先日TULLY’Sに行ったとき、ショーケースの白くふわふわした物体に目が留まりました。
品名は、「シフォンケーキ 豆乳クリーム」
ちょうど小説で豆乳ネタを書いたばかりだったんですよね。
あまりのタイミングの良さに、ついつい普段は頼まないケーキを頼んでしまいました。
お値段は、単品で490円(税込)、ケーキセットで790円(税込)
気になるカロリーは295kcal。
でも豆乳だからいっかと思えてしまいます。
「豆乳クリーム シフォンケーキ」の実力は?
せっかくなので、新たな小説ネタに使いました。
拙作「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!? 」EP114からの引用です。
感想代わりにお読みください。
二葉は「ふん」と鼻を鳴らし、フォークをシフォンに差し入れる──と、手が止まった。
フォークはちょうどクリームの厚みだけ入ったくらいの位置。「これすごい。スポンジの弾力がすごくて、フォーク押し返される」
「そっか」
そもそもケーキなんて誕生日とクリスマスしか食べないからわからない。
二葉は何回かフォークを入れては手が止まる。
苦笑いしているように見えるが、一方でいらだちながらも楽しんでいるような。手の動きがゆっくりになる。
フォークがケーキを割いていく。
突き刺して、ぱくり一口。「んー、ふわっとろっ!」
(中略)
二葉の皿を手前に寄せ、フォークを──あれっ?
「ね? ばゆんばゆんしてるでしょ?」
お前が作ったわけじゃないのにドヤ顔すんなよ。
二葉がやったように、そろーっとフォークを差し入れる──入った。
ゆっくりゆっくり下ろしていく、ぱくり。「ふわーっ!」
「ね? すごいでしょ?」
こりゃ驚いた。
ケーキを食べてるって感じじゃない。
口の中に入れたクリームは、まるで空気を食べてるよう。
スポンジはあっという間にとろっと溶けて舌の上を流れていく。
まさにふわとろ。「すごいなんてもんじゃない、こんなケーキ食べたことないぞ?」
加えて食感重視だからなのだろう、男の俺でも抵抗なく食べられる。
というか、もうどこが豆乳なのかすらわからない。
ああ、なんて、ふわとろろ!
小説ですので、さすがに
ばゆんばゆん
と
こんなケーキ食べたことないぞ?
は盛ってます。
ただ、スポンジもかなりふわふわしてるので、弾む感じになってフォークが入りづらいのは本当です。
そして、「ふわとろ」に「ろ」をもう一個付け足したくなるほどの味わいは全く同じ。
心から幸せになれました。
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