アイキャッチ画像は、パチスロ「ドリスタせかんど」から。
パチスロメーカー・ネット株式会社(NET CORPORATION、以下NET)を代表する萌えキャラRioです。
しかし本記事はパチスロあまり関係ありません。
どちらかというと、WEB制作関係の仕事を担当している方向け。
「メタディスクリプション(meta description)には、こういう使い方もある」という話です。
ただNETのファンにとっては「こんなところまで気合入れて作っている」というネタにはなるでしょう。
メタディスクリプションがわからない場合は、
アイキャッチ、記事画像につき、(C)コーエーテクモウェーブ All rights reserved., (C)NETCORPORATION
NETのメタディスクリプションがやたら長かった
気づくまでの過程
気づいたのはNETの新台(当時)「十字架4」を導入したときのこと。
十字架4の機種ページを見ようと検索します。
検索した結果。
サイト概要が見切れてしまってます。
まず思ったのが「メタディスクリプション設定してない?」or「何かの事情で表示されてない?」。
他の記事で書いてますが、パチンコ・パチスロメーカーですと、こういうのはざらにあります。
そのため、特に気にも留めずにページを開きました。
すると……
十字架3 – NET CORPORATION – ネット株式会社
サイトのどこにも文章がない!
抜粋が見切れてしまうケースだと、ページ内に文章があるはずなのですが。
PDFのテキスト? 文章が全く違う。
まさか、画像スパム? F12を押すも、当然違う。
(注:昔は画像説明にキーワードを大量にぶち込むことで検索順位を上げる手法があったそうです)
メタディスクリプション、長っ!
となると……ソースを開き、メタディスクリプションを覗いてみる。
継承の黒・新生の白!二つの十字架が織りなすクリムゾンロード。これまでの十字架の舞台はそのままに、新たなキャストで挑むパチスロ十字架シリーズ第4章「十字架4」!18世紀末、ドラキュラ伯爵率いるドラキュラ帝国は侵略を繰り返し、ヨーロッパ全土まで勢力を拡大。民のほとんどがヴァンパイアと化し、闇の時代が訪れた。そんな最中、奇跡的に生き残った娘・レイナ。呪われた運命を断ち切るためにヴァンパイアハンターとして立ち上がる!ゲーム数上乗せタイプのART「クリムゾンロード」搭載の「十字架4」は2018年6月、全国のパチンコホールに導入予定!
(上掲十字架4公式ページのソースより)
理由を考えてみる ~メタディスクリプションの理想の文字数
ただ、大体256字超えたくらいかな?
(この時は数えませんでしたが、正確には264字です)
Googleの仕様が変更されて、場合によってはそのくらいの文字数でも表示するようになったらしいし(※)。
SEO関係のサイトでも、以前の「120字程度推奨」から「250字程度推奨」に変更してるし。
きっと新仕様に対応してるだろう。
(※現在は再び仕様変更され、従前の120文字程度推奨になってます)
他のメーカーはメタディスクリプション軽視してるところも多いくらいだし、すごい手の込みよう。
さすがイラストだけでなく、機種サイトまで美麗なだけのことはある。
でも新仕様で表示される文字数はケースバイケースって話だし、見切れちゃったら意味ないよなあ。
メタディスクリプション自体に検索順位上昇効果はない。
検索した人に読ませてクリックさせる点で訪問者を増やす効果があるだけ。
だったらやっぱりメタディスクリプションの理想の文字数って120字程度なんじゃないかなあ……。
そんなことを自問自答しながらページを閉じました。
メタディスクリプションを長く書いてる理由を再検討してみる
私は誤解していたらしい
しかし、私の推論は間違っていました。
先日、同じく同社の「シンデレラブレイド3」の公式ページを開いた時のこと。
シンデレラブレイド3 – NET CORPORATION – ネット株式会社
今度はメタディスクリプションにどんなことが書いてあるのかな?
ソースを開いてみます。
「シンデレラブレイド3」は、2012年発売の「初代シンデレラブレイド」、2014年発売の「シンデレラブレイド2」に続くネットの人気パチスロシリーズの待ちに待った続編となります。ストーリーは、前作の「第29回武闘会」を終えて、シンデレラ一家が副賞の旅行券で常夏の島へ旅するところから始まります。そこで目にした「急募!王子のお嫁さん募集」の看板。シンデレラの母であるソフィアの姉、ラズリ一家との突然の出会い、対決?そして、意味深なシンデレラのウエディングドレス。ついにシンデレラは結婚してしまうのでしょうか?「シンデレラブレイド3」は、シリーズ史上最強のおしりペンペンタイム搭載A+ART機で、2017年9月中旬、全国のパチンコホールに導入予定!
……と思うも、別のことに気づきます。
ざっと見て300字は超えている。
数えてみると321字。
さすがに、これ全てがサイト概要として表示される可能性は薄いんじゃないか?
……と思いかけたところで、さらに別のことに気づきます。
シンデレラブレイド3の発売は昨年9月。
Googleの仕様変更は昨年末の話なので。
……となると、
では、何のために?
新たなる結論
わざわざメタディスクリプションを設定しているくらい。
サイト制作者はSEOに通じているだろうし、適切な文字数を知らないわけがない。
長く記しているのは、間違いなく故意。
でも目的がわからない。
シンデレラブレイド3のメタディスクリプションを読み返す。
自社の台への愛がひしひしと伝わってくる。
表示されるされないはともかく、他メーカーも見習えばいいのに。
これが読まれないのはもったいないなあ。
──はっ! もしかして!?
最初から読んでもらおうとは思っていない。
でも気づいた人はせっかくだし、恐らく全文を読む。
その人は自社の台への熱い思いをきっと理解してくれるはず。
──みたいな感じでしょうか?
インターネット黎明期の頃は、右クリックしてドラッグすると隠しメッセージが表示されることもありました。
それに近いのかなと。
ファンに向けてか、ホール関係者に向けてか、それとも他社のWEB制作担当者に向けてかはわかりませんが。
いわばゲームでいう隠しアイテムみたいなもの。
なかなか気の利いたことをしてくれます。
ええ、しっかりと台への愛は伝わりましたとも。
まとめ
メタディスクリプションの使い方にはこういうのもある。
目からウロコが落ちました。
実は理由は違うのかもしれません。
もしそうならネット株式会社には理由を教えてもらいたいところです。
ただ、メタディスクリプションに込めてる気合が只ならぬのは事実。
興味ある方は他の機種のも読んでみてください。
なお、本記事を含め、私はメタディスクリプションを設定していない方が多いです。
仕事ならさすがにやりますが、面倒くさいので……。
自分を棚上げした記事なのは御容赦ください。
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