「遅刻は他人の時間を盗む最悪の泥棒」 ~ADHDだからと許されるわけではない

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2018-04-26ADHD

ADHDにまつわるトラブルで恐らく1、2を争うのが「遅刻」。
これが簡単に治せるものでないのは、私も当事者なのですからわかります。
しかし意識を変えることはすぐにできます。
本記事は、その一助になればと、とある訓話を紹介するものです。

ADHDであろうと遅刻は許されるべきでない

私は遅刻で数え切れないほどの失敗をしてきています。
正直申しまして、ADHDと判明したときは何処か安堵した思いがありました。

しかし、だからといって遅刻が許されるわけではありません。
遅刻したら恥じるべきですし、謝罪すべき。
何より最初から遅刻という悪癖を改めるべきです。
発達障害を理解しようという声も高まってますが、当事者の私ですら、本来してはいけないことを認める必要はないと思っています。

「悪癖を簡単に改められるなら苦労しない」とおっしゃる方もいるかもしれません。
私だってできてません。
しかし意識を変えることはできます。

大学生の頃、私は某サークルに入っていたのですが、行事、待ち合わせ、紹介してもらってたバイトなどの遅刻を幾度も繰り返しました。
そしてついに見るに見かねた先輩から説教されます。
ただ決して押しつけがましいものではなく、一方で説得力があったゆえ、骨の髄まで堪えました。
今でも頭に焼き付いています。

説教の内容

先輩は「ある本の受け売りだけど」として、次の通り述べました。

「遅刻は最悪の泥棒」という言葉を知ってるか?
仮に物を盗んでも、返すことはできる。
その上で謝れば許して貰えることもあるだろう。
しかし遅刻して相手を待たせるのは、その人の時間を盗むのと同じ。
本来、その時間でできたはずのことができなくなるから。
そして物と違って、時間は返すことができない。
謝って、そして許して貰えたとしても、その事実が消えることはないんだ。
お前の遅刻は、周囲にそれだけの迷惑を掛けている。
せめてこのことだけは頭の片隅に置いといてくれ。

私のとった対策

時間は返すことができない。

このフレーズは、胸にどすんと来ました。
時間が不可逆的なのは言うまでもない。
つまり否定しようがないので。

だから遅刻が直ったかと言われれば、残念ながらそんなことはありません。
ただ他人との待ち合わせでは、以下の点に注意するようになりました。

  • 待ち合わせの約束をそもそもしない。
  • 可能なら私の家で待ち合わせる。
  • 遅刻しても構わないよう、ショップや喫茶店で待ち合わせる(できるだけ相手の都合に合わせたものを)。
  • どうしても時間を指定する場合は、かなりの余裕を見る。
  • あるいは一時間前には現地に到着し、付近で時間を潰す。
  • やむを得ず遅刻する場合は、判明した時点ですぐさま連絡する。

右斜め上な方向での対策ですが、寝過ごし以外の遅刻はかなり減りました。

謝罪も重要

謝って、そして許して貰えたとしても、その事実が消えることはないんだ。

しかし謝らなくていいわけではありません。
遅刻したら平身低頭で謝ります。
私に限らず、普通は間違いなくそうするでしょう。

ただ、そうじゃない人と会ったことがあります。

その約束は先方から時間指定がなされ、さらに乗換案内まで送られてきました。
しかし当日、私は宿泊先でトラブルに遭ってしまう。
やむなく「五分ほど遅れる」とメールしました。

待たせてないか息を切らせて約束の場所に到着。
すると相手はまだ来ていませんでした。
電話するとまだ地下鉄の中、あと三〇分は掛かりそう。
いったい何の手違い? 時間指定してきたのは先方だぞ……。
まあいいや、私も遅れたのは遅れたんだし。
自分に遅刻癖がある分、他人の遅刻には寛大なつもり。

三〇分後、先方が到着。
そして私は呆然としました。

質問者の写真

「待たせてごめんなさい」の一言もないの?
 

ありえない。
先方は遅刻なんかなかったかのように、普通に話しかけてきました。
顔を見ても、まったく悪びれた様子がない。

さすがの私も遅刻して謝らなかったことなんてありません。
そんなの説教される前から。
人として、まず最初に出るべき言葉ではないでしょうか?

この人、何かが壊れてる。
心底から得体の知れない怖さを感じました。

まとめ

紹介した訓話が、皆様の意識改善に役立ちましたら幸いです。

ADHD

Posted by 天満川 鈴


Author:天満川 鈴

小説家になりたい駄文書き、元公安調査庁職員。
国家一種経済職→入庁。イスラム過激派などの国際テロ、北朝鮮を担当。
朝鮮総聯へのスパイ工作を描いた小説「キノコ煮込みに秘密のスパイスを は週刊誌で紹介され、さらに推理・歴史作家の鈴木輝一郎先生から「江戸川乱歩賞獲れた」と絶賛。素人の小説としては異例の反響を呼びました。
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