小説家になろうの感想をめぐる話 ~もらって感動した「気になる点」

小説・創作
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小説家になろう(以下、なろう)の感想をめぐっては色んな意見があります。
今回はその内の一つ「気になる点」について記してみたいと思います。

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小説家になろうの感想で「気になる点」を書くのはタブー ?

「気になる点」は以前「悪い点」という名前でした。
私が「小説家になろう」を始めた時びっくりしたのが「気になる点」を書くのがタブー扱いぽかったこと。

コーナーあるんですし、作品にはいいところも悪いところもある。
だったら欠点も指摘しあって研鑽しあうのがサイトの目的なんじゃないの?

……と考えたわけです。

しかし初めて入れた感想は返信ありませんでした。
他の人には入ってるのに。
そこで悟ります、「ああ、『悪い点』を書いたらいけないんだな』って。
やむなく「悪い点」を消して甘々なべた褒め感想入れ直したところ、返信がつきました。

あちこち見て回ってると「豆腐メンタルなので批判は止めてください」と書いてる人は多いです。
やっぱりみんな褒められたいために小説書いているというのがあるでしょうし。
特に「小説家になろう」ですと、作者が卑屈っぽく自信無さそうにしている方が読者ウケもいい。
その分ポイントが集まるという事情もあります。

中には誤字・脱字の指摘すら怒る作者もいるそうですが……もう、そこは人それぞれということで。

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私の場合

誤字・脱字の指摘は大歓迎、むしろ受け取りたいです。
あと、私自身を妥協したり迷ったりで「やっぱりなあ」と思ったりすることもあります。

ただやはり感想通知の連絡が運営から届いて【悪い点】、【気になる点】が見えるとビクッ!とします。
私だって人間ですもの。
やはり読むのに身構えます。
(書き手にそういう心理があるのはわかっているので、私が誤字・脱字の指摘をする時は【一言】欄に書くことがままあります)

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先日いただいて感動した「気になる点」

ただ、先日いただいた【気になる点】は感動しました。

作品はこちら。
「1996年、パワハラ議員の勝ち抜いた厚生省官庁訪問では何故モラハラの嵐が吹き荒れたのか?」(削除済み)

http://ncode.syosetu.com/n9121eb/

感想を入れてくれたのは読み専さん。

まず【良い点】と【一言】。

良い点
面白かったです。
普段異世界トリップ等ばかり読んでいる私にも入り込みやすい文章で、ラストもクスッと笑わせて頂きました。

一言
主人公に好感を持ちました。思いがけず爽やかな読後感で、作者さまのバランス感覚の賜物かなと思いました。

べた褒めです。 特に嬉しかったのは【一言】。
タイトルからお察しの通り、非常にデリケートな題材です。
しかもノンフィクションとはいえ書いた内容は実話も多い。
まさにバランスは一番苦労した点でした。
一番褒めて欲しいところを褒めてもらえて、この時点で非常に嬉しい感想です。

そして【気になる点】

題名とあらすじに興味を引かれて読み始めた私が書くのもなんですが、今となってはそれが逆に読者を限定してしまい、勿体ないような気がしています。

これ……指摘の形をとってますが、実際には賞賛なんですよね
「もっと多くの人に受け入れられる内容だし、読んで欲しい」ってことですから。

もちろん指摘は指摘。
「(内容がこれだけ面白いのだから)タイトルと粗筋で釣ることもないでしょう」と。
それを伝えるにしても、受け手にとってはまるで羽で頬を撫でられるがごとくのソフトな表現。
素晴らしいと思いました。

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感想の感想

この【気になる点】は、心から上手いなあとも恐れ入るとも嬉しいとも。
【良い点】【一言】だけでも楽しんでいただいたのは伝わるのですが、【気になる点】が実に絶妙なスパイスになってます。

私も感想は入れ慣れてますが、こういう書き方はできません。
見習いたいのは山々なのですが、こうした方面にはまったく気が回らないので。
この方ってきっとリアルでも他人を気遣える人なんだろうなあ。
うまくいい気分にさせてくれる人なんだろうなあ。
そんな風に妄想しちゃったりしました。

おかげさまで執筆のモチベが上がりました。
またこうした感想をいただけるだけの作品を書き上げたいものです。

天満川鈴
この記事を書いた人

慶應義塾大学商学部卒
1997年公安調査庁にキャリアとして入庁
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当
特に現場(スパイ工作)で実績を挙げ庁内表彰を受ける
2004年介護のため退官。

ADHD、精神障害者手帳3級所持。

WordPress記事は素人の備忘録です。

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