アイリスオーヤマのサーキュレーターが首振り上下動かなくなったので分解して修理してみた

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アイリスオーヤマのサーキュレーターPCF-C18Tが壊れました。
理由はわからないのですが上下に首振りしなくなりました。
せめて手で動けばいいのですが、ガチガチで無理に動かしたら壊れそう。
しかたないので下に台座を敷くことで高さを固定して動作させてました。

買い換えるか……アイリスオーヤマめ……

しかし私のサーキュレーターは上下左右に首を振る3Dタイプ。
型番から後継モデルにあたりそうなのがこちら。

なかなかのお値段します。
そこでなんとか自分で修理してみたという話です。

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アイリスオーヤマのサポート自体は神だった、けど……

実は壊れたの2回目なんだよね!

1回目は電源が入らなくなりました。
幸い、ぎりぎり保証期間内。
修理を申し出たところ、即日代替品を送ってくれました。
その時は対応の早さに感動したものです。

しかしその代替品も壊れたとなると、製品そのものは……と思ってしまいます。

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自分で分解して修理した記事を発見

諦めてしばらくはそのまま使いました。
しかし冒頭で記した通り買い換えるか悩んでたところ、次の記事を見つけました。

アイリスオーヤマのサーキュレーターが故障したので分解してみました - sora's DIGITAL SENIOR LIFE
突然、サーキュレーターが動かなくなってしまいました。 故障したサーキュレーターはこれです。 上下左右の首振り機構があり、タイマーもリモコンも付いたスグレモノで、お気に入りです。 アイリスオーヤマの「強...

分解できるんだ!

しかも構造は単純。
症状は異なるものの、原因は同じ(コードの断線)の可能性も出てきました。
モーター部や基板が逝っちゃってたらやばいんですけど。
もしかしたら基盤洗うだけで復活するかもですし。

バラしてみるか……

下手したら完全に使えなくなる可能性もあるんですけど。
それ以上に「やってみたい!」という好奇心の方が優りました。

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分解して修理してみた

先述の記事を参考にしながら分解します。
型番は違いますが構造はまったく同じですので、主な手順はそちらを御覧ください。

私からは補足を記していきます。

圧着端子を購入

まず、故障の原因が断線だったときに備え、予めホームセンターに圧着端子を調達しに行きます。
(先述の記事は半田付けしてますけど、めんどくさいので)

コーナンで1個8円。
念のために6個買って帰りました。
なんやかやで4個使う羽目になりました。

近くにホームセンターがない場合、ネットで買うならこちらから。

100個もいらないですけどしかたないですよね。

Eリング(E型スナップリング)の脱着

底蓋を外したところ。
台座と本体は円形の黒い金属で固定されています。

これはEリングと呼びます。
着脱するには専用の工具があります。

持ってない場合は普通のラジオペンチの開いた先端を左右の穴に突っ込んで広げれば外れます。
マイナスドライバーでこじ開ける方法よりは楽だと思います。
はめるときはラジオペンチではさんで押し込みます。
外すときよりもかなり大変な作業であることはことわっておきます。

溝にはまってる4個の白い球体

これです。

外れやすいので、なくさないように小皿に入れておいた方がいいです。
作業中、何回かなくしかけました。

基盤をチェックする

まずは基盤から。
異常ない可能性もありますけど、開けたついでですのでチェックします。
画像ではネジが止まった状態ですが、外します。

半田が剥がれてる箇所がないか探します。
何カ所かゴミが不着していたので、綿棒で取り除きます。
さらに接点洗浄剤で洗います。

配線をチェックする

乾くのを待ってる間に配線をチェックします。

切れかけてる!

早速切れかけてるところを2箇所も発見。
しかも1つはまさに切れる寸前でした。

イマイチよくわからないと思いますが……。

先端を切ってコードを剥き、圧着端子で繋ぎ直します。
うまく圧着しないと外れやすいので注意です。

1本だけしか繋がってないコードもあったのですが。
他に外れてるコードは見当たらない。

アースとかそういうの?

きっとそういうものだと割り切ってサーキュレーターを組み直しました。

組み直す際の注意

Eリングをはめる前に白い土台をはめるのを忘れないでください。
画像ではめこんでるやつです。

このパーツだけは電源コードを通ってるため外れません。
そのため作業の過程でコンセントプラグの方へ移動しがち。
パーツの存在を覚えていればいいんですけど、私はすっかり忘れてました。
そのせいで何回組み立てても「やけにぐらつくなあ……」と首を傾げてました。

羽根部分を分解する

残念ながら首は動かず。
今度は羽根部分を分解してみます。

横から見るとツメが4箇所あります。

全部押すとカバーが外れます。

羽根はそのまま引き抜けばスポン!と抜けます。
こちらの動画を参考にしてみてください。

あとは目につくネジを片っ端から外すだけ。
全部外せばギア部分が現れます。

……が、

普通に回るなあ

ギア部がいかれてるわけではない様子でした。
羽根を拭いてから組み直します。
残念ながら、上下首振りは直らず。

基板の見えない箇所がいかれちゃってるのかなあ
だったら私の手には負えないや

……と諦めました。

ただ、この作業をしたら手動で上下に動かせるようになりました。
故障の原因の1つとして、稼働部のどこかに何かが噛んでしまっていた様子。
直ったわけじゃないのですが、台座で角度をつけなくてすむようになった分だけマシになりました。
それだけでも分解した甲斐はありました。

再チャレンジ→断線に気づく

数日はそのまま使いました。
しかし、ふと気づきます。

やっぱり1本だけコードがぷらんとしてるのはおかしくない?

外れたコードは見当たらなかったのですが、気になってもう一度分解してみました。
やっぱり見当たらないので羽根まで分解。
断線しているとすれば上下用のギアから伸びてるコードだから、重点的にチェック——。

あっ!

コードが1本だけ不自然にたわんでます。
もしかして……引っ張ってみるとするする抜ける。

ついに断線を発見しました。

コードの断線部が黒いテープに隠れてたせいで気づかなかったんです。
そのくらい気づけよ!と言われるかもですけど、私はプロの修理屋さんじゃありませんので。

コードを再び黒いテープに通し直すのはさすがに面倒。
接続部まで通してからビニールテープで仮止め。
手で上下に動くことを確認してからテープをぐるぐる巻き付けて固定。
圧着端子で断線部を接続して組み直します。

電源オンからの上下首振りオン。

う、動いた!

直った!

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故障の原因

あくまで推測ですけど。

何かの拍子で稼働部のどこかが噛んでしまって動かなくなり、それでもモーターが無理に動かそうとしたためコードが切れてしまったものと思われます。
2つの原因の複合ですね。

稼働部はギアそのものより、首と本体をつなぐブリッジの部分。
当初は手で動かそうとしても動かなかったこと。
バラして組み直したら手動で動くようになったこと。
2つをあわせると、そういうことだと思います。

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【2024年7月13日追記】アイリスオーヤマの「全分解」可能なサーキュレーター

アイリスオーヤマは最近の新製品で「全分解」ができることをアピールしています。

見た感じ、従来機との違いは「背面ガードまで外せる」点でしょうか。
お手入れ的な方向での強調で、見るからに楽になりそうです。
修理という点でもあちこち外しやすいに越したことありません。
スタンダードモデルとの価格差は800円(記事執筆時点)なので、買い直すなら選択肢に入れてみてもいいと思います。

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まとめ

2年で2回も故障。
アイリスオーヤマにはもっと壊れない物を作れと言いたいです。
でも、普段から機械いじりしてるわけでもない私でも直せました。

壊れても保証期間内は交換してもらえる

保証切れても自分で直せるかも

ある意味では、アイリスオーヤマのサーキュレーターは買いと言えるかもです。

天満川鈴
この記事を書いた人

慶應義塾大学商学部卒
1997年公安調査庁にキャリアとして入庁
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当
特に現場(スパイ工作)で実績を挙げ庁内表彰を受ける
2004年介護のため退官。

ADHD、精神障害者手帳3級所持。

WordPress記事は素人の備忘録です。

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