パチンコ・パチスロ店における「屋台来店イベント」について裏事情を語ってみる

パチンコパチスロ
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広島のパチンコ店では屋台来店イベントが盛んです。
アイキャッチ画像は広島市中区のパチンコ店ハイパーハリウッド(以下、ハイハリ)の「やたい劇場」。
なんと!

たこ焼きが200円!

安くて、しかも美味しい!

(画像は150円になってますが残念ながら値上がりしました)
当然のことながらパチンコ客のみならず、中高生など明らかに客以外な人達の姿も。
当日は行列が並び、30分待ちとかになるのもしばしばです。

本稿では、屋台来店イベントにまつわる裏事情を記します。

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屋台来店イベントを催す目的

ホールはどうして屋台を呼ぶのか?
目的は言うまでもなく、

出玉イベント(特定日)の告知です

現在、パチンコ店は広告宣伝規制によって出玉イベントの告知ができません。
代わりに屋台を呼ぶことによって「今日は出しますよ~」と示唆するわけです。

屋台を呼ぶのももちろんイベントです。
しかし禁じられているのは出玉をアピールして射幸性を煽るイベント。
屋台来店自体は射倖性を煽るわけじゃないので禁じられていません。

お客様の側がどんな風に思うかは自由だからね

全国ですと同様の機能を有するものとしてライター取材や演者来店イベントが用いられてきました。
しかし広島は全国的にみても規制の厳しい地域で、来店イベントの類はずっと禁じられています。
その代わりに屋台のような非射倖性イベントが発達したわけです。

もっとも先述した通り、開催当日はお客様以外の人達も集まります。
私だって打たない日でも屋台だけ行くときがあるくらい。
非射倖性イベント本来の目的も明らかに果たしています。
言うなれば、

地域への貢献を果たし、地域からの理解を深めてもらうという目的も兼ねています

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屋台招聘のシステム

屋台来店の料金システム

一般的にはどこも同じと思うのですが、業者ごとに異なる可能性はあります。
その点は御承知おきください。

屋台のコスト=保証金+交通費

保証金は商品代。
たこ焼き500円で100個用意するなら500×100=50000円となります。

交通費は文字通りの交通費です。

ただし保証金は、全て売れればチャラにできます。
この場合のコストは、なんと交通費のみ!

なんて安いんだ!

ライターの来店イベントだと招聘費用は最低でも10万円といわれます。
それこそ誰にも名前の知られていないような方ですら。
名前の売れた方だと下手すれば桁からして違ってきます。
あくまで全て売れればですけど、来店イベントとはコスト面で比較にすらなりません。

ただし、土日祝は最低ロットが上がります。
その分だけ一時的な費用はかさむこととなります。

激安な屋台が出現するわけ

パチンコ屋の屋台に行かれたことのある方は、各ホールで値段が違うことを不思議に思いませんでしたか?
ある屋台ではたこ焼き200円、他では300円、他では500円。
もちろん業者が違えば価格が違うこともあります。
しかし、

どうして同じ業者なのに値段が違うの!?

そのからくりを説明します

先述のハイハリのたこ焼きであれば200円。
ここで本来の商品代は500円、ロット100としましょう。
差額300円はどこから出るのか?

実は、

差額はホールが負担しています

差額を負担しなかった場合、全部売れるとこうなります。

保証金50000+交通費-売上500円×100=交通費

差額を負担した場合。

保証金50000+交通費-売上げ(200円×100)=30000円+交通費

ホールが差額を負担する理由

ホールが差額を負担する理由は大きく3つあります。

1つは完売するため。
売れなければその分だけ損失を被りますから、最初から安くして売ろうというスタンスです。

1つは安さで釣って人を集めるため。
ハイハリの行列が示すとおりです。

1つはお客様・地域住民へ利益還元するため。
安く屋台を楽しんでもらおうという純粋なサービスです。

どちらの理由も並存しますし、ホールによって度合いは異なります。
ただ私としては、最近だと3番目の理由の方が高まっていると思います。

負けても安いたこ焼き食べられたから少しは気分晴れるし

 

パチンコ打たない近隣の方々にも一緒に楽しんでもらえれば……
パチンコ屋に対する理解を少しでも得られれば……

 

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屋台来店イベントの本気度

一番の関心所はここでしょう。
パターンわけしながら記していきます。

屋台の日って本当に出すの?

当たり前ですけど、店によって出す出さないがあります。
元々イベントで出してこなかった店が屋台呼んだからといって、まず出しません。
屋台どうこうより、そもそものお店の信用の問題です。

心入れ替えたので、どうか来てください!

という場合もあるでしょうけど、どうなるかは神のみぞ知るです。

ただそういう店でも呼び始めて最初のうちは本当に出してくるはず。
特に初回は狙い目といえるのではないでしょうか?
一種のグランドオープンに近いものありますので。

差額を負担している店の方が出ない?

差額を負担する=出玉割を減らす、だから出ない。
そんな風に考えるかもしれません。

しかし、むしろ逆です。
個人的な見方となりますが、差額を負担する店の方がやる気あります。

差額を負担してでもお客様に来てほしいんです!

ハイハリはその典型例。
現在の屋台来店日は入替週(ほぼ第二・第四)土曜日。
広島でも屈指の信頼度を誇る灼熱イベントなのは多くの打ち手が知るところです。

むしろ、

この値引き額こそ、私達の全力だあああああああ!
もちろん出玉も全力でいくからね!

とアピールしているわけです。
少なくとも出玉以外の部分で確実に還元しているわけですし。
何より、

ライターさん呼ぶ費用に比べたらタカが知れてますもの

以上はもちろん一般論的な話。
実際には出す店も出さない店もあるでしょう。
各店の出玉状況についてはサイトセブンなどで調べてください。

屋台を呼ぶ特定日とそうでない日で差がある?

どこの店にも「末尾○のつく日」や「第○土曜日」などの特定日があります。
最初に屋台を呼び始めた目的は特定日の告知だけではありません。

むしろ特定日パターンの周知・浸透にあります

規制でがんじがらめになってイベント告知ができなくなるなか、客から見ると「○のつく日」などを続けているのかわからなくなっていきました。
もちろん集客にも影響があります。
そこでインパクトのある屋台を呼ぶことで「このパターンは特定日だよ」あるいは「昔のパターンと一緒だよ」と知ってもらおうとしたのです。
多くの場合、例えば「ゼロのつく日」なら10・20・30の全ての場合で呼んでいました。

周知・浸透が目的ですから、知られていけば毎回呼ぶ必要はなくなります。
また屋台の需要が増えたことにより、呼びたい日に呼べないということも起こり始めました。
そうした理由などにより、同じゼロの日でも呼んだり呼ばなかったりになっていったわけです。

従って、

定期的な特定日にあたるなら屋台を呼ぶ呼ばないと出す出さないは基本的に関係ありません

もっとも、必ずしもそうとばかりは言い切れないケースもあります。
ハイハリですと、かつては毎週土曜日に呼んでいました。
さらには定休日返上の月曜日にも。
しかし現在は第二と第四だけです。

現在のローテーションは元々強いとされていた第二第四に呼ぶのを絞り込んだ結果でしょう。
イベントの回数が少なくなるほど必然的に信頼度は高まりますから。
こういうケースもあります。

屋台が鉄板の日ってある?

屋台を呼ぶ自体が基本的には信頼度高いです。
わざわざ呼ぶ手間をかけて、しかも商品が売れ残るリスクあるいは差額リスクを負担してまで呼ぶわけですから。
また、規制が厳しいのでイベントを打つにしても信頼性を高める必要があります。

ただ、その中でもとりわけ信頼度の高い屋台があります。
それは、

ゲリラで呼ばれるイレギュラーな屋台です

目的は色々。
定休日返上のときもあります。
他店の特定日対抗のときもあります。
中でもとりわけ、

リニューアル・リフレッシュオープンのときは期待していいよ!

人を集めて当たり前、出して当たり前。
しかも大抵は「特に力を入れたい」リニューアル・リフレッシュオープンですから。

逆に、

まったく何の理由も思い浮かばないゲリラ屋台が一番信頼できます

単純にノルマに余裕があるからゲリライベント仕掛けてるだけですので。
基本的に週末・祝日などの休日になるでしょうけど。
休日という理由以外には他に思い浮かばないときに呼んできたらおすすめ。
少なくとも特定日並の期待はしていいです。

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期待できない・してはいけない屋台

広島のガチガチの規制の中で呼ばれる屋台。
数少ないイベントを告知できる機会ですので、これまでの信頼度は高いものがありました。
特定日と絡むパターンは今後も信じ続けて大丈夫です。

ガセ屋台も増える可能性がある

しかしこれからは……

ガセ屋台も混じってくると思われます

屋台を呼べば人が集まる。
だからこそ、これに味を占めた不届きなホールも現れてきます。

以前と異なり、屋台業者も増えて手配が楽になりました。
そしてここまで述べてきた通り、屋台招聘は比較的ローコスト。
差額を負担せず完売させれば交通費のみでイベントを打てます。

屋台は非射倖性イベントなんだよ?
勘違いするのはあなたの勝手だけど、私達は「出す」なんて言ってないもん。だいたい出玉イベントは警察に禁じられてるじゃん♪

という理屈です。
反論できないでしょう?

4号機末期のまだ規制も緩やかな頃。
あちこちでガセイベントが繰り広げられました。
あの再来が待ち構えているわけです。
「出す」と言っていない分、余計に悪質でしょう。

「毎週末」呼ばれる屋台

毎週末呼ばれる屋台は期待しない方がいい一つ。
パチンコ人口の少なくなった現在では平日に締めて週末に開けるのがセオリー。
人の集まる休日に出すことでアピール効果を高めるわけです。

言ってみれば、

お約束だね

まあ平日より週末の方が基本的に期待できるので、ガセとまでは言えません。
特定日ほどでなくとも平日よりマシ程度には期待できるとも言えます。

また、

もともと週末が特定日のホールもあります

もちろんこの場合は例外となります。

大手ホールの屋台

また、大手ホールの場合には別の理由もありえます。

自らガセ屋台を呼びまくることで屋台来店イベントそのものへの信頼を失わせます
そうすることで下位の店の攻撃手段をなくせます。

自らは既に勝ち組。
どこもイベント打てないなら、打っても信用取れないなら。
状況に変化がなくなるわけですから、自分はずっと勝ち組のままでいられます。

また大手ホールは圧倒的に人が集まるので差額を負担せずとも完売可能。
交通費だけで屋台を繰り返せます。
もし下位のホールが同じ手段をとろうとすれば体力を消耗するばかりになってしまいます。

つまり、

大手ホールはどう転んでもメリットしかありません
ガセだろうとなんだろうと屋台を乱発した方が都合よくなります

もっとも、

基本的な信用あるからこそ大手でいられる場合もあるからね

屋台呼ぶ呼ばない、特定日であるない。
そういう視点より1か月トータルでちゃんと出しているかで見た方がいい店もあります。
特に大手は良質な常連客がついている分、イベントで汚れるのを嫌う傾向にあります。
必ずしも「屋台で出さない=ボッタ店」というわけではありません。

毎月何回も屋台呼んでるんだけど……信用していいの?

普通に考えましょう。

パチ屋が月に何回もガチイベ打てると思ってる?

やたらめったら屋台を呼ぶ店に大きな期待はしない方がいいです。
まさに先述したガセイベの再来です。

特に何連発も屋台を呼ぶ場合。
リニューアル・リフレッシュオープンみたいに数日出し続ける理由のある場合は別ですが。
本命はその中の一つで後はガセくらいに思った方がいいです。

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ガセ屋台でも許せたハイパーハリウッドの屋台

最後に余談として。

本稿で採り上げてきたハイハリですが、一度だけ間違いなくガセの屋台を呼んだことがあります。
それは、

コロナによる営業自粛明け初日です……

パチ・スロ自粛明け初戦(5月16日実戦) ~GOGOジャグラー2、P地獄少女四
16日、ついに広島のパチンコ屋が営業再開しました。 というわけで、打ってきました。 店内の状況 仕事を済ませて夕方16時30分からホームへ。 客つきは、 ガラガラ 自粛前よりもさらに悪くなっていました...

要請による休業で体力を消耗しきった後。
設定入る理由なんてありません。
もっとも客がほとんどいなかったので入ってるかどうかすらわかりません。
当然ながら、たこ焼きも並ばずとも買えました。

しかしながら、当時はLINEの告知も組合の申合せで内容を制限されていました。
屋台が来るのも報せようがありません。
ガセ屋台も何も、最初から呼ぶ意味すらありません。

それなのにどうして屋台を呼んだのか。
ここは私の推測ですが、

屋台業者を助けてあげるためだと思います

パチンコ屋の休業で苦しかったのはホールだけではありません。
営業を前提に商売する屋台業者もでした。
呼んでもらえたことで業者も一息つけたのは想像に難くありません。
もちろん「祝!自粛明け!」の意味合いもあったでしょうけど。

ハイハリ、いいとこあるじゃん♪

何より、どう考えても出すわけのない状況。
さすがに信じる人の方が間違ってると思います。

それでも著者が少しだけ期待しちゃったのは内緒だからね!

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まとめ

以上、パチンコ屋の屋台来店にまつわる事情を記してみました。
皆様の参考になればと思います。
あくまでも本稿で述べてきたのは一般論。

 

ホームにあてはまるかどうかは各自で研究してください

 

天満川鈴
この記事を書いた人

慶應義塾大学商学部卒
1997年公安調査庁にキャリアとして入庁
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当
特に現場(スパイ工作)で実績を挙げ庁内表彰を受ける
2004年介護のため退官。

ADHD、精神障害者手帳3級所持。

WordPress記事は素人の備忘録です。

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