今年4月、コロナ禍真っ最中というタイミングで出た「パチスロ 咲-Saki-」。
(以下は単に「咲-Saki-」と略します)
ネットを眺めていると地味に人気がある様子です。
6号機ではトップクラスという評価もちらほら。
一方で流れている噂が、
真偽は知りませんけど「トータル○枚勝ってる」自慢も。
ホール店員としてと打ち手として。
2つの視点から述べてみたいと思います。
※アイキャッチ・記事画像につき、 (C)小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部, (C)SanThree
ホール店員としての話
まず大前提として。
私は原作漫画の咲-Saki-が好きです。
趣味で麻雀打つのですが、その影響で麻雀漫画も結構読んでいます。
そんな咲-Saki-がスロで出たからには当然打ちたくなるわけで。
咲-Saki-を自店に導入してしばらく経ってからの部長との会話。
打ってみたいんですけど他店のデータ見てると直滑降ばかりで怖くて
時期が時期ですから上入れる理由ありませんし
ごもっとも……
やがてパチ屋は業界挙げての自粛に突入。
広島には5月半ばに開け。
飛びすぎた客を戻すために、6月半ばくらいには各店の営業状況も反転してきました。
というわけで咲-Saki-を打ってみたのですが。
座って即CZ突破からのBIG。
そこまではよかったのですが、次が850ゲームREG。
咲-Saki-の打ち手の間では「絶対回避しなくてはならない」という代物です。
再び部長と話す。
きつい台ですねえ
CZ突破しづらいし、天井でもゴミですし
でも咲-Saki-って甘いんですよ
そのレベルで甘いです
ただ咲-Saki-も相当なレベル
ゆるゆるは抜けますけど、どこかでガツンと跳ね返っちゃうんですよ
打ち手としての話
ここで匿名掲示板の咲-Saki-のスレを最初から追ってみる。
甘いんじゃないか?という声がちらほら。
知識を仕入れてからバラ機種の営業状況がいい某店へリベンジに行きました。
その結果。
なんて都合のいい展開……。
具体的には、こんな感じでした。
落ちていたのは280ゲームすぎくらいの台。
何度か初当たりを重ねて、その一方で通常っぽい当たりがない。
グラフはちょい浮き。
拾ってはいけないとされる250ヤメですが、それで止めたにしてはゲーム数進んでるので前任者は台の知識ないっぽい。
(前回REGでCZの分だけゲーム数進んでるのですが、画面表示も270Gすぎくらいでした)
狙い所あるかもと座ってみました。
300ゲーム過ぎでフェイク前兆。
その後は650と850で引くなよと思いつつ淡々と進み。
850ゲーム過ぎてまこモード(俗称ワカメモード)が確定しました。
970G、最深部まで引っ張られてようやく当たり。
わかってますけど、まこモードなのでBIGです。
消化し終えて、出てきたのは衣。
勝利して出てきたのが白7。
この時は知らなかったんですけど。
実は衣ってあまり出てきません。
しかも出てきたときは全部勝っていて、揃うのは親番BIGか白7。
たまたまなのかもしれませんが、そういう位置づけのキャラなんですかね?
この後も白7&決戦キャラ咲が続きます。
やがて和→タコスと変わり
と思ったところで
自摸自摸チャンスなどでうまく繋ぎます。
そしてついに、
つまり、
かなりできすぎな展開で本当にびっくり。
完走したのに枚数少ないのは天井最深部からのため。
早い内に当たると、
ちゃんと2400枚とれます。
この後も「通常モード引くまでは」と続行。
結果はこんな感じです。
グラフ。
大雑把に自作してます。
これに味を占めた私、しばらく咲-Saki-を打ち続けました。
匿名掲示板の「万枚プラス」みたいな自慢も恐らく嘘じゃないでしょう。
それくらい勝ちやすいです。
咲-Saki-が甘い理由
演出は聖闘士星矢海皇覚醒SPだから立ち回り簡単だし
初代魔法少女まどか☆マギカ的な側面
まず「甘い」という言葉について明らかにしましょう。
ホールでは「甘い」と口にしても、意味の違う場合があります。
ホール用語の「甘い」には2つの意味があります
1つは「赤字垂れ流し」という意味、1つは「利益をとりづらい」という意味です
前者はいろはに愛姫やディスクアップ。古くはサクラ大戦3。
最初から営業割が100%を越えてしまうスペックの機種です。
後者の代表例は初代魔法少女まどか☆マギカ(以下、初まど)。
先程の部長の台詞がそのまま物語っています。
ゆるゆるは抜けますけど、どこかでガツンと跳ね返っちゃうんですよ
初まどの場合。
1つに穢れ。
1日稼働すれば発動する可能性がある上に、吸い込んだ分を一気に吐き出すだけの破壊力を秘めています。
1つに引き損のないシステム。
他の機種ですと「引き損はない」は本当に超長期的に見た場合限定のおためごかし。
一方で初まどはどこで引いてもまともに結果を期待できるだけの抽選をしています。
波は「萌えゴッド」の異名をとるくらい荒いですが、割を見た場合は短期的なスパンで跳ね返りやすくなります。
咲-Saki-の場合。
大前提として「通常モード以外は割100%オーバー」というのがあります。
つまり通常モードさえ回避し続ければ浮きます。
その通常モードに引っ掛かったところで、
- CZ突破すればBIG。
- 悪待ちポイント(初まどの穢れ)を1個でもとれればBIG以上。
- 小役解除で早期の地獄抜け。
脱出できる要素がいくつもあります。
また、BIGさえひければATは続きやすいです。
対決中に強チェリーや4個目のスイカ引ければ継続。
自摸自摸チャンスは弱いですけど確実な効果がある。
しかも自摸自摸乱舞・クライマックスバトルという爆発契機まで現実的な数字で期待できる。
聖闘士星矢海皇覚醒SPな側面
聖闘士星矢海皇覚醒SPが同じシステムでしたが、一層読みやすくなりました。
簡単には、
- 0~50でフェイク前兆が来れば通常モード以外の可能性大
- 100~150、150~200でフェイク前兆が来れば通常モード以外を期待
- 50~100・200~250でフェイク前兆が来なければ通常モード以外を期待
- アイキャッチ・ウィンドウでモード確定示唆あり
- 初回スイカ2個で通常モード以外を期待、3個で通常モード以外の可能性大
巷に出回ってる情報に対する私の感触を付け加えると、
スイカ3個通常は私も食らったことあるけど、かなりレア
これを追わないなら咲は打てない
ってところでしょうか。
また、経験上、
これも星矢と同じ。
設定3以上かもと思えば、私は平打ちします。
私は基本的に昼からの稼働。
それまでにそこそこ履歴ついてますので、初当たり数回で通常を引いてなければ座ります。
マイナー台ゆえ知識ない打ち手が多いので、回転数的に拾いどころな台も割と落ちてます。
ハイエナに徹すればもっと確実に勝てるのかもしれません。
まとめ
甘いですし、人気ないですし
咲-Saki-の設定状況ひどいと嘆く声を割と見ますが。
これが理由です。
人気出てきてますし、中身はかなり面白い台なんですし
と伝えてはおきましたが、どうなることか。
真ん中以上入れてくれてたっぽいホームまで台数減らしちゃったくらい。
評価が上がっているといっても、あくまで「バラ機種」としてのもの。
この壁は越えられそうにないですしね。
広島では5スロへ移す店も段々と出てきています。
動かないよりも甘いからという理由の方が大きいんじゃないでしょうか。
5スロなら甘くても客滞上げるためと割り切れますし、設定も入れられます。
あるいは稼働の少ない系列店へ移動する。
この場合は利益より稼働の方が重要ですから、やはり客滞上げるためと割り切れます。
稼働がとれるならホール側も設定を入れやすくなります
「甘い」という評価があるなら尚更のこと
「甘い台に設定入れる太っ腹なホール」という評判を得られますので
「甘い」という評価って、導入直後は割と流れがちなんですよね。
メーカーサイドのステマかなと思うくらい。
当然、その方が人気上がりますし。
ただ咲-Saki-は本当に甘いです。
勝てるというより負けづらいという方向ではありますが。
「本当に甘くて、しかも広まってないなら書かないだろ?」とおっしゃられるかもしれません。
打ち手としてだけならそうなのですが、私はホール店員でもあります。
自店に設置してる台の稼働が上がるなら、そっちの方が嬉しいので。
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