イトーキを代表する国産ワーキングチェア「スピーナチェア(Spina)」。
2007年グッドデザイン大賞金賞に選ばれ、北海道洞爺湖サミットでも採用されたフラグシップモデルです。
もちろん座り心地に定評もあり、私もユーザーの一人です。
しかしスピーナチェアには絶対に逃れられない運命があります。
ウレタンは年月が経つと硬化してしまい、座り心地が悪くなってしまいます。
実はスピーナは自分で座面を補修・交換することが可能です。
本記事ではその方法を紹介します。
スピーナの座面はネジで止まっているだけ
スピーナの座面は、画像のようなネジ数本で固定されているだけ。
ネジを外せば簡単に外れます。
取り外したところ。
ツメに座面カバーの端が巻き込む形ではまっています。
パチンパチンと一つずつ外していきます。
ツメを外し終えたらカバーを外して引っ繰り返します。
御覧の通り、ウレタンが硬化しています。
これをなんとかするわけです。
座面修繕その1 メーカー純正座面と交換する
スピーナの座面は単品売りされています。
主要ショッピングサイトでは楽天市場しか扱いがありません。
お値段は11000円。
以前は黒以外も売っていたのですが取り扱わなくなってしまったようです。
この価格を高いとみるか安いと見るかですが……。
フレームそのものは頑丈でなかなか壊れませんので。
一度交換すれば数年は交換の必要ありません。
スピーナの新品価格を考慮すればメンテナンス代としてありだと思います。
【21/02/17追記】
座面購入して交換しました。
正直申しまして、従前とあまり変わらないです。
スピーナの座り心地は座面の構造によるものが大きいのでしょう。
本項を否定するようですが、年月が経っても交換する必要性は少ないものと見込まれます。
なお、座面には取付ネジも付属しています。
座面修繕その2 ウレタンを足す
とても安くあがります
私が購入したのはこちら。
届いた品を座面にあわせてハサミで切り取ります。
あとは座面に載せ、両面テープで固定して、カバーをはめるだけ。
私の場合は表層の低反発ウレタン部分だけを剥ぎ取って載せたらちょうどよかったです。
その辺りは好みかなと。
見た目も変わらないしコスパ超優れてると思う!
座面修繕その3 ウレタンを丸ごと交換する
必要なのは前項のような上層部に載せるウレタン。
そして固めのチップウレタン。
底付きしないように固めのウレタンを下地にして、クッションとなるウレタンを上に置きます。
手頃なのはこんなところでしょうか。
私が使ったのは厚み3センチ。
これ以上になるとカバーはめるのがきついです。
方法は次の通りです。
手を差し込みながら、ウレタンをプラスチックフレームから剥がします。
この骨みたいになってる構造を「ベンディングシート」と呼びます。
ベンディングシート
スピーナは、イトーキ独自のベンディングシートをさらに発展させ、従来にくらべて、座面のスイートスポットを前方に100mm拡大しました。それにより、広範囲にわたる快適な座り心地を実現しています。
画像の通り固定用の両面テープを取り付け、ウレタンを貼り付けます。
さらにクッション用のウレタンを貼り付けてカバーを被せます。
ただ正直なところ、感想は、
好みの問題はあると思うのですが。
恐らくはベンディングシートのせいです。
座面修繕その4 高反発ジェルシートを足す
その2・その3の改良版。
高反発が好みの場合、ウレタンの代わりにジェルシートを足す方法もあります。
私の持ってるのは、こちらの旧型。
載せたところ。
(※写真はウレタンも交換しています)
薄いので、このままカバーを掛けられます。
感想は、
お尻は痛くならないのですが、しっくりこない。
画像は「その3」バージョンですが「その2」でも試しています。
ベンディングシートを採用しているせいで、スピーナに高反発自体が合わないのかなという気もします。
あくまで私の好みですけどね。
まとめ
紹介した通り、最安は1300円、純正品でも11000円で座り心地が蘇ります。
また、座り心地は個人の感覚にかなり左右されます。
その点、座面が簡単に取り外せるスピーナにはカスタマイズする楽しみもあります。
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