念ながら宣伝とは関係ありません。
しかし、
本件宣伝ツイートの74はかなり多い数字です。
これは鳥獣戯画を使った宣伝が当時珍しかったためです。
画像で興味をひくことで、さらにリンクを踏んでもらったり、RTしてもらったりするわけです。
宣伝ツイートも1つのエンターテイメントとして提供できれば効果上がるってわけだね
プロフィールのクリック数
他は見たままの数字ですが、とりわけ重要なのがプロフィールのクリック数。
どんな人がこのツイートをしたのだろう?
そこまでの興味を持ってくれたわけですから。
さらにフォローしてもらえればラッキーです。
ハッシュタグ
ハッシュタグとは、このツイートだと「 #イラスト募集中」や「 #鳥獣戯画制作キット」のこと。
もしハッシュタグをTLに登録している人がいればフォローの有無関係なしにツイートを飛ばすことができます。
ただ……残念ながらほとんど効果ないと思っていいでしょう。
小説家になろうの場合は「#narou」タグがありますが、登録しているのはやはり宣伝目当ての作者だったり。
そういう場合は読んでもらえませんから。
仮に「RT」や「いいね」押してもらえたところで、機械的にやっているだけです。
これって、ツイデモのハッシュタグ入れたら伸びないかな?
# 東京オリンピック反対 とかさ!!
やってみれば?
きっと顰蹙買うだけだから
仮に拡散できても、まず読んでもらえないわよ……
Twitterの宣伝効果は大きいか小さいか
今回のツイートで28。
多いと思われるでしょうか? 少ないと思われるでしょうか?
著者が宣伝してきたなかでは、かなり大きい部類に属します
他の連載作品だと5程度だったりしますので。
では5程度として。
Twitterによる宣伝効果を大きいとみるか小さいとみるか。
きっと多くの方は小さいと思うでしょう。
実際に、この事実を聞いた某作者さんはショックを受けました。
でも私は大きいと思っています。
少なくともやらないよりやった方がマシくらいには。
Twitterによる宣伝効果が大きいと思う理由
「マイナー」だと、売り込む手段がTwitterなど限られた手段しかない
- マイナー作者であること(ファンが少ない)。
- 知名度的にマイナー作品であること(ポイント的に低くても知られている作品は除外します)
- マイナージャンルであること(需要のパイが小さい)。
これらの要素が絡む場合は、元々の読者数が少ない状態です。
従って、宣伝の絶対的な効果(=数)は小さくとも、現在の読者数からみた相対的な効果は大きくなります。
そもそも売り込む手段がTwitterほか限られていますしね。
Twitterの宣伝効果は直接的なものだけではない
プロフィール・フォロー
プロフィールを押してもらうことは間接的な宣伝に繋がります。
プロフィールから「なろう」などのマイページやサイトに飛んでもらえる可能性がありますので。
さらにフォローしてもらえる機会も増えます
実際、先の宣伝を打った日、ちゃんと意味のありそうな方からのフォローがかなり来ました。
これはツイートアクティビティの管理画面(6年前当時)。
ツイートアクティビティ管理画面へのアクセスは、以下のTwitterヘルプの説明に従ってください。
右のグラフが増加傾向を表しています。
5~6月中は自分からどんどん自発することでフォロワーを増やしました。
(自発=自分からフォローすること)
その結果、一日あたり10人程度の増加していきます。
しかし7月になってからは自発せずとも10~20人増加しています。
またフォローしてくれる方の質も上がっています。
当初は相互だけが目当ての小説とは全く関係ない方々。
もちろん拡散なんて期待できません。
しかし最近は小説をはじめとする創作界隈の方々。
ダイレクトにマーケティング効果が見込め、新たな読者獲得ないし宣伝拡散が期待できます。
読了報告
ツイッターで宣伝活動をしている場合、作者仲間から読了を飛ばしてもらいやすくなります。
当然ながらリツイートを打ちます。
その結果として拡散されやすくなります。
読了報告の宣伝効果については他記事で詳しく述べる予定です。
ただ、このことだけは記しておきます。
読了報告は最強の小説宣伝です
レビューサイトへの波及
レビューサイトを運営している方々もツイッターで活動しています。
もしかしたら目に止まることもあるでしょう。
その場合は副次的な効果としてさらに伸びます。
まとめ
小説をTwitterで宣伝して効果があるってのはわかったよ
私みたいなマイナー作者は宣伝しないよりした方がいいのも
でも、どうやったら効果実感できるくらい読んでもらえるんだろ?
それはまた別の機会にね
あと、記事中で採り上げたツイートアクティビティの管理画面
他にも色んなことがわかるから活用してみて