本稿では、Speed Wi-Fi NEXT W04・W05によるRakuten UN-LIMIT活用法を紹介します。
具体的にはモバイルルーターを作ったり、固定回線代わりにしたりします。
この組合せには、ルーターと回線双方の特性をあわせて以下のメリットがあります。
- 1GBまでなら維持費無料
- 契約期間縛り無し
- 端末代格安
- BAND3固定可能
- 月額3278円で使い放題
- 速度規制が緩い
ただし、この手の記事のお約束ですが、くれぐれも自己責任でお願いいたします。
当サイトは仮に端末が文鎮化するなどのトラブルに遭ったとしても、何ら責任をとるものではありません。
また記述には細心の注意を払っていますが、内容につきましては楽天モバイル公式サイトをしっかり御確認願います。
【2021年追記】
2021年4月7日をもって「Rakuten UN-LIMIT プラン料金1年無料キャンペーン」が終了したため、記事を書き換えました。
改稿までの間も、楽天モバイルの施策にかなりの変更がありました。
繰り返しますが、本稿のみならず楽天モバイル公式サイトをしっかり御確認願います。
Rakuten UN-LIMITの特徴
まずはお約束ということで、主だった特徴を記します。
データ使い放題
サービス開始と同時に改正が発表。
auローミングの容量アップされ、規制速度も緩和されました。
この改正のおかげで、まさしく神回線と化しました。
楽天回線エリアに住んでいるなら高速で使い放題(※)。
固定回線代わりとしてすら使えます。
※ただし1日10GB制限あり。規制後は約3Mbps。WiMAXと比較すると制限・速度ともかなり緩いです。
パートナー回線エリアはauローミング。
月5GBまでというのも普通に使う分には十分な量ですが。
使い切った後も最大1Mbps出ます。
国内通話かけ放題

ただ通話品質はあまりよくないという声もあります。
音質に満足できないなら普通に電話もできます
しかし当然料金が掛かりますので、使う人はまずいないでしょう。
契約解除料無料・契約期間縛り無し
今や当たり前の感もありますが、不要ならいつでも解約できます。
しかし1回線目については1GBまで無料ですので、複数回線持たないのであれば契約したままで大丈夫です。
楽天市場でのポイントがアップ
ものすごく地味なメリットですが、楽天での買物多い方は、使わなくとも契約しておくとベターです。
Rakuten UN-LIMITのキャンペーン
5000ポイント還元(公式端末を買わない場合)
本記事は「ルーター」用途ですので公式端末を買わないのを前提とします。
詳しくはこちらを御覧ください。

ネックなのは、

②対象製品※1を利用し「Rakuten UN-LIMIT VI」を開通、且つ「Rakuten Link」の利用
「Rakuten UN-LIMIT VI」お申し込みの翌月末日23:59までに「Rakuten UN-LIMIT VI」をお申し込みした回線で「Rakuten UN-LIMIT VI」を開通、且つ「Rakuten Link」を用いた発信で10秒以上の通話、メッセージ送信をそれぞれ1回以上利用
対応スマホを持っていない場合、できればRakuten handなどキャンペーンで実質無料となる機種とのセットで購入するのがおすすめです。

みんな同じことを考えるので、記事執筆時点で品切れですが……。
Rakuten UN-LIMITの動作条件(公式端末以外)
古いiPhoneは不可
SIMに下駄を履かせればいけるという噂もあるようですが。
その辺は未確認のままですので自己責任で。
【2020/04/20追記】
X以前のiPhoneでも動いたという報告があがっています。
参考として紹介させていただきます。
ただし私自身は試していません。
リンク先の方法を試す場合は自己責任でお願いします。
Androidあるいはルーターの動作条件(データ通信)
楽天エリア
BAND3を持った端末が必要です。
ただし大抵の端末はBAND3に対応しています。
SIMフリーあるいはキャリアを問わずSIMロック解除済のスマホなら多くの端末が利用できます。
(「機種名+BAND」で検索すれば対応バンドが見つかるでしょう)
各キャリアのSIMロック解除方法はイオシスの記事がわかりやすいです。
手続はネットで行うように。
電話やショップで行うと手数料3000円とられます。
パートナーエリア(auエリア)
BAND18またはband26のどちらかに対応した端末が必要です。
大雑把には、
SIMフリーの上記周波数に対応した端末。
またはロック解除したauの端末。
SIMフリーのWiMAXルーター(具体的には後述)
条件を充たしていても使えない場合があります。
DoCoMoとSoftBank仕様は基本的に使えません。
W04・W05でルーターを作る手順
ここからが本題となります。
Speed Wi-Fi NEXT W04、同W05について
採り上げる端末は全てSIMフリーですので、解除する必要はありません。
オススメなのが、Speed Wi-Fi NEXT W04(HWD35、ファーウェイ)です。
ちょっと高くなってもいいなら、Speed Wi-Fi NEXT W05(HWD36、ファーウェイ)も使えます。
もし、あなたがパートナーエリアのみで使うなら(東京・大阪などの大都市圏に住んでいないなら)、ファームウェアの問題は気にしなくて結構です。
どのファームウェアでもBAND18に対応しており、かつBAND3が不要ですので。
しかし楽天エリアでも使うならBAND3に対応している必要があります。
実は、古いファームウェアであれば、両機種ともBAND3に対応していました。
「いました」と過去形であることに御注意ください。
バージョンアップによってBAND3が塞がれてしまったのです。

ダウングレードの方法は後述します。
ただし、ファームウェアがBAND3に対応したものならダウングレードの必要はありません。
以下のバージョン以前ならBAND3に対応しています。
W04:11.450.05.45.824
W05:11.450.07.31.824
古いファームウェアはセールスポイントになるので明記している場合もあります。
書かれていない場合は出品者に問い合わせるといいです。
なお、W03は意図的に外しています。
古いファームウェアならBAND3は塞がれていませんので、探して購入するのもいいでしょう。
ルーター作成に掛かる費用
申込み時の契約事務手数料無料に加えて5000ポイントもらえますので、むしろ黒字になる可能性が高いです。
ただし、

言い換えると、エリアに対応したスマホを持っているかどうかで異なります
ルーターしか持ってないとSMSが受け取れないのでRakuten LINKの認証ができません。
ルーター設定手順
W04で説明します。
W05も基本変わりません。
パソコンの場合はタスクトレイのwifiアイコンをクリック。
パスワードを打ち込んで、パソコンとルーターを接続します。
スマホの場合はNFCやQRコードで簡単に接続できます。
URLアドレスバーに192.168.100.1を入力します。
初期設定のままの場合、
ユーザー名:admin
パスワード:IMEIの下5桁
IMEIは「設定」→「情報」→「端末情報」→「IMEI番号」に記されています。
基本設定→「ハイスピードプラスエリアモード」にします。
プロファイル設定を開きます。
「新規」をクリックして、次の設定を行います。
プロファイル名:Rakuten(なんでもいいです)
APN:rakuten.jp
ユーザー名:空白
パスワード:空白
認証タイプ:CHAP
IPタイプ:IPv4 & IPv6
「保存」を押します。
もしプロファイルが「Rakuten」に変更されていない場合は変更してください。
少し待つとアンテナピクトが立ち、LTE接続になります。
バージョンダウンの方法
何度も書きますが、特に本項については「自己責任」でお願いします。
まず、Windowsパソコンが必要です。
他は、
- HuaweiWiFiUpd(ファームウェアを書き換えるソフト)
- 旧バージョンのファームウェア
申し訳ありませんが、

ヒントだけ書いておきます。
どちらも5ちゃんねるのW04スレを起点にすれば見つけられます。
以下、無事に入手できた場合。
HuaweiWiFiUpdを解凍したフォルダを開き、ファームウェアのZIPを移動します。
こんな感じ。
赤で囲んだのがファームウェアです。
パソコンとW04を接続した状態でWiFiUpd.exeをクリックします。
赤字を確認した上で「アップデート」を押します。
アップデートが始まります。
これでパソコン側の処理は終了。
W04側のバージョンダウン処理が終わればバージョンダウン完了。
ソフトウェアバージョンを確認した上で動作を確認してください。
W04・W05をBAND3に固定する方法(要Androidデバイス)
楽天回線エリアに住んでいる場合、当然ながら使い放題となるBAND3(楽天回線)に接続するのがおすすめです。
しかしauローミングが打ち切られていないエリアですと、どちらの回線に繋がるのかわかりません。
優先的に楽天回線へ接続させるという設定もできません。
そこで楽天回線にしか接続できないよう、BAND3に固定してしまいます。
具体的には「W04 L01 LTEBand」というアプリを使います(W05でも使えます)。
制作者のサイトはこちら。

下まで降りて「インストール(Android)」をタップします。
Google Playが開きますのでDeployGateをインストールします。
DeployGateを起動して「W04 L01 LTEBand」をタップしインストールします。
インストールできない場合は「提供元不明アプリ」のインストールを許可してみてください。
W04・W05と接続し「W04 L01 LTEBand」を起動します。
IPアドレスは何も触っていなければそのままで大丈夫です。
パスワードは(初期値のままの場合)IMEIの下五桁を入力します。
入力したら「GET」を押します。
BAND3のみにチェックを入れて「SET」を押します。
ピクトアンテナが立っていれば完了です。
念のために「GET」をタップしてBAND3のままになっているか確認してください。
ルーターはハイスピードモードに切り替わってると思いますが、それで構いません。
楽天回線エリアでの速度計測
W04での計測です。
エリア内でも時間帯その他の要因でばらつきがあるようですので参考程度に。
本データは深夜3時頃に計測したものです。
パートナーエリアでの速度計測
W04で計測しています。
高速時
速度制限時
1Mbpsは最大速度なのでそれ以下でも文句を言えないところなのですが。
ちゃんと1M出ています。
SNSしたりサイトを閲覧したりする分には問題ないです。
youtubeも低画質にはなりますが見られます。
補足 W04・W05によるRakuten UN-LIMITの固定回線化
私の場合は維持費無料の非常用モバイルルーターとして作成しました。
ただし上述の通りRakuten UN-LIMITの楽天回線は無制限かつ速度規制も緩いため、BAND3に固定した場合は固定回線代わりに使うことも可能です。
必要な場合は別売りでクレードルが用意されています。
まとめ

皆様もぜひ!
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