この時期が来ると、私は大学受験失敗の苦い想い出がフラッシュバックします。
どうしようもない凡ミスで落ちた東大入試を……。
ADHDの入試における負の要素 ~注意欠陥
ADHDの特徴の一つに「注意欠陥」というのがあります。
簡単には、注意力の欠如により凡ミスをしやすくなります。
当然、入試や試験に悪い方向で影響します。
私の場合はとんでもないミスで第一志望だった東大に落ちました。
それこそ数十年経った現在でもトラウマとなってしまっているくらい。
東大入試で答案用紙を間違える!
かつて東大入試にはハサミが必要でした。
今はミシン目だそうですが、そこはどうでもいいです。
これは東大入試で社会or理科の答案用紙を区別するため。
東大入試の二次試験は社会が2科目課されるという超重量試験。
答案用紙は2枚配られ、用紙上部の選んだ科目名にハサミを入れて答案用紙を作るわけです。
当時言われていたのが「ハサミの入れ忘れ」による零点扱い。
そんなの食らってはたまらないので。
最初に「日本史」「地理」とハサミを入れました。
さて、私は地理を半分捨てていました。
ある程度やってはいましたが、やりこむには時間が足りず。
代わりに日本史はどこから出ても解ける自信あるくらい得意だったので、両方で最低60点獲れればいいくらいの感覚でした(二科目で120点満点)。
そのため地理は予想問題を4問作成し、どれか一つ当たってくれればくらいの感じでした。
問題用紙を開く──うおっ!
歓喜しました。
日本史もざっと見て、全問余裕。
これなら100/120もいける!
一夜漬けの地理を忘れない内に全問解く。
さて、日本史へ。答案用紙を入れ替える。
あれ? ハサミが「地理」に入ってる……
ハサミを入れ忘れないことに気を取られすぎ、さらにヤマが当たったことによる興奮で答案用紙の確認を忘れていたのです。
やばい、これは時間的にやばい。
慌てて、答案用紙に答えを写し直す。
しかしかなりの分量だけにとんでもなく時間が掛かる。
これじゃあ日本史解ききれない。
それでも書かねば、とにかく書かねば!
試験終了……日本史もなんとか全答はしたものの、何書いたかまったく思い出せない。
最低でも45点が見込めるところ、30点くらいだったと思います。
足して70はあるはずなので最低ラインはクリアしたのですが、それでも失敗したというイメージの方が強くメンタルはぼろぼろ。
その後も動揺抜けず瓦解してしまい、超苦手な英語にいたっては120点満点中20点に終わるほど。
(元々、数学・国語・日本史と変な方向に偏った超特化型だった)
呆然としたまま私の東大受験は終わりを告げました。
こんなの親にも学校にも言えない。
「東大難しいし」でへらへら笑って誤魔化しました。
当時応援してくれていた人達がほとんど亡くなっているから明かせるって感じです。
一方で執着しないのがADHDの特徴。
元々「東大以外なら絶対に慶応」くらいに憧れていたので楽しい大学生活を過ごしました。
就職も国家一種→公安庁。
霞が関は学歴以上にキャリアかどうかが重要ですし。
しかも他官庁はまだしも、公安庁は学歴関係ありませんし。
ただこの時期になると、痛恨の失敗としてトラウマ化した記憶がフラッシュバックする。
学歴云々言うような年齢じゃないにもかかわらず。
それが辛いだけです。
まとめ
今は東大の解答用紙どうなっているのかわかりませんが。
もし同じならくれぐれも御注意ください。
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