「ビリギャル」という言葉を覚えてますでしょうか?
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」というミラクルなタイトルで売れに売れた本です。
色んな内幕が明らかになって「必ずしもミラクルじゃないだろう」というオチもつきましたが。
いかにもリテラらしい記事だなあと、つくづく。
慶應合格がサクセスストーリーにあたるかはおいとくとしましょう。
私みたいに慶應卒業してパチンカスやってるのもいますので。
断言します。
だって私自身がそうですから。
つまり私自身の体験談として「偏差値を40上げて慶應に合格」する方法を記させていただきます。
私が実際に上げた数字
慶応入試(商学部)では発音以外満点でした(200点中190点くらい)。
受験当日はインフルエンザで40℃を超える高熱で全く頭が働かず。
1科目目の英語はなんとか耐えたものの。
2科目目の日本史は朦朧として「源頼朝」を6個くらい書く有様。
3科目目の数学では、試験中に気を失ってしまい白紙同然の答案に終わります。
それでもギリギリ補欠で引っ掛かりました。
偏差値25だったときは平均160点で40点くらいだったと思います。
マークミスじゃありません、本気で取り組んでその点数でした。
さすがに25はたまたまですが、殆どの場合で40~50でした。
(そもそも25なんて偏差値はよほど平均点高くないと出ませんので)
勉強しなかっただけだろ?
胸を張って言いましょう。
他の科目はやらなくてもできました。
東大模試やZ会ですら上位に入るレベルで。
しかし英語だけはやってもやってもできませんでした。
偏差値70越えた後も受験終われば一瞬でできなくなりました。
就職して受けさせられたTOEICは350点でした(満点は990点)
今でも天敵としか思ってません。
英語の偏差値を40あげた方法
方法自体は簡単です。
「私大希望の方は」よろしければお試し下さい。
(「」付には意味があります)
その代わり続けるのは修羅の道です。
1 解説が詳しくて定評のある参考書を1冊選ぶ
この1冊と心中します。
ある程度のレベルなら何でもいいです。
私はこれを選びました。
東大入試の当時の定番。
知っている方はかなりのおっさんです。
現在だと、こちらなんですかね?
読んでないのでわかりませんが、一応挙げておきます。
2 声を出して大きな声で音読する
無理矢理にでも頭から意味をつかもうと試みながら。
わかる単語だけで頭の中におぼろげなイメージを描きます。
3 音読し終えたら解説を読む
意味がわからなくてもとりあえず読みます。
そして、書いてある文章を文節ごとに区切り、訳を鉛筆書きします。
例えばこんな感じ。
I am / a student /in this class
私はです /生徒 /このクラスの
4 2を3回繰り返す
一日の最低ノルマは長文三つ。
これを毎日続けました。
その内、まるで自分がその文章を自ら話しているような錯覚をおぼえます。
1冊全部終わったら鉛筆の訳を消し、最初から音読だけを繰り返します。
これで半年後には偏差値70まで行きました。
文法問題についても特に対策せずとも解けるようになってました。
(一応確認のために問題集をやりましたが、解説見なくても全部わかりました)
それどころか、外国人に道を聞かれても話せるまでに。
私の「長文読解教室」は手垢まみれで真っ黒、表紙の裏につけていたチェックは20以上でした。
通信教育SIM
この方法を知っている人は結構いるかもしれません。
スーパーSIMという通信教育の方法論です。
煽り文句は「偏差値30以上アップ!」、「偏差値50以下から早慶上智に合格した!」とかこんな感じ。
だから初めて広告を目にした時は、
それでももう、わらにもすがる思いで買ってみました。
その結果、本当に偏差値があがったわけです。
言語なんだから当たり前なんですけどね。
ただ、当時では画期的な教授法でした。
方法論自体は単純ですので独学可能です。
通信教育を購入するメリットは、
難易度がステップ順にうまく調整されている
参考書代や予備校代考えたら買う価値はあると思いますが、タイトルに「独学で」と書いちゃいましたので。
私の経験から言って、三日さぼれば実力は半減します。
官公庁でも使っています
実は公安調査庁でも英語教材として職員に貸しだしています。
私が在職時の頃なので今もあるかわかりませんが。
知った時は「大学入試の時はお世話になったなあ……」としみじみしました。
スーパーSIMではなく、スーパーエルマーという上位版の方です。
それだけやれば誰だってあがるだろ?
それは勉強の方法を知ってる人が言う台詞。
この方法を知る以前、もっともっと多くの時間を英語の勉強に費やしました。
しかし、まったくあがりませんでした。
受験勉強は時間より要領と方法。
一定のケースにおいて、偏差値の違いをそれを知るか知らないかの差です。
その上で、
そう言われるなら、もう仕方ないです。
あとこの方法は古文・漢文にも通用します。
同じ言葉なんですから、口に出して勉強するのが一番手っ取り早いです。
目の前にエア彼女でも想像しながら会話してるつもりで。
私はこれを使いました。
もう何十年も前の話になるので、いま流行りの参考書があればそちらをお使いください。
この方法の欠点
国立には微妙です。
私大は大抵選択式ですから何とかなります。
でも国立は記述式。
SIM方式だと英語を英語のまま理解するので、日本語に置き換えられないんです。
ものすごく極端に言うと、Sundayは頭の中で「Sunday」であって「日曜日」じゃないんです。
この辺りの訓練は別途やる必要があります
残念ながら私はそこまで間に合わず。
東大模試では最後まで50超えられず。
東大受験本番でも英語は推定10点~30点(110点満点)しか取れずに散ったことは付け加えておきます。
他のとんでもないミスをやらかしたのもありますが(以下の記事参照)
最後に
偏差値なんて母集団でどうとでも変わりますし、狙う学校によって勉強法にも違いがあります。
大事なのは「どれだけ勉強するか」の前に、「どう勉強するか」。
私みたいに時間を無駄にしないよう、そのことを頭においてくだされば。
受験勉強頑張って下さい。
皆様の合格、心より祈念いたします。
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