本記事は、拙作「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!? 」(以下、キモオタ)の読者を対象に書いたエッセイです。 ただ、一般の方でも楽しめるように書いてます。 よろしければ読者以外の方も読んでいってください。
1994年における競馬を取り巻く状況
90年代前半は空前の競馬ブームでした。
馬券を買わない人ですら、週末はスポーツとして観戦を楽しむ人も増えました。
雑誌では競馬場デートがやたらと特集されてました。
さらに91年に発売されたファミコンソフト「ダービースタリオン」(通称ダビスタ)が競馬人気に拍車を掛ける。
このゲームのおかげで、子供にまで競馬が浸透していきました。
特に1994年はナリタブライアンが競馬界を席巻した年。
三冠と有馬記念を制しました。
拙作からの引用
拙作EP09からの引用
スポーツ欄。
【明日二七日開催されるG1競走ジャパンカップに出走を予定していた本年度の三冠馬ナルタブラリアンが骨折のため発走除外、有馬記念も絶望……】
競走馬育成ゲームをやっていたから、この三冠馬はわかる。
元の世界ではそもそも三冠獲った年のジャパンカップに出走してなかったし、年末の有馬記念を制覇した。
ナリタブライアンはどういう馬だったか
この年の本馬はめちゃ強かったです。
ただ強いだけじゃない、もう「暴君」と呼ぶべき圧倒的な勝ち方をしてました。
兄のビワハヤヒデが超安定した優等生的な勝ち方してたのとは対照的って感じです。
強い時は、この馬が負けることなんてないんじゃないかというくらい。
(その一方で菊花賞トライアルではころっと負けたりしてるんですけど)
こういう一強って感じになると判官贔屓の私はつまらない。
有馬記念もぼけーっと観ながら、「ああ、やっぱり勝ったのね」くらい。
同じ様な人多かったんじゃないかなあ……。
強い馬が連敗を重ねた時は、往々にして同情論が湧き上がるもの。
オグリキャップ然り、トウカイテイオー然り。
「終わった」、だけど「復活してほしい」。
しかもこの両頭は期待に応え、本当に復活したからすごいと思います。
しかし本馬の場合はそんなのなかったような。
五歳秋以降は連戦連敗だったのに。
無茶なローテーションや出走で調教師を責める声はありました。
だけど人災とか言う以前に、なぜか憐れみの感じられない馬なんですよね。
なんか共感できないというか。
1200mの高松宮杯に出た時は「ネタかよ!」と。
可哀相とは決して思えませんでした。
「もしかしたら勝っちゃうのかも」と思ったからかもしれませんが。
まあ、とにかく記憶に残る馬でした。
現在の競馬は……
当時からは考えられないほど、競馬人気は完全に凋落。
私もまったく観てません。
ウォッカのダービーが最後です。
どうしてこうなっちゃったんだろうなあ。
コメント