小説家になろうにて「キモオタでギャルゲー、それって何の罰ゲーム!?」連載中!

公安調査庁パンフレット解説・官庁訪問対策 ~スパイになりたいあなたへ【2021年度版アップデート】

きのここらむ
この記事は約44分で読めます。

公安調査庁(以下、公安庁)は情報機関、業務内容はスパイです。
トップイラストは公安調査庁の平成26年度採用パンフレット
ネットで話題になりました。

公安調査庁の採用パンフレットに起きた変化が破壊的すぎる
公安調査庁の2014年度の職員採用パンフレットが話題だ。マンガ風キャラクターが使われており、これまでの採用パンフレットのイメージを破壊したかのように、ガラッと印...

ついにスパイまで萌えの時代に入ったか、目立ってはいけない存在のはずなのに。
みたいな感じで。

本記事では、元職員の私が本件採用パンフレットの内容について解説します。
単なる説明というレベルにとどまらず、

質問者の写真

公安調査庁行きたい!
スパイに興味ある!
公安って謎だから知りたい!
解答者の写真
いずれの需要にも応えさせていただきます
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この記事を読む方へのオススメ

公安調査庁とは?

解答者の写真
公安庁は破壊活動防止法等に基づき、公共の安全を脅かす可能性がある団体等の調査をおこなう法務省の外局です

もう少し具体的に言うと二つの顔を持っています。

一つは情報機関
俗な表現を用いれば、いわゆる「スパイ」を業務内容としています。
一つは規制官庁
オウム真理教への立入検査は、報道でも目にするところでしょう。

質問者の写真

なんだかすごそう……
解答者の写真
イメージはね
でも残念ながら、霞が関では無名で弱小で底辺扱いされているのが実情なの……

 

私なんて国家一種の人事院面接(現:人物試験)で「なんであんな三流官庁行くんだ!」と言われました。

私の国家一種人事院面接(現総合職人物試験)失敗記、だが反省も後悔もしない
国家公務員志望の皆様、いかがお過ごしでしょうか? 総合職であれば追い込み、一般職であればスタートを切り始める頃だと思います。 本記事は私の国家公務員一種採用試験...

でも冒頭のアニメ調パンフは、だからこその試み。
2014年当時の人事課総括課長補佐は、

解答者の写真
とにかく役所の名前を知ってもらう

純粋にそれだけの理由で実施したものと伝え聞いています。
(注:総括課長補佐=課のナンバー2であり、実務を取り仕切る番頭役的なポスト)

発案した総括はアニメやイラストの萌え文化には程遠いところにいるお洒落さん。
聞いた時は口をあんぐり開けてしまいました。
よくぞ思い切ったものです。

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著者および本記事執筆の動機

本記事は、「公安調査庁・私の小説の読者・官庁訪問する方」という三つの対象を念頭において書いています。

公安調査庁

一時は身をおいた場所、愛着はそれなりにあります。
古巣が存在をアピールしようと頑張るなら、少しでもその応援になれば。
そう思って書きました。

国家にとって大事な仕事をしているはずなのに、名前すら知られていない。
友好国のCIAなんか、あんなに有名なのに。
日本だって警察庁や外務省ばっかり、公安調査庁の名前が出るときときたらオウムか不祥事だけ。

質問者の写真

世の中、声の大きい者が勝つって真理だよね

公安調査庁の宣伝下手は在職中より頭抱えていた部分ですから。

ただ、「それなり」にすぎません。
公安庁は自ら出て行った組織なのですから。
むやみやたらに持ち上げる義理もありません。
いいことも悪いことも織り交ぜながら、等身大の姿を話せる範囲で記します。

実は、今まで口にしなかった、もう1つの動機があります。
これについては別の機会に記そうと思います。

私の小説の読者

現在の私はプロの小説家を「目指す」身。詳しくはこちらを。

公安調査庁が暴露恐れる 元キャリア職員が小説家転身の理由
〈東京都千代田区霞ヶ関一丁目一番一号。一度聞けば忘れない住所に所在するのは世に知られるところの法務省。その庁舎の六階から九階には(中略)部署名を記す表札が存在し...

「小説家」と書かれていますが「小説家」ではありません。

質問者の写真

出版業界においてアマチュア小説家を「小説家」とは呼びません
当時の著者の社会における肩書は「パチンカス」という名の「ニート」です

本当に転身できたらいいんですけどね。
いまはニートを脱出してパチンコホールのヒラ店員ですが、そこはおいときまして。

私を応援してくれる読者の多くは、みんな公安調査庁なんて知らない人達。
そのため、作品世界観を深めるのに役立てていただこうと書いたものです。

……と言いますか、これが一番の理由です。

本当は表に出るつもりありませんでした。
そもそも退職と同時に公安業界は棄てたつもりでした。
しかし「キノスパもっと他の人にも読んでもらいたい」と応援してくれた人達がいたから宣伝してみました。
気づいたら全開で表に出てしまっていたのが実情です。

官庁訪問を行う方

官庁訪問は真贋織り交ぜ様々な情報が飛び交い、精神がすり減ります。
匿名掲示板のスレなんて覗こうものなら、振り回されっぱなしになりかねません。
私のときでもどれだけ怪情報が乱れ飛んだことか。

質問者の写真

本記事の内容は、著者が庁内で直接見聞したことだよ

あくまで私の在職時の話ではありますが、出所不明な情報よりは信頼できるものかと思います。
退職してからかなりの年月経ちますが、大幅な変更はない様子です。
退職以降において変化した事情についても、私の知る範囲で修正しています。

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本記事に関する質問について

メールでの質問は一切受け付けません。
コメント欄にお願いします。

現在は考えるところあってコメント欄を閉鎖しています。

コメント欄に書けないというなら公安庁、人事院、総務省などに直接問い合わせてください。
公務員試験の専門学校でも相談に乗ってもらえます。
本当に深刻な質問は、いずれにせよ、私にも答えられないことがほとんどです。

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解説の構成

質問者の写真

まず2021年採用パンフレットについて解説するよ
パンフレットは下のリンクからダウンロードして

2021年度公安調査庁採用パンフレット

解答者の写真
その後、著者が足りない事項を補足します
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公安調査庁採用パンフレット解説

はじめに

質問者の写真

数年前から、ちゃんと本当のことが書かれるようになったよね
解答者の写真
著者の時代のパンフレットって人事ローテーションとか研修内容とか大嘘だったものね……

質問者の写真

しかも、ちゃんと実在する職員がコメント出してる
解答者の写真
昔は偽名どころか、人事課が作った架空キャラだったものね……

採用希望者向けどころか、法務省本省向けの「新人職員の感想」すら丸ごとフィクションでした。
そういう業務ということです。

ちなみに本省においては、公安庁職員を「名前」でなく「数字」で管理しています。
それゆえ「moj.go.jp」ドメインのメールアドレスももらえず。
しかたなく、みんなプライベートのメアドを仕事で使っていました。
(パンフが本当のこと書かれるようになってますから、今は違うのかもですが)

解答者の写真
全体を通してだけど
数年前のパンフと違って首を傾げる箇所が大幅に減ったわね
その一方で書くべきことは書かれていて、いいパンフになったと思う

質問者の写真

ケチつけまくってやろうと思ってたのにつまんない……

表紙

右側(表紙)

質問者の写真

キャラ路線からどんどんシンプルになって、今年はついに真っ白
官庁っぽくはあるけどさ
解答者の写真
昔はこんな表紙だったから先祖返りしたのかも?

正直言います。
ページ数も一昨年より減ってますし、予算削られたのかな?とか思ったり。
真相はいつでも聞けますけど、聞いちゃうと逆に書けなくなりますので。

左側(裏面)

質問者の写真

公安庁の住所は「千代田区霞が関1-1-1」
一発で覚えられるね

パンフに書いていない駅ですと、有楽町駅からも歩けます。
JRを使う場合の参考に。

2枚目

質問者の写真

いろいろ長々書いてて、よくわかんない!
だからお偉いさんは嫌いなんだ!
解答者の写真
こら!
長官の言葉のキーワードは「インテリジェンス・オフィサー」と「ヒューミント」です
公安庁の業務を知るにおいては、この2つのワードを軸にしてください
志望動機も、その方が作りやすいでしょう

インテリジェンス・オフィサーとは情報機関の職員(機関員)をいいます。
ヒューミントとは人的情報収集をいいます。

特に現場については、こちらの記事がイメージを掴むのに役立つでしょう。

フェイクニュースも同然、中国における日本人スパイ拘束事件の「週刊新潮」報道を検討してみる
私は公安調査庁(略称:公安庁)の元キャリア。 「元」とある通り、現在は退職しています。 辞めてるくらいですから組織に対する思い入れはありません。 それでも今回採...

3枚目

左側

質問者の写真

「2021年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控えていることから」という文章が切ない!
解答者の写真
色んな意味でね!
2020から2021に変わっただけで文章そのままって!

 

一通り目を通した上で「内外情勢の回顧と展望」を読むと、公安庁の業務範囲についてイメージが掴めます。

http://www.moj.go.jp/content/001335845.pdf

内外情勢の回顧と展望は、庁内において「回展」と呼ばれています。
あえて断っておきますが、

解答者の写真
インターネット版回展は、一般人に向けた初歩の初歩です

仮にも情報機関を名乗る官庁の業務が、こんな程度のわけないでしょう。
詳しくはこちらをお読みください。

北朝鮮の「スリーパーセル」論争について元公安調査庁職員が考察してみる。
「スリーパーセル」論争(以下、本件論争)を覚えていらっしゃいますでしょうか? 3年前、国際政治学者の三浦瑠璃氏がテレビでスリーパーセルなるものの脅威を唱え、右も...

右側

内閣情報会議と国家安全保障会議は、ざっくり言うと、我が国における治安・インテリジェンスの総本山。
詳しくはウィキペディアの説明を読んでください。

国家安全保障会議 (日本) - Wikipedia
内閣情報会議 - Wikipedia

内閣情報会議と合同情報会議の違いはメンバー。
内閣情報会議は次官級で、公安庁なら長官が該当します。
合同情報会議は実務トップで、公安庁なら次長が該当します。

解答者の写真
公安庁が情報を収集・評価する基準は国家中枢に上げるに足るか
ただ、それのみです

ひいては職員の勤務評定にも繋がってきます。
この点は「5枚目」の項で詳述します。

4枚目

どこに何があるか、そのままです。
昔は恵比寿に研修所の尞がありました。

昔は地図にすら載っていなかった公安調査庁の恵比寿研修尞
ただいま公安庁次作の執筆中。 公安庁は恵比寿に研修尞を持っています。 新人は5月の一ヶ月間寝泊まりして、キャリア・ノンキャリア一緒に共同生活を送ります。 その光...

現在は研修所とともに東京都昭島市へ移転したみたいです。

キャリアの場合は2年目から2年間、地方支局に出向します。
(制度が変わっている可能性はあります。例えば私の一期上とそれ以前でも制度が異なります)
その際、自分の出身地に赴任することは基本ありません。
私の知る限り、女性キャリアの先輩が唯一の例外だったくらいです。

解答者の写真
ただ、配慮はしてくれます

例えば私は近畿局でしたが、これは予定していた局の中で一番実家(広島)に近いから。
私は母一人、子一人の母子家庭育ち。
だからいざ母に何かあった時は駆けつけることができるように人事課が配慮してくれたもの。
大阪へ行く直前、仲良かった先輩が教えてくれました。

5枚目

基本的に、各欄左側の文章のみ解説します。
右側は職員の感想ですので、私が何かを言うところじゃありません。

若手でも、政府の重要施策の推進に貢献できる仕事。

質問者の写真

これは「ガチ」だよ、特にノンキャリアね

プロスポーツでルーキーがいきなり活躍することがありますが、公安調査庁の調査官にも同じことが言えます。

現場について記します。

現場の場合、職員の勤務評定は「協力者登録の有無」、ついで「優良報告の獲得本数」でなされます。

解答者の写真
協力者登録というのは、公安庁に協力してくれるスパイを敵組織に作り上げることです

「協力者」は隠語で「客」と呼ばれます。
「協力者登録」は「登録」ないし「獲得」と呼ばれます。

……と書くのは簡単なのですが、実際は難しいです。

質問者の写真

獲得なんて滅多にできないから!
評価だって滅多にとれないから!

獲得を目指す仕事が、まさしく俗に言われるスパイ工作。
厳しくて難しくて当たり前です。
昔なんて「1人登録できたら3年間は遊んでいい」と言われていました。
それくらいに獲得に至った年度は精神が疲弊して擦り切れてしまっています。
(「他の職員にも活躍するチャンスをあげてね」という意味もあります)

優良報告についてはこちらをお読みください。
やっぱり難しいです。

公安庁で優良報告勝ち取りたければ、まずは調査課題を読みましょう
本稿は公安調査庁(以下、公安庁)職員向け、内部向けの記事です。 そんなもの書くつもりなかったんですけど、元記事から切り離したらそうなってしまいました。 タイトル...

しかし、そんな状況だからこそ、新人でも活躍できます。
なんといっても、

質問者の写真

とるかとらないか、それだけだもん

公安庁では過程を評価してもらえません。
とことんまでの成果主義です。
そして成果を評価してもらうためのハードルが高いゆえオールオアナッシングなんです。

さらに、

解答者の写真
新人だろうとなんだろうと、成果さえあげれば一目置かれますし、成果に応じた扱いをしてもらえます

若手であっても高度な情報を入手することができ、政府の重要施策の推進に貢献することができる。

前者は現場。
先に述べたそのままです。

一方で本庁はどうか。
残念ながら現場みたいな一発場外ホームランみたいな技はできません。

現場仕事ですと、新人でもセンスさえあれば経験の差を埋めることができます。
しかし本庁の分析ですと、知識と経験がそのまま実力になります。

特に分析官の目は、大量の良質の情報に触れることのみで養われます(特に非公然情報)。
勉強して知識の差を埋めることができても経験は埋められないんです。

ただし、ヒラの段階から戦力としてキッチリ扱われます。
その限りにおいて「政府の重要施策の推進に貢献することができる」は記述の通りです。

上司や先輩に同行して情報収集の「イロハ」を学ぶほか、

その通りです。
秋口までは、上司の工作対象者(マルタイ)の基調へお供して仕事のやり方を覚えます。

解答者の写真
基調とは、書類収集・監視・聞き込み・尾行などでマルタイの全てを洗い出すことです

質問者の写真

ストーカーそのものだね♪

秋口には練習のためのマルタイを作ります。
自分で選ぶこともあれば、上司があてがうこともあります。
その先はもう自分次第です。

解答者の写真
こうしたシステムゆえ、誰が上司になるかで今後の調査官人生が大きく左右されます

教えるのが上手い上司につければ早期の段階から実績を挙げます。
この典型が、かつて私の上司だったNさん。
Nさんには同期が3年目までで3人仕え、2人が登録、1人が登録寸前まで。
さらに私も登録しています。
ミラクル上司と呼んで差し支えありません。

ただ教える能力と仕事の能力は必ずしも比例しません。
有能の評価を得ていても、自分の仕事が忙しくて指導する時間がとれない上司もいます。
そういう意味でも、上司は「運」です。

様々な研修プログラムを受け、調査手法を身につけていきます。

質問者の写真

これってどうなの?
解答者の写真
うーん……

正直申しまして。
現場の調査官に対する研修は形だけも同然です。
以下は私の在職時の話となります。

一研(初任者研修)。
入庁した年の5月、キャリア・ノンキャリア両方の新人職員が合同で受けます。
新人職員達は恵比寿の研修尞に集められ、1ヵ月間、寝食をともにします。
研修といっても、教えられることは超のつく基礎知識のみ。
実質は同期の仲を深める親撲会といったところです。

最近は工作実務関連についても教えるようになったと聞いてはいます。
しかし研修所の人員的にも研修の時間的にもタカが知れているでしょう。

二研。
ノンキャリア主任クラスの研修で、確か5年目だったと思います。
ごめんなさい、何をやるのか全く知りません。

語学研修。
庁内で開催される中では、数少ないまともな研修です。

実務担当者研修。
逆の意味で研修とは名ばかり。
実態は各局・事務所で好成績をあげている調査官を集めた作戦会議です。

公安庁においては、現場職員に対しても情報が秘匿されます。
分析と収集・工作の間で区分の原則が働いているというのもありますし。
昔は情報漏洩が相次いでいたという情けない事実もあります。

そうした外部へ漏れてはならない情報を、本庁分析班が選んだ調査官のみにレクチャー。
本庁分析担当班と調査官で今後の情報収集計画を討議し、個別具体的な指示を出します。
実担に呼ばれるようになれば名実ともに一人前です。

これら以外の庁内研修は、基本的に形だけ。
ただ、致し方ない面もありまして。
公安庁は「個人商店の寄り集まり」と言われます。
各人で仕事のやり方が違えば中身も違うから、教えられることが限られるんです。

ただし制度としてではありませんが、

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現場で独自に研修を行う場合があります

例えば私がいた近畿局の場合。
当時の専門官(=現場における総括課長補佐ポスト)が私と後輩に、一日一時間、朝鮮調査にまつわる基礎を授業してくれました。
在日朝鮮人の歴史、問題、スパイ工作を行うポイントなどなど。
専門官の厚意によるもので、もちろん感謝しています。
しかしそれ以上に、もし新人のうちに色々教えてもらってなかったら……。
そう思うとゾッとすらします。

公安庁人事課いわく

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当庁が霞が関の底辺なのは、職員全体の1割しか戦力になっていない現状だから
2割になるだけで当庁は一流になれるのに

巷では「働きアリの法則」が知られています。
別名「2-6-2」の法則。
どんな組織でも一生懸命働く人が2割、普通に働く人が6割、働かない2割になるというものです。

しかし、

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その2割に届いていないんだもんね……

仮に公安庁の人がここを読んで「キャリアが偉そうに!」とお腹立ちになった場合。
このセリフを口にしたのはノンキャリアですので悪しからず。

ただ、同情するところはあります。
知識もない、経験もない、勘所もわからない。
ないない尽くしなのに動け、働け、成果あげろと命じられる。

質問者の写真

それって、何の罰ゲーム!?

確かに、私の目から見ても人事課職員のおっしゃる通り1割でした。
2割に届かないのは、スパイ工作という特殊な業務ゆえ成果をあげるのが困難という本質的な問題をはらんでいます。
それゆえどうにもならないところはあるのですが。
少なくとも教育によって職員レベルの底上げを図ることはできます。

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いつまでもOJTという言葉で逃げてないで、もうちょっと本気で制度作ったらどうでしょう

辛辣ながら、そのくらいは言わせてもらいます。

例えば財務省。
キャリア内定者には、入省前に公認会計士合格レベルを基準に経済学を叩き込みます。
経済職に限らず法律職でも。
スパルタぶりに友人が泣いてましたけど、そのくらいはやったっていいんじゃないですかね?
公安庁で経済やってもしかたないので、語学とか法律とか担当分野の基礎知識とか。
「公安週報」や「回顧と展望」は公然情報限定ですし、これらを素材に講義を行うとかいいんじゃないでしょうか?

解答者の写真
ほか、人事院など他省庁で開催される研修にも応募できます

私は総務省の経済統計分析研修に参加しました。
人事院研修は選抜が厳しいので、行きたいと思うなら勉強頑張ってください。

相手の心を開き、信頼関係を築くマニュアルはありません。あなた自身が、誰から、どのように情報を入手するかを企画し、これまでに培ってきた経験や知識、個性を最大限活かして、相手と向き合っていく。

質問者の写真

ほんそれ

なんです。

スパイ工作におけるセオリーはあります。
例えば

解答者の写真
金を渡せ、とにかく渡せ
会う度に金を渡し続けろ

みたいな。

これは2つの意味があります。

  • 金を渡すことで相手を堕落させること、渡す金をあてにしはじめたら落ちたも同然。
  • 諜報の世界においては情報のバーターが原則、金で買えるなら安い。

しかし言うは易し。
初めてお金を受け取ってもらうまでがスパイ工作における一つの壁なんです。
そこで、どうやって渡すか策を練るのですが……ここにマニュアルはありません。
自分の個性と相手の個性の両方を考慮に入れつつシナリオを作ります。
もちろんお金を受け取ってもらえるようになるくらいの信頼関係を築き上げることも、これに含まれます。

こんな話、研修じゃ教えません。
でも不思議といつの間にか知っていたりするものです。
現場は綺麗事だけじゃ仕事できません。
そのことだけは志望するなら覚悟しておいてください。

現場調査では、公安調査庁のことを快く思わない相手であっても根気強く面談を重ね、「あなたのためなら」と情報の提供を受ける関係を築くことが重要になります。

柔らかく書いていますが。

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公安庁の商売相手は「敵」、そのことは心してください

どこかで読んだ記事ですが、「公安庁は客の親の葬儀まで面倒みた」という記述がありました。
事実かどうか知りませんけど、そんなの普通です。

解答者の写真
公安庁は警察みたいな強制権を持っていません

 

調査官に使える武器は誠意のみ。
できることなら何でもやります。
およそ公務員とは掛け離れた姿ですが、ここが警察と大きく異なる点の一つです。

あまり他官庁のことを悪く言うのは差し控えたいところですが。
警察は基本的に上から目線。
ただですら敵なのに、反感買うのは容易に想像できるでしょう。

人員・予算・権限。
全てが圧倒的に劣る公安庁が警察を時折出し抜くことがあるのは、こうした背景があります。

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警察に屈服させられるくらいなら公安庁に協力した方がマシだ!

そう思ってくれる「敵」の人達が少なからずいるからです。

情報分析力で、公共の安全に寄与。

本庁の話となります。

最初の部分はそのままなので飛ばしまして。

情報分析では、論理的・客観的な思考力だけでなく、日々の関連情報の蓄積から得られる豊富な経験・知識、わずかな変化も見逃さない洞察
力、政策決定者に一瞬で情報の要点を伝える表現力など、全ての能力を総動員する必要があります。

この中で一番難しいのは「客観的な思考力」じゃないかと思います。
個人的にはですが、ネットによくあるインテリジェンスごっことプロのインテリジェンスの違いはここにあるんじゃないかと。

解答者の写真
言い換えると、自分を否定する勇気

入庁して本庁勤務になったとして。
もしかしたら、こんな風に怒られることがあるかもしれません。

質問者の写真

「お前の考え」は要らないんだ!

自分の都合のいい方向へ論理を結びつけがち。
そして主観を交えがち。
人間そういうものだから仕方ありません。
私もインテリジェンスでなければ自らにとって都合のいい論理を組み上げます。

しかしインテリジェンスはノイズに埋もれた真実を浮かび上がらせる作業です。
どんな不利益な真実が待ち構えていようと、真実である限りは認めなくてはなりません。

本項では分析官を「料理人」に例えていますが。
インテリジェンス・オフィサーは真実の探求者であり、伝達者。
誇るべきでもあり、一方でその程度にしかすぎません。
主役は情報を食す側たる施政者です。
料理が美味いか不味いかは、あくまでも御客様が判断すること。
そのことはゆめゆめ忘れないでください。

本庁調査部に集まる百戦錬磨のプロたちのサポートを受けながら

本庁原課における教育体制はきっちりシステム化されています。
現場と異なり、誰が就いてもやることもやり方も同じですから。

実力次第で幹部要員として選抜される、独自の制度。

まったく書いてある通りです。
詳しくは別記事を御参照ください。

公安調査庁における「任用替え」制度について
こちらの記事のコメント欄に以下の質問をいただきました。 初めまして。年次は伏せますが、将来、国家公務員試験受験予定のものです。 昔からの憧れで、どうしても公安庁...
公安庁独自の昇進制度「グリーン」 ~ノンキャリアをキャリアとして処遇するシステム
記事リスト・SNS用のアイキャッチ画像は大阪城の桜。 本来なら満開の桜を愛でる時期ですが。 新型コロナウイルスでそうもいってられません。 早く騒動が収拾してほし...

自身を磨き、ワールドワイドに活躍。

別記事にまとめてあります。
こちらを御覧ください。

公安調査庁における海外勤務について色々と語ってみる
公安調査庁(以下、公安庁)の採用パンフレットでは「自身を磨き、ワールドワイドに活躍」と海外勤務できることをアピールポイントとして掲げています。 就職を希望する側...

6枚目

ものすごくどうでもいいんですけど。

質問者の写真

DAYS AT PSIAって……atが大文字なのは気持ち悪い!

高校時代の英語偏差値25、入庁時にTOEIC350点しかとれなかった私すら思います。
パチスロのATじゃないんですから。

左側1人目

まずは本庁職員のスケジュール。

冒頭の文章は読み流しちゃってください。
重要なのは1日のスケジュールの方です。

今のシステムがどうなってるか知りませんし各課で仕事のやり方違うのでなんともですけど。
色々ある日なら、だいたいこんな感じじゃないですかね?
時期によってもかなり変わります。

大事なのはここ。

18:15 退庁
特段の事情がなければ定時退庁が基本。

公安庁は霞が関残業哀史とは無縁の職場です。
(部署などによる例外はあります)
詳しくはこちらを。

「公安調査庁は霞が関なのに本当に残業がないの?」「はい、ありません」
ブラックで知られる霞が関。 朝の3時や5時に役所を出るなんて当たり前です。 最近では「ブラック霞が関」なる本まで出ました。 ブラック霞が関 posted wit...

左側2人目

現場職員のスケジュールです。

6:00 起床〜出勤準備
新聞とテレビの報道番組で主要な情報をチェック。国内外に限らず、政治経済に関する情報は全てどこかでリンクしているので、マクロ的な視野で確認。

質問者の写真

えー!?

いや「俺のスケジュールだ!」と言われたら反論できないんですけど。

質問者の写真

テレビのニュースはともかく、新聞とってる職員なんていないんじゃない?
解答者の写真
本庁でも局でも全紙揃ってるからね
でも、家族いればとってるんじゃないの?

なんか意識高げなのがイラッとしたのでケチつけてみました。

単身者ですと、新聞屋さんから何かのオマケをつけてもらえる以外の理由で新聞とってる人見た事ありません。
スマホでニュースチェックが主流の現在では尚更じゃないでしょうか。

もちろん私も在職中、新聞とったことありません。
朝はジャンプやマガジン、夕方は日刊ゲンダイや東スポ。
実態はそんなものです。

ただし、

解答者の写真
公安庁を志望するなら学生の間は新聞をとった方がいいと思います

どんな記事も一通り目を通しますし、扱いの大きさなどから重要度を測れますので。
ネットだけだと自分の読みたい記事だけ読んでしまい、視野が偏ってしまう危険性があります。

質問者の写真

読む新聞は産経以外ならどこでもいいよ

産経を外すのは、治安機関にとってはポルノがごとくの新聞だから。
公安庁でも産経は切り抜き対象から除外していました(キリがないので)。
他官庁も視野に入れるなら日経が無難です。

8:00 登庁
登庁後に同僚などとの雑談でニュースなどの情報交換。また、前日までに部下が収集した情報を班内で共有。

質問者の写真

えー!?

いえ、別にケチつけてもしかたないんですけど

質問者の写真

同僚と仕事絡みで情報交換なんてすることないよ……
ニュースはニュースでも芸能ニュースの間違いじゃないの?
解答者の写真
仕事については区分の原則あるからね……
パンフだから意識高く書かなくちゃってところだろうけど

本庁から調査指示が来たなどで共通の業務目標に向けて動いてるときくらい?

もちろん情報交換自体は必要であればします。
ですが始業時間前からというのはありません。
みんなオンオフをきっちり切り替えますので。

逆に、朝のたわいもない雑談が仕事に役立ちます。
調査官なんて人と会う商売なのですから話題豊富でなんぼ。
趣味や関心を広げておけば、その分だけ付き合える対象も広がります。

質問者の写真

というか、8時!?
早番しか来てなくない?
解答者の写真
パンフ読んだ感じだと、今はフレックスタイムあるんじゃない?

8:30 始業
部下が予定している本日の面談に向け上司を交えた会議を開催して方針を確認。その後、自身の面談についても上司と協議。

質問者の写真

えー、始業が8時30分!?
しかもこの時間にみんな来てるの?

始業って9時30分だったはずだけど
制度変わったのかしら……

あと、面談って、マルセツじゃなく普通の面談?
(マルセツ=スパイ工作において対象者と会うこと)

質問者の写真

だったら事前に打ち合わせなんてしないと思う……
というか、聞くことが最初にあるから面談しに行くわけだし

 

解答者の写真

でも、もし本当にやってるならいいことじゃない?
仕事の均質化を図る観点からは重要よ

11:00 面談
部下の面談に同行し、有益な情報を入手。本庁に報告するため報告書の作成を部下に指示。

これは、まさに指導の光景。
ちゃんと新人の面倒見てくれる上司ですと、有益な報告書が作れそうな面談を行う場合は同行してくれます。
一緒に聞いて、部下の報告書の足りないポイントを指摘するためです。

部下の指導というケースでなくとも、二人で面談に赴くことは割とあります。
一人より二人で聞く方が確実ですから。

12:00 昼食
職場方面に戻りつつ部下と一緒に昼食。

質問者の写真

上司に奢ってもらえること、かなり多いよ
解答者の写真
付け加えると、現場はお弁当派より外食派の方が圧倒的に多いわね

まず、仕事が不規則で読めないのがあります。
ランチがストレス発散がわりになってるのもあります。
ランチ自体が基調、つまり仕事の一部だったりする場合もあります。

13:30 本庁からの調査指示
本庁から「〇月×日まで△に関する情報を送ってほしい」との依頼を受け、上司に報告した後、班内で協議して仕事を分担。

本庁からの調査指示自体はよくある光景です……が。

質問者の写真

みんなでやるような調査指示なら、首席に電話しない?
解答者の写真
個人に調査指示出す場合って、基本はその調査官の持ってる客の存在が前提だからね
区分の原則あるから手伝いようがないし

こんな細かいところケチつけてもしかたないんですけど。

本庁からの調査指示は何よりも優先されます。
「○日まで~」とか書いてますが、大体は「今日中」とか「明日まで」。
組んでいた仕事の予定が一気に変わったりすることもあります。
ただし評価に繋がるので、割と無理してでも対応します。

逆にそれゆえ本庁では、

解答者の写真
迂闊な調査指示は出すなよ、現場は構えてしまうから

と指導されます。

残りは書いてある通りです。
ただ……

質問者の写真

現場仕事に形なんてないよ

これはあくまで一例。

解答者の写真
どんな仕事をするか、どんな予定を立てるか、どんな人と会ってどんな情報を仕入れるか
公安庁では下っ端であろうと、全て自分で決めます

よっぽど的外れなことをやらない限り、注意されることはありません。

しかも、

質問者の写真

相手あっての商売だから、勤務時間はめちゃくちゃになるよ

有望な対象者見つかるまでは自主的に残業してでも基調を重ねますし。
本格的な工作に入ったら入ったで夜中に仕事終わるのもざら。
ずっとそんなペースで働くと心や体を壊すので、適度に息を抜く日も作ります。
そういった管理は全て自分で行います。

なお、

質問者の写真

割り切ったら、年中仕事しないで遊び暮らすこともできるよ

外へ一旦出てしまえば誰も見てませんので。

右側の2人

書いてる通りです。
私からは何も付け加えることありません。

7枚目

Q. 仕事とプライベートの両立は実現できていますか?

質問者の写真

間違いなくグラフ通りだよ

あえて言うなら、プライベートで身分を明かせない。
その意味で両立できないかなってくらいです。

本庁・現場ともに精神的に若くて多趣味な人が多いです。
特に現場の場合、

● プライベートが充実したことによって、「会話の引き出し」が多彩になり、面談相手との話が弾む

本当にそうです。
プライベートはとことん遊んでください。

Q. アフターファイブや休日は、どのように過ごしていますか?

質問者の写真

ここはもう、人それぞれだよね

あえて言うなら、基本的に同僚との付き合いが多くなります。
一般人相手だと友人でも気軽に話せなくなるので。

ワークライフバランスについて職員に聞きました。

書かれているのは、多分全て本当です。
「多分」というのは、私の頃には看護休暇とか介護休暇とかなかったので。
恐らく公安庁というより霞が関の制度なのでしょうが。

その上で、どうして「本当」と言い切れるか。
ワークライフバランスの概念が生まれたのは2007年ですが、

質問者の写真

公安庁では、そのずっと昔から、ワークライフバランスの実現を目指してきてるよ
解答者の写真
業務内容が特殊ゆえ職員のメンタルに掛かる負担が大きいためです

人事院によると「公安調査庁職員の平均寿命は他官庁より10年短い」という調査結果が出ています。
人事課の職員は次の通り説明していました。

解答者の写真
退職すると在職中にかかっていた強大なストレスから解放され、気が抜けてぽっくりいくんじゃないかな?

バーンアウト症候群に近いものはありますが、公安庁の場合は少々事情が異なります。

常に敵から防衛で、気を張り詰めた状態がずっと続きます(普段意識することはありませんが)
やってることも「人を騙す、脅す、誘惑する」、汚れ仕事そのものですから。

パンフによると現在は制度としてフレックスタイムが設けられているようですが。
昔は、現場においては、「自主的フレックスタイム」が認められていました。

解答者の写真
例えば重大な連絡で仕事が深夜に及んだ場合、翌日は暗黙の了解で午後出勤を許してもらえます

(連絡:情報入手のための面談)

入手した情報が急ぎでなければ、ですが。
それならそれで、報告書を出した後に、適当な用事を作って外回り。
実際は家に帰って寝ちゃいます。
薄々は周囲も察しますが、追及されることはありません。

スパイ稼業は体以上に心の壊れやすい仕事です。

質問者の写真

「自分の管理は自分でやれ」と口を酸っぱくして言われるよ
解答者の写真
この言葉は「自己責任の押しつけ」や「管理者の責任逃れ」ではありません
文字通り「無理をするな」という意味で使われています

 

質問者の写真

自分のことは自分が一番わかるはずだもんね

上司達も明らかにわかるなら、病院へ行くように、仕事を減らすように、休暇をとるように声を掛けてきます。
でも細かいところまで目を配れませんし、わかりませんので。

● 年次休暇を年 2 0 日取得し家族サービスをしています。掃除など家事はもちろん、買い物や食事に出かけて家族の絆を深めています。

解答者の写真
年20日というのは、有休を取得できる事実上のMAXです

質問者の写真

40日あるけど、20日は繰り越せるからね
いざというときのために40日状態はキープしておかないと
20日MAXは全官庁共通です。

公安庁では「有休をとるのは職員の当然の権利」として根付いています。
宿直当番その他緊急事態などでなければ、原則認められます。
また、宿日直当番や休日出勤の場合は、その分の代休がもらえます。
(8枚目の会話内でも記されています)

 

解答者の写真
これが普通であり、そうでなくてはならないはずなんですけどね

やっぱり仕事との兼ね合いがありますので、まとめて消化をする場合は時期を選びます。
具体的には夏休み扱いの7月・8月、あるいは人事異動で仕事が動かない3月に消化します。

ただし、

質問者の写真

部屋に留守番を一人は置かないといけないから、そういった理由で有休認められないことはあるよ

介護休暇を取得し、毎月一度は帰省しています。ここまで育ててくれた両親への恩返しという思いも込めて。

今って年休使わず帰省できるんです?
もしそうなら、なんて羨ましい。

介護ということで補足します。

解答者の写真
たとえキャリアであっても、親の介護が必要な場合は地元局・事務所への配属をしてくれます

ノンキャリアはもちろんです。
ただし当然のことながら、実家が公安庁の地方支局にある場合に限られますが。

 

解答者の写真
条件は、当該期間のキャリア資格停止です

ある意味ではワガママを通すわけですし、キャリアは本来そんな人事を念頭に置いて採用していないのですからしかたありません。

 

 

質問者の写真

著者が退職した理由は介護だよ

辞める年は色々あったので誰も信じませんでしたけど。
半分は間違いなく本当に本当です。

私が本庁人事課長に辞表を出したとき、先の条件&中国局への転勤を提案されました。
断りましたが、心は揺らぎました。
もう半分の理由がなければ受けていたでしょう。

制度としては本当に可能だそうです。
もし自分しか介護できる人間がいない状況に直面することがあったら、人事に相談してみてください。

もっともキャリア資格停止といっても、キャリアの友人曰く。

質問者の写真

実際には昇級止めないだろうし、止めたとしてもどこかで追いつかせたんじゃない?
うちの人事のことだし

つまり結局は停止させないも同然ということ。
確かにありうるかなとは思います。
そもそも同じ級に最低2年はいますから、その間に問題が解決できればいい話ですし。

その上で。

質問者の写真

どこであっても就職したあとの話だけど……
介護だけが理由なら、絶対辞めちゃダメだよ!

安定した収入がある。
相談できる先がある。
この2つだけで、どれだけ楽になるか。
公安庁を辞めたことは欠片も後悔していませんが、この点において公務員の職を手放したことは後悔しました。

人事課はもちろんですが、介護しながら働いている職員もいます。
いきなり介護に飛び込んでも、右も左もわからず狼狽えるばかりです。

解答者の写真
介護倒れしないよう、周囲を味方につけてください

 

私は母一人子一人の母子家庭育ち。
採用面接で聞かれたこと。

解答者の写真
もしお母さんが倒れたらどうする?

質問者の写真

施設でも何でも入ってもらいます
キャリアとして入庁する以上、私は仕事を優先します

しかし、いざ直面してみると、やはり育ててくれた母を見捨てることはできませんでした。
もう半分の理由がなければ、キャリア資格を捨ててでも中国局へ行ったと思います。

もし私と同じ家庭環境の人がどこの省庁であれキャリアを志望するなら。
その点までよく考えて決めてください。

介護を持ち出した私に配慮は見せてくれた。
その点において、私は公安庁を評価していますし感謝しています。

補足 セクハラ・パワハラ対策

質問者の写真

公安庁総務部には「目安箱」と呼ばれるシステムがあるよ

正式なシステムかは知りませんが。
内部不正の告発からパワハラ・モラハラに至るまで受け付けています。
そして、事実だった場合はきっちり処分します。

解答者の写真
特にパワハラ・モラハラにいたっては、局長ですら処分されました

懲戒を受けたかまでは知りませんが。
本庁2部長・総務部長といったプロパートップの座が当確視されていたにもかかわらず、棒に振りました。

右側

また女性が活躍できる職場環境の整備とともに、女性の採用拡大と優れたマネジメント能力を発揮する女性職員の上位ポストへの登用も推進しています。

質問者の写真

へー……

私の知る公安庁ですと、それしか言葉が出ません。
安倍政権における女性登用推進で変わってきているというのは聞くのですが。
私の時代はよくも悪くも女性は対等に扱われていませんでした(2000年前後くらい)。
詳しくは差し控えますが。

まあ、私が退職してから15年経ってますし。
変わったのだろうということにしておきます。
内部からも一応はそう聞いてますから。

8枚目

そのまま読んでいただければいいのですが、いくつか。

企画調整室

質問者の写真

本流歩んでるねえ

そういう部署です。
どんな仕事しているかは官庁訪問で聞いてください。

「本庁vs現場」といったこともなく、

質問者の写真

よく言った!

特に本庁と関東局の仲は最悪。
本庁は関東局を信じていませんし、関東局は本庁を信じていません。
関東局は「自分達こそが公安庁」くらいのプライドを持っています。

もちろんパンフに書けるわけないのですが。
もし本音で上のセリフを口にしているなら、まだ公安庁のイヤなところ見ていないんだろうなあと……。
無縁のまま職員人生終えられるのなら、それに越したことはないですけどね。

。庁内にはサークル活動もあり、確か、剣道部は団体戦で優勝するほどの強豪とか。華道部などの文化系サークルも活動していて、庁内で作品展を開催することもあります。

本当に盛んです。
私の時代は女性職員のほとんどが華道部に入っていました。
剣道のほかですと、野球部も盛んです。

あと、サークルというわけじゃありませんが……私の頃は麻雀好きが多かったです。
世代差があるので今はどうかわかりませんけど。
お酒つきあうかわりに麻雀でつきあうのが通るくらいには流行っていました。

私は、若手の皆さんには「相手に敬意を持つこと」を大切にしてもらいたいと思っています。

質問者の写真

その通りだよ

とだけ述べておきます。
もし入庁したなら、いずれ心から実感することがあるでしょう。

9枚目

試験区分などに関係なく人物本位で採用

質問者の写真

ガチだよ

本当にあらゆるタイプを採用します。
学歴についてはこちらの記事を。

公安調査庁の学歴と処遇 ~採用案内に書かれた「人物本位」を信じてみよう【官庁訪問】
本稿では公安調査庁(以下、公安庁)の採用・採用後の処遇と学歴について記します。 私は別記事にて公安調査庁の採用パンフレットの説明をしているのですが、その関係で公...

ただし、あえて言うなら、

解答者の写真
いかにもキャリアっぽいタイプの人物は敬遠されます

上に検事がいるため、割り切って二番手に甘んじられる人じゃないとダメということです。
また、キャリアとノンキャリアの距離が非常に近い役所ゆえ、高慢ですと軋轢を生みがちですから。
人事課から聞いた話です。

実際には最近そういうタイプの若手キャリアも増えてきているそうですが。
果たしてどうなることやら。

質問者の写真

で、具体的にはどんな人を求めてるの?
解答者の写真
キャリアもノンキャリアも「普通の人」かな?

普通という枠の中で色んなタイプを採り、全体のバランスをとっています。

解答者の写真
重視されるのはキャリア・ノンキャリアともにコミュ力です

コミュ力というのは決して「饒舌」という意味ではありません。
「陽キャ」にも限りません。
朴訥で言葉少なながらも誠実な印象を与える。
これもまた一つのコミュ力といえます。

コミュ力は人によって千差万別です。
大事なのは己のキャラを知り、己のキャラを活かすこと。
人見知りで他人と話すこともできないといったレベルならさておき、無理に変わる必要はありません。
自らの個性に合ったコミュ力を鍛え上げて下さい。

確実にプロへと導く育成ポリシー

質問者の写真

知識・技能・資格は必要ないって書いてるけど、語学はやっておいた方がいいよ
解答者の写真
少なくとも英語ね
研修行かせてもらえるとしても入庁してから数年後の話だし
特に調査第二部(海外担当)を希望するならやっておくこと!

採用においては必要じゃありません。
しかし「不要」だからといって「加点材料にならない」わけじゃありません。
その点は混同しないでください。
やるかやらないかはあなたの自由です。

なお、ハングル語については、話せるレベルまで鍛え上げていれば、ノンキャリアだと大幅な加点材料になると思います。

質問者の写真

著者はやらなかったよ
他人に厳しくて自分に甘い人だから

ただ語学ができれば、かつ資格をとっていれば。
どこの官庁を志望するにしても加点ポイントになります。
やっておいて損はありません。

もう一つ。

質問者の写真

タッチタイピング(ブラインドタッチ)は入庁前にマスターしておいた方がいいかも

採用にプラスとなるかどうかの問題ではないく。
作成する文書の量が本庁・現場とも半端なく、タッチタイピングできないと地獄見ます。
特に現場は報告に速報性が求められる場合があるので。
最近はパソコン持ってない人多いらしいし、案外盲点かも。

一方で、

質問者の写真

業務内容についての「知識」は本当にいらない
回展くらいは読んでおいた方が面接で困らないと思うけど
解答者の写真
むしろ半端な知識は邪魔です
変なクセがついてしまいますので

私は採用時、中核や革マルという言葉すら知りませんでした。
私の母校は慶應。
そういうのに縁遠い学校でしたので(いるにはいると公安庁に入ってから知りましたが)。

市販の治安関連本に書いてそうなことをそのまま答えようものなら、間違いなくネチネチ突っ込まれます。
もちろん市販本を参考にすることは構いません。
でも論点については自分の考え・自分の言葉で述べる様にしてください。
学生レベルで自然と持ち合わせた知識を噛み砕き、活きたものにできるかが鍵です。

格好つける必要はありません。

解答者の写真
知らないことは「知らない」と認めましょう
そして職員に質問して教えてもらいましょう

質問者の写真

一般人は公安調査庁や調査対象のことを知らなくて当たり前だもんね
「知らない」と認めることは決して恥ずかしくないよ

むしろ、面接をスムーズに進めるテクニックとすらいえます。
話をどう聞き出すかが公安調査官のお仕事なのですから。

この辺りの話についてはこちらを。
私が面接したときの再現です(極端に悪い例ですが)。

公安調査庁官庁訪問面接再現その2 ~会話は相手がいて初めて成り立つものです【就活】
本記事では公安調査庁(公安庁)で私が原課訪問を受けたときの面接を再現します。 極めて特殊な例ですが実話ベース、こちらに続くシリーズとなります。 なお今回は、 公...

右側

公安庁のキーワード。
こうしてわざわざまとめるというのは、どこの役所・企業でも同じですが、強調したいポイントです。
これらワードそれぞれに、自分なりの答えを用意しておくとベターです。

質問者の写真

著者は「先憂後楽」なんて、このパンフ見て初めて知ったらしいけどね~
解答者の写真
……言っちゃだめ

最後

書いてあるそのままです。

質問者の写真

ちゃんと伝わってるんじゃないかな?
解答者の写真
内部にいた著者も読んで納得してるみたいだからね
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キャリア志望者の方への補足 ~公安調査庁をオススメしない点・する点

ここまで記さなかったポイントについて補足します。

オススメしない点

検事の植民地

公安調査庁は法務省の外局。
そして法務省は検事・裁判官の法曹が支配する官庁です。
公安調査庁もその例外ではありません。

解答者の写真
トップはじめ要職は検事、いわゆる植民地官庁です

 

他官庁みたいにキャリアが尊大に振る舞うことはできないし許されないものとお考え下さい。

当然、出世にも限界があります。
現在のプロパートップは次長の横尾さん(2021年現在)。
(マスコミ記事にも出ていますし、実名で書いて構わないでしょう)
総務部長の壁を超えてナンバー2が初めて出ました。

私の頃は検事ポストだった本庁1-1課長や関東局長など、プロパーへポストが徐々に譲られています。
本省の留学枠も譲ってもらえたとか。
一時はどうなることかと思う状況だったのですが、底は抜けた状態。
長官もそのうち出るのかもですね。

天下りがない

何の利権もありませんので。
再就職先は自力で探します。
私の知っている例ですと大学教授とかですね。

昇進ペースが遅い

ちょうど今年、私の同期達が課長級になったばかり。
私は1997年入庁ですから23年といったところ。
他省庁よりはやや遅めです。
現在ではキャリアの採用枠が増えていますから、さらに遅くなるでしょう。

ただし他官庁も定年まで勤めることが多くなり、同様に昇進ペースは遅れています。

オススメする点

ある程度までの出世が保証されている

質問者の写真

ゴールは指定職までほぼ保証されてるよ

指定職とは審議官級(地方支局だと局長)以上のポスト。
わかりづらければ「上級国民」で結構です。
上級国民もピンキリですが、キリの方にはまずなれます。

安定という観点からいえば、指定職になれないとキャリアの意味はありません。
他官庁だと保証されているのは課長までで、その前に選別される可能性もあります。
(実際には、ほとんどが指定職になりますが)

定年まで勤めたキャリアで指定職になれなかったのは、私の知る限り一人だけ。
割り切れるなら、それなりにはキャリア気分を味わえます。

キャリア間の競争がほとんどなく、ゆるゆるしている

課長以降、本庁に残れるか。
総務部長や2部長になれるか。
そのレベルでの競争はあります。
私が退職した頃に比べると比較にならないくらい競争が激しくなっています。

しかしぶっちゃけた話として、ゴールはさほど変わりません。
むしろ地方の方が「検事いないから気楽」という人もいます。

加えて、もともと野心のない人が多いです。
他官庁みたいにキャリア同士でギスギスすることもありません。
まったりほっこり働きたい方には向いていると思います。

ただ、もし今後、長官や次長ポストも譲られることになるなら。
競争が激化するのは確実ですので雰囲気も変わっていくのかもしれません。

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面接対策

本項からは面接対策について記します。
キャリアもノンキャリアも共通。
あまり堅苦しく構えず、気楽にお読み下さい。

INTELLIGENCE SKILLS CHALLENGE

公安調査庁が出しているゲーム。

http://www.moj.go.jp/psia/ISC/

実はこのゲームが公安調査庁の面接対策の鍵となります。

Mission1は、公安調査庁が求めている能力そのまま。面接でもこれらの点を重視しています。自分にあてはまった箇所を強調する形でPRを組み立てるといいです。
Mission2は、どうでもいいです。

志望動機

基本的に霞ヶ関全体が志望動機を重要視していません。

解答者の写真
大事なのは「マイナス点」を喰らわないことです
事なかれと言われるように、官公庁は減点主義ですので

具体的には、できるだけ素朴な所から組み立てるといいでしょう。
例えば

解答者の写真
どうして公安庁を志望したの?

質問者の写真

ISILの処刑画像を見て痛ましいと思いました
国民が二度とあんな目に遭わないように働きたいと考え、公安庁を志望しました

とかでいいです。

基本的に志望動機で突っ込まれることはありません。
ただ、常識的に反論がかえってきそうな部分は答えを用意しておくこと。
上の例なら「自己責任論ってあるよね?」とか。

恐らくどこかの段階で問われるであろう質問は、

解答者の写真
どうして警察庁じゃなくて公安調査庁なの?

質問者の写真

警察庁はポリスで、公安調査庁はインテリジェンスだからです

とか、もっともらしく且つ堂々と答えられればいいです。
あとは適当に志望動機へ繋げてください。
この解答例について具体的なところは、各自で勉強してください。

見ているのは内容ではなく、あくまでも答え方。
窓口の段階であれば、いっそ「わからないので教えて下さい」と聞いちゃうのも手です。

注意すべき点として、

解答者の写真
極右的表現や発言は絶対に慎んで下さい
「○ナ」とか「チ○ン」とかヘイトとされる差別的用語なんて論外です。

「○ナは差別用語じゃない!」と反論される方。
今すぐブラバしてください。
私はその手の議論に付き合うつもりありませんので。

世間では知らない・理解していない人が多いですが、極右も公安調査庁の調査対象です。
過度の保守思想は思想面に難ありとみなされます。
人事課曰く

解答者の写真
むしろ左くらいでちょうどいい

入庁したら右傾化するからです。
特に分析では中立的・客観的な視点が必要ですから。

趣味・特技

質問者の写真

趣味・特技は最重要項目だよ

当たり障りなく一番会話をはずませやすい項目なので。
面接本ですと、うまく自己PRに繋げることがセオリーとされます。
もちろんそれでもいいのですが……。

解答者の写真
面接官を楽しませることを第一に考えてください

その方が上手くいくと思います。
面接官が見ているのは内容よりも会話能力の方ですので。
ウケを取れとかネタに走れという意味ではありませんので、念のため。

その他

解答者の写真
公安調査庁の人事は伝統的に志望者本位の採用活動を心掛けています

一番大きな理由は「人に会う仕事だから」。
今回のパンフもそうですが、選ぶ側であると同時に選ばれる側であるという意識を常に持っています。
圧迫面接などはまずないはず。
学生がリラックスして自分を出せる様に配慮してくれます。

しかし一方でそれは罠でもあります。
見てない様で逐一観察してますし、話したことは覚えてます。
後の面接でそれについて聞かれることもあります。
くれぐれも気を抜かない様に。

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公安調査庁を志望するにあたっての、その他注意事項

本項目ではその他の注意事項を記します。
本記事は、志望者や興味ある方から多数のメールやコメントをいただいております。
その中で私が考えたことです。

御質問されるのは構いません。
話せる範囲とはなりますが、答えるのもやぶさかではありません。

ただ、一言だけ。

質問者の写真

あまり考えすぎないようにね

不安点やわからないことは、率直に役所へ聞いてみる

まず不安という意味で考えすぎる場合

不安なのはわかります。
でも受ける前から考えすぎてもムダです。
ここに書かれていることも「天満川鈴」が言っていることにすぎません。
あくまで私の経験した範囲内で過去について述べているにすぎません。
気休めにはなっても答えにはなりません。

特に身辺調査。
心配するよりも、身辺調査されても平気な生活を心掛けてください。

解答者の写真
公安調査庁の人事はストレートに聞いても、基本的に大丈夫です

わからないことは、私よりも役所に直接聞く方が確実です。
聞きづらい気持ちは理解できますけど、それができないなら公安調査官は務まりません。
情報を聞き出すのが仕事なのですから。

解答者の写真
答えられないことは「答えられない」と返されるか、「さあ?」ととぼけてくれます

質問者の写真

もっと気楽に!

公安庁を志望するにあたってやっておいた方がいいこと

読んでおいた方がいい本はこちら。

公安調査庁を官庁訪問するにあたって読んでおきたい本・資料5冊
本稿では、公安調査庁を官庁訪問するにあたって読んでおきたい本・資料4冊とプラスアルファを紹介します。 面接対策にお役立てください。 1 内外情勢の回顧と展望 1...

他についてはこちらの記事に記しています。

漫画「ヒカルの碁」と「公安調査庁に入りたいならやっておいた方がいいこと」
「公安調査庁に入りたいのですが、やっておいた方がいいことはありますか?」、同庁OBの私がしばしば受ける質問です。その答えの一つとして「ヒカルの碁」を挙げてみました。スパイ仕事と「ヒカルの碁」に果たして何の関係があるのでしょうか?

囲碁は一例ですが、そもそもスパイは好奇心ないと務まらない商売です。
何かをやった方がいいのではなく、興味持ったことは何でもやってみてください。

入る前から現実を考えすぎる必要は無い

期待という意味でも同じです。
「入ったらこうなのかなあ?」とか「ああなのかなあ?」とか。
夢を張り巡らせたくなる気持ちはわかります。

私もそうでした。
入庁前に同期のキャリアから勧められたのが麻生幾「情報、官邸に達せず」。

「公安調査庁って、思ったよりすごいところ?」、もうワクテカで読みふけりました。
内定した後に読んでどうする、って感じですけど。

入庁後は、現実を見て色々と幻滅します。
でも夢見るのは志望者の特権、入るまでは存分に妄想しちゃってください。

本著は今だと内容が古くなっています。
それでも治安系官庁を目指すなら読んでいただきたい本です。

ちなみに、この本に出てくるイスラエルから情報を送り続けた人は、私の初めての上司。
詳しくはこちらの記事をお読みください。

麻生幾氏の「評論」と裏側の「現実」の比較 ~公安調査庁における実例より
本記事では、ある事実が記し方などによって印象の変わる例を紹介します。 具体的には麻生幾氏の評論「情報、官邸に達せず」の一文につき、その裏側にある現実を説明します...

志望するにあたって注意したいこと

暴露本は読まない

解答者の写真
暴露本──特に悪意をもって書かれたものは、採用されたいなら読まないでください

これはどこの官庁についても言えることです。

内定前ですと、要らぬ事を面接で口走ってしまう可能性があります。
入庁前ですと、真偽を確かめようがないので思い切り幻滅してしまいます。
入庁後ですと、いつの間にかゴシップ話は全部知っちゃってますから読むまでもありません。

極端な思想の集団に引き摺られない

解答者の写真
SNSの政治クラスタには近づかない方が賢明です

右であろうと左であろうと。
特にTwitterについては、以下の対応を推奨します。

  • アカウントに鍵をかける
  • リツイートする際にはソースを確認する

あとは、

質問者の写真

極端なまとめサイト、ネットニュースの類も見ないこと!

特に保守系については鵜呑みにしないでください。
最悪の場合、就活どころか人生を棒に振ります。
くれぐれも御注意ください。

弁護士懲戒請求、ウヨマゲドン… ネット右翼の思考回路とは
ネット上を中心に韓国や中国に対して強烈な批判発言を繰り返している人たちは、ネット右翼、通称「ネトウヨ」と呼ばれる。彼らはどういう考え方をもとに行動しているのか。...

なお、リベラルポルノと呼ぶべきリテラは、わかって読むなら面白いメディアです。
しかし何も知らないで読むと毒の方が大きいので絶対に勧めません。
私が時々シェアしているので、あえて名指しで断っておきます。

前身の噂の眞相についてはこちらを。

公安調査庁で人気のあった雑誌ランキングベスト5(ただし私の主観)
公安調査庁(以下、公安庁)の本庁では多くの雑誌・週刊誌を各課に取り揃えています。 いわゆる総合情報誌系は会員制のものまで含めて、メジャーどころは揃っています。 ...
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まとめ

書き終えてみたらリライト前の倍の分量になっていました。
本当はもっと色々と書きたいことがあったのですが……書けないのは秘密という問題だけではありません。

公安庁にとっては右も左も敵。
おかげで私はとらわれることなく自由気ままに振る舞っています。
ADHDは束縛やしがらみが大嫌いゆえ自らの経歴にとても助けられています。

しかし何かを本格的に論じるとなったら話が別。
逆に経歴がゆえ、迂闊な発言をすれば左右のいずれかを刺激する可能性があります。
本意に沿わない形で発言を利用される可能性もあります。

私の現在の職業はあくまでもパチンコ店のヒラ店員。
既に公安調査庁キャリアではありませんし、言論や評論を業としているわけでもありません。
バカ臭いとしか思っていないイデオロギー対立に巻き込まれるのは御免被ります。

私がなりたいのは、あくまでも小説家。
本記事を契機として週刊誌報道され。
おかげでキノスパの出版にこそ至らなかったものの、版元へのツテはいくつかできました。
公安庁モノの次作については、できれば書籍として皆様へお届けしたい。
そう願いつつ、現在鋭意執筆中です。

色々書きましたが、一言でまとめさせていただきます。

解答者の写真
気に入られれば勝ち!

皆様の健闘を祈ります。

キノコ煮込みに秘密のスパイスを

OBによる公安調査庁のお仕事をリアルに描いたラブコメ&サスペンス。
小説家になろうでは総合ランキングに入ったことのないド底辺のネット小説です。
一方で、
・週刊誌に「日本のスノーデン」呼ばわりでYahoo!ニュースになり。
・偉い作家先生から「乱歩賞獲れたミステリ」と絶賛され。
・出版社では「これを世に出すのは危険」とお蔵入りにされ。
あれこれ曰く付きの小説、あなたも読んでみませんか?
お気に召しましたら拡散していただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

広島市内のパチンコホール勤務。
3号機時代からのパチンカス。
ADHD、精神障害者手帳3級所持。
慶應義塾大学商学部卒、専攻はマーケティング(広告・宣伝)
国家一種試験経済職の資格で公安調査庁に入庁。
在職時は国際テロ、北朝鮮を担当。
「小説家になろう」の底辺作者。
WordPress記事は素人の備忘録です。

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コメント

  1. 白熊 says:

    質問です。
    キャリアの人って地方局へ出向するときは、希望地とかは聞いてもらえるんですか?それとも完全にランダムで全国転勤ですか?

  2. belle says:

    コメントありがとうございます。
    新人の二年間ということでよろしいんですかね?
    希望地は全く聞いてもらえません。
    北海道と四国を除いたどこかの局へランダムです。
    ただ完全にランダムというわけではありません。
    地元以外、それもまったく縁のなさそうな場所へ行かせます。
    この辺りは大昔からのシステムなので、今も変わってないでしょう。
    また、どこの役所も同じ方針です。
    (馴れ合いで不祥事起こしかねないのが大きい)
    その一方で個人の事情も考慮してくれます。
    私は大阪でしたが、その理由は実家(広島)で何かあった際に少しでも早く帰れるよう人事課が配慮してくれたからだそうです。
    後で幹部から聞かされたときは気遣いに感激しました。
    そういうところは、本当にいい職場だったと思います。

  3. 国家公務員受験生 says:

    こんにちは。総合職で採用されてから、2年目に現場に行くとのことですが、具体的にはどんなことをしますか?一般職採用と同じ仕事でしょうか。また、他省庁みたいにいきなり係長級で行くんですか?

  4. belle says:

    こんにちは、コメントありがとうございます
    まず待遇はヒラ。
    昇進スピードは年次によって変わりますが、基本的に他官庁より遅いとお考えください。
    仕事内容は一般職採用と同じ、ただし肝心のスパイ工作はほとんどしません。
    一言で言うと「物見遊山」です。
    現場は人手足りないのもあって、まずは事務仕事。
    次いで資料収集などのお手伝い。
    その合間に集会調査や聞き込みなどの危険が少なそうな仕事に連れて行かれて教えられます。
    空気に慣れた2年目は少しだけスパイ工作もしますが、あくまでも事故を起こさない範囲。
    良くも悪くも、それくらいに守られます。

    • 国家公務員受験生 says:

      ありがとうございます。
      やはり総合職ですと現場で出来ることは限られてくるんですね。
      2年間の現場を除いては、ほとんど本庁で仕事をするんでしょうか。

      • belle says:

        最近は補佐クラスで2年行くこともあります
        新人時代と違ってある程度の仕事は任せてもらえますが、やはり危なくない範囲にとどまるみたいです
        ごく稀に現場で活躍するキャリアもいますが……色々な事情が絡み合って難しいのが実情ですね

  5. 本田裕也 says:

    公安調査庁に大卒の一般職で就職したいと思っているのですが、どこの大学を目指せばいいと思いますか?
    私はこの春から高校生です。
    高校時代にやっておくといいことも教えて下さい。

    • belle says:

      こんにちは、コメントありがとうございます
      中学生の内から先を見据えるのはいいことです
      ですが、今から考えることではないです
      視野を狭めますので
      大学は、一般職でということであれば、やりたい分野の語学系(ハングル語とか中国語とかアラビア語とか)行くのがベストですが潰しがきかなくなります
      公務員受ける体制の整ってる大学なら、どこでもいいです
      あえて言うなら、私のお薦めは慶応
      (学部はどこでもいい。理由は他大よりも人脈が作りやすいため。この仕事は人脈があればあるほどいいので)
      そうでないなら就職したい土地の国公立(偏差値コスパが高いし、制度・設備の双方が揃っている。御当地人脈も作りやすい)
      やったことは何でも役立ちます、というかやったことを役立てます
      そういう仕事です
      なりたい物も先々は変わるかもしれません
      何に進むとしても役立つという意味で、
      ・部活、特に格闘技系(柔道や剣道は公安庁・警察の双方で好まれます)
      ・語学(話せるレベルまで使えるようになるのは時間掛かるので。特に英語は大学受験にも直結するでしょう)
      ・彼女作る(人間の幅を広げます)
      頑張って下さい!

  6. 本田裕也 says:

    そうなんですか!
    家に慶応行く金は無さそうなので、国立を目指します。
    剣道は既にやっているので高校でも続けます
    それと、身辺調査はどの辺まで入りますか?

    • belle says:

      それがよろしかろうと存じます
      国立に進んで損はまずありませんので
      身辺調査は4親等(いとこ)までは入ると思った方がいいです
      (現在だとそれ以上かも)
      ただ、当たり前に生きていれば心配することはないです

  7. リチャーズ says:

    こんにちは、一応聞いておきたいのですが。
    公安調査庁をはじめ、日本の情報機関はいくつかありますが、身辺調査をする内容は、マークされている団体と本人家族親戚に関わりがあるかだけでしょうか?
    本人の過去の経済状況や心身の病歴、酒癖、薬物使用歴など、最近秘密保護法で話題になりましたが、そういうことも本人の周囲に対して調査するものなのでしょうか?特に私は心当たりはないのですが、疑問に思ったので質問させていただきました。

    • リチャーズ says:

      ちょっと書き方が悪かったので最後の方を訂正です。
      >本人についてのそういったことも、本人の周囲に聞き込みなどをするものなのでしょうか?特に私自身はきいている前述のようなことに該当することはないのですが、疑問に思ったので質問させていただきました。

      • belle says:

        コメントありがとうございます
        情報機関によって差があるので何とも
        公安庁の場合かつ私が在職してた頃の話ということで
        まず内定前にさらりとチェック、内定後は広範囲に調査を入れます
        通り一遍の評判は聞き込みます、経済状況はその範疇で聞きます
        心身の病歴は自己申告
        酒癖はアル中で病院治療とかのレベルでなければ大丈夫
        薬物使用歴は知りませんが、覚せい剤とかについては警察に照会してると思います
        とりあえず、この辺りの理由で落とされた人は聞いたことありません
        当たり前に生きていれば、まず大丈夫です
        あと警察庁はもっと厳しいと思います(公安庁は強制権がないので、調べられる個人情報に限界がある)。

        • リチャーズ says:

          回答ありがとうございます。
          なるほど。公安調査庁はだいたいわかりました。
          よろしければ、追加なのですが、警察庁は厳しいということですが、他の防衛省や外務省、内閣情報調査室などについてはどのような印象がありますか?
          また、実は、心当たりがないとは書きましたが、あえていうなら少しだけ気になることがあります。かなり前に合計2期間の離れた期間に数えるほど行った、少しの間でしたが、精神科や心療内科に通っていた時期があります。ただ、別に病名をつげられたわけでもなく、気休め程度の軽い薬をもらって話をしただけで終わり、今はぴんぴんしています。
          これが病歴とか通院歴になって、だめになるものなのでしょうか。

          • belle says:

            やっぱり厳しいと思います(外務省は身ぎれいという点において厳しいと聞いたことがあります、思想が影響するかは知りません)
            そのくらいでしたら大丈夫でしょう
            ぶっちゃけた話、言わなければわかりませんもの
            ただ、ここは仮定の話ですが……
            もし心が弱いという自覚があるようでしたら公安庁(特に一般職)は絶対に勧めません
            現場は高確率で心病みますので

          • リチャーズ says:

            丁寧にご回答していただきありがとうございました。
            私は今高校生で、スマホとパソコンをもっていなので友達のPCを借りて質問させていただきました。
            大学卒業後の進路について考えていて、漠然と情報機関てかっこいいなというイメージで質問しただけなので、そこまで本気にしているといわけではありませんww
            公安庁やっぱり、厳しそうですねw
            貴重な意見をもらえてよかったです。

          • belle says:

            高校生なら、そのくらい漠然とで構わないと思います
            まだまだこの先色々とやりたいもの変わりますから
            何やるとしても頑張って下さい~♪

  8. チャモロ says:

    いつも、楽しく読んでおります。
    身辺調査について調べていたら、このページのコメント欄がヒットしたので質問をさせてください。
    私は今、大学2年生なのですが、このサイトで扱われているような業界に関心があり、来年に警察庁、防衛省、公安調査庁を受けたいと考えています。
    そこで質問なのですが、よく身辺調査で言われる過激派との交流というのはどの程度からアウトになってしまうのでしょうか。
    うちの大学では左派系のサークルのような団体が、一部活動しています。
    毎年、彼らが大学に人が集まるイベントの時期になると、学内で講演会を開いているのですが、普通に会場が開放されていたので、私は彼らがどういう団体なのか知らずに、興味本位で今年と去年、講演会で話を会場で聞いてしまいました。
    後になって人から聞いた話では、彼らは公安から監視されているヤバイ団体だと聞きました。私自身は彼らの主義主張に賛同はできないし、ちょっと話しかけられただけで、一緒に何かをしたわけでもありません。
    しかし、公安はデモや集会の参加者を写真に撮ったりして、マークしているというような話も、どこまで本当かわかりませんが聞いたことがあるので、そこらへんが本当なら、誤解されていないか不安です。
    実際のところ、この程度で選考に影響があるのでしょうか。
    長くなったのですが、コメント欄を見ていて私も気になってきたので、質問させていただきました。

    • belle says:

      コメントありがとうございます。
      結論から言いますと、その程度なら公安庁につきましては全く心配しなくていいです。
      (他も恐らく大丈夫と思いますが他官庁のことですので)
      ただ、きっと、これが通常人の感覚なんでしょうね。
      大体、そのサークルが本当に公安にマークされてるかどうかも定かじゃありませんし。
      確かに過激派が隠れ蓑にしているサークルというのは存在しますが、一般人に断定はできないと思います。
      仮にそうしたサークルであったとして、大学祭とかの講演会なんて大勢参加するわけですし、たまたま参加しちゃったなんてこともあるでしょう。
      ただあえて言うなら、決して物証は残さないこと。
      例えば参加者名簿などに名前は書かないことです。
      その名簿が警察なり公安庁に流れれば名前くらいはデータベースに載る可能性があります。
      その場合は、もしかしたら「不用意」くらいにとられるかもしれません。
      (誰かが名前騙った可能性もあるわけですから大丈夫と思いますが)
      治安に限らずですが……役人を目指すのなら、通常の学生よりも警戒心は持っていてほしいところです。
      頑張ってください♪

  9. チャモロ says:

    いつも、楽しく読んでおります。身辺調査について調べていたら、このページのコメント欄がヒットしたので質問をさせてください。
    私は今、大学2年生なのですが、このサイトで扱われているような業界に関心があり、来年に警察庁、防衛省、公安調査庁を受けたいと考えています。
    そこで質問なのですが、よく身辺調査で言われる過激派との交流というのはどの程度からアウトになってしまうのでしょうか。
    うちの大学では左派系のサークルのような団体が、一部活動しています。
    毎年、彼らが大学に人が集まるイベントの時期になると、学内で講演会を開いているのですが、普通に会場が開放されていたので、私は彼らがどういう団体なのか知らずに、興味本位で今年と去年、講演会で話を会場で聞いてしまいました。
    後になって人から聞いた話では、彼らは公安から監視されているヤバイ団体だと聞きました。私自身は彼らの主義主張に賛同はできないし、ちょっと話しかけられただけで、一緒に何かをしたわけでもありません。
    しかし、公安はデモや集会の参加者を写真に撮ったりして、マークしているというような話も、どこまで本当かわかりませんが聞いたことがあるので、そこらへんが本当なら、誤解されていないか不安です。
    実際のところ、この程度で選考に影響があるのでしょうか。
    長くなったのですが、コメント欄を見ていて私も気になってきたので、質問させていただきました。

  10. belle says:

    コメントありがとうございます。
    結論から言いますと、その程度なら公安庁につきましては全く心配しなくていいです。
    (他も恐らく大丈夫と思いますが他官庁のことですので)
    ただ、きっと、これが通常人の感覚なんでしょうね。
    大体、そのサークルが本当に公安にマークされてるかどうかも定かじゃありませんし。
    確かに過激派が隠れ蓑にしているサークルというのは存在しますが、一般人に断定はできないと思います。
    仮にそうしたサークルであったとして、大学祭とかの講演会なんて大勢参加するわけですし、たまたま参加しちゃったなんてこともあるでしょう。
    ただあえて言うなら、決して物証は残さないこと。
    例えば参加者名簿などに名前は書かないことです。
    その名簿が警察なり公安庁に流れれば名前くらいはデータベースに載る可能性があります。
    その場合は、もしかしたら「不用意」くらいにとられるかもしれません。
    (誰かが名前騙った可能性もあるわけですから大丈夫と思いますが)
    治安に限らずですが……役人を目指すのなら、通常の学生よりも警戒心は持っていてほしいところです。
    頑張ってください♪

  11. チャモロ says:

    ありがとうございます。
    安心しました。以後、気をつけるようにします。

  12. belle says:

    安心していただいて何よりです( ´艸`)

  13. PLY says:

    はじめまして。
    公安調査庁に関心がある大学既卒の女子です。女性には絶対におすすめできない、と書かれていらっしゃいますが、具体的なお話をお聞きしたいと思い、コメントさせていただきます。
    最近の調査庁のHPでは、女性向けにパンフレットを作るなど女性登用に積極的な印象を受けます。育児制度等も整っているとのことです。制度では守られても、現場での仕事そのものが女性にとって体力的に酷である、ということなのでしょうか?
    また、キャリアは現場でのいわゆる危険が付きまとう仕事にはあまり深入りすることがない、ノンキャリアはその反対だ、という認識を持ちました。それを踏まえて、女性にとってノンキャリアよりキャリアの方が働きやすい、ということはありませんか?
    ご回答よろしくお願い致します。

    • belle says:

      コメントありがとうございます
      まず始めに。
      「具体的な」ということですが、話せることには限界があります。
      本サイトを運営しているのはワナビ(小説家志望者)が小説を宣伝するためであって、ジャーナリストや評論家が持論を述べるためではありません。
      その点、御了承ください。
      >女性向けにパンフレットを作るなど女性登用に積極的な印象を受けます。
      女性向けページのことですね。
      総合職の女性比率を見ても積極的なのは間違いありません。
      ただ公安庁に限らず、どこの官庁も同じだと思います。
      >育児制度等も整っているとのことです。
      整っています。
      共働きするなら最高の環境だと思います。
      >制度では守られても、現場での仕事そのものが女性にとって体力的に酷である、ということなのでしょうか?
      ここは違います。
      現場における体力面は、一般の会社における営業がこなせるくらいであれば十分です(男女問わず)。
      >キャリアは現場でのいわゆる危険が付きまとう仕事にはあまり深入りすることがない、ノンキャリアはその反対だ、という認識を持ちました。
      その理解で合っています。
      >女性にとってノンキャリアよりキャリアの方が働きやすい、ということはありませんか?
      ここは……答えようがありません。
      キャリアとノンキャリア、本庁と現場で全く異なりますので。
      異世界と呼んでいいくらいです。
      この区分によって「働きやすさ」を語るなら、男性、女性というよりも個人の性格・適性によります。
      ただ現場の危険云々につき、女性はさほど心配しなくていいです。
      良くも悪くも逆差別ありますので。
      現在を知るわけじゃありませんが、業務内容的に変わりようがないと思います。
      その上で。
      あえて言うなら……本当にあ・え・てですが、
      キャリアの方がマシなんだろうなあ、と思います。
      危険についてのみで働きやすさを言うなら、本庁はそもそもゼロですから。
      と言いますか、キャリアで入れるならキャリアで入った方がいいです。
      待遇が全く違うのはもちろんですが、任用替えの逆でキャリアがキャリア資格を停止することも可能ですので。
      (さすがに前例はありませんが、制度としては存在します)
      私の場合、女性の職場環境については、諸事情で要らぬことまで知りすぎています。
      その分神経質な書き方をしているのは否定できません。
      あとは官庁訪問にて御自身の目で判断してください。

      • PLY says:

        迅速なご回答をありがとうございます。
        そして返信が遅れて申し訳ございません。
        デリケートな問題にもかかわらず情報の詳細を求めてしまい配慮が足りず申し訳ありません。女性が働くことをお勧めしない理由は体力的な問題以外の理由ということは把握できましたので、それだけでもありがたいです。公安調査庁の特性上、現場の生の情報は少ないので…。
        大学を卒業して早くも一年が経ってしまいましたが、来年の国総試験に挑戦しようと思います。ありがとうございました。

      • PLY says:

        迅速なご回答をありがとうございます。
        そして返信が遅れて申し訳ございません。
        デリケートな問題にもかかわらず情報の詳細を求めてしまい配慮が足りず申し訳ありません。女性が働くことをお勧めしない理由は体力的な問題以外の理由ということは把握できましたので、それだけでもありがたいです。公安調査庁の特性上、現場の生の情報は少ないので…。
        大学を卒業して早くも一年が経ってしまいましたが、来年の国総試験に挑戦しようと思います。ありがとうございました。

        • belle says:

          >配慮が足りず申し訳ありません
          お気になさらず~
          私の立場を明確にしたかっただけです
          他意はなかったのですが、こちらこそきつく読めてしまう物言いで申し訳ございませんでした
          >来年の国総試験に挑戦しようと思います
          今は国総って略されてるんですね((φ(・д・。)メモメモ
          調べたところ、明日から国総の申込みとか。
          来年と言わず今年も受験することを勧めます。
          合否はともかく、雰囲気慣れできる、基礎能力試験の手応えが掴めるなどのメリットがありますので。
          費用の掛からない模試と思って、気軽に。
          PLYさまの合格&採用を祈ります。
          頑張ってください!

  14. PLY says:

    はじめまして。公安調査庁に関心がある大学既卒の女子です。女性には絶対におすすめできない、と書かれていらっしゃいますが、具体的なお話をお聞きしたいと思い、コメントさせていただきます。
    最近の調査庁のHPでは、女性向けにパンフレットを作るなど女性登用に積極的な印象を受けます。育児制度等も整っているとのことです。制度では守られても、現場での仕事そのものが女性にとって体力的に酷である、ということなのでしょうか?
    また、キャリアは現場でのいわゆる危険が付きまとう仕事にはあまり深入りすることがない、ノンキャリアはその反対だ、という認識を持ちました。それを踏まえて、女性にとってノンキャリアよりキャリアの方が働きやすい、ということはありませんか?
    ご回答よろしくお願い致します。

  15. belle says:

    コメントありがとうございます
    まず始めに。
    「具体的な」ということですが、話せることには限界があります。
    本サイトを運営しているのはワナビ(小説家志望者)が小説を宣伝するためであって、ジャーナリストや評論家が持論を述べるためではありません。
    その点、御了承ください。
    >女性向けにパンフレットを作るなど女性登用に積極的な印象を受けます。
    女性向けページのことですね。
    総合職の女性比率を見ても積極的なのは間違いありません。
    ただ公安庁に限らず、どこの官庁も同じだと思います。
    >育児制度等も整っているとのことです。
    整っています。
    共働きするなら最高の環境だと思います。
    >制度では守られても、現場での仕事そのものが女性にとって体力的に酷である、ということなのでしょうか?
    ここは違います。
    現場における体力面は、一般の会社における営業がこなせるくらいであれば十分です(男女問わず)。
    >キャリアは現場でのいわゆる危険が付きまとう仕事にはあまり深入りすることがない、ノンキャリアはその反対だ、という認識を持ちました。
    その理解で合っています。
    >女性にとってノンキャリアよりキャリアの方が働きやすい、ということはありませんか?
    ここは……答えようがありません。
    キャリアとノンキャリア、本庁と現場で全く異なりますので。
    異世界と呼んでいいくらいです。
    この区分によって「働きやすさ」を語るなら、男性、女性というよりも個人の性格・適性によります。
    ただ現場の危険云々につき、女性はさほど心配しなくていいです。
    良くも悪くも逆差別ありますので。
    現在を知るわけじゃありませんが、業務内容的に変わりようがないと思います。
    その上で。
    あえて言うなら……本当にあ・え・てですが、
    キャリアの方がマシなんだろうなあ、と思います。
    危険についてのみで働きやすさを言うなら、本庁はそもそもゼロですから。
    と言いますか、キャリアで入れるならキャリアで入った方がいいです。
    待遇が全く違うのはもちろんですが、任用替えの逆でキャリアがキャリア資格を停止することも可能ですので。
    (さすがに前例はありませんが、制度としては存在します)
    私の場合、女性の職場環境については、諸事情で要らぬことまで知りすぎています。
    その分神経質な書き方をしているのは否定できません。
    あとは官庁訪問にて御自身の目で判断してください。

  16. PLY says:

    迅速なご回答をありがとうございます。そして返信が遅れて申し訳ございません。
    デリケートな問題にもかかわらず情報の詳細を求めてしまい配慮が足りず申し訳ありません。女性が働くことをお勧めしない理由は体力的な問題以外の理由ということは把握できましたので、それだけでもありがたいです。公安調査庁の特性上、現場の生の情報は少ないので…。
    大学を卒業して早くも一年が経ってしまいましたが、来年の国総試験に挑戦しようと思います。ありがとうございました。

  17. belle says:

    >配慮が足りず申し訳ありません
    お気になさらず~
    私の立場を明確にしたかっただけです
    他意はなかったのですが、こちらこそきつく読めてしまう物言いで申し訳ございませんでした
    >来年の国総試験に挑戦しようと思います
    今は国総って略されてるんですね((φ(・д・。)メモメモ
    調べたところ、明日から国総の申込みとか。
    来年と言わず今年も受験することを勧めます。
    合否はともかく、雰囲気慣れできる、基礎能力試験の手応えが掴めるなどのメリットがありますので。
    費用の掛からない模試と思って、気軽に。
    PLYさまの合格&採用を祈ります。
    頑張ってください!

  18. S1222 says:

    こんばんは夜分遅くに失礼します。公安調査庁に興味がありこのブログにたどり着いた学生です。
    一つ質問があります。私の現在通っている大学は左派系の大学として有名なのですが公安調査庁は身辺調査、採用の際に出身大学についても精査しますか?私自身は一切そういった偏った思想はありませんが・・・
    ご回答よろしくお願い致します。

    • belle says:

      こんばんは
      身辺調査は当然します
      ただ出身大学で区別云々はありません
      (その理屈が通るなら、特定の大学は絶対に公安庁へ入れないことになる)
      御自身に偏った思想がないならOKです

      • S1222 says:

        回答いただきありがとうございます。
        気になっていたので安心しました。

  19. noc says:

    こんにちは。
    二点質問をさせていただきたいと思います。
    ・一般職の職員は業務のストレスから他官庁より寿命が短くなると書かれておられましたが、具体的にはどのような点がストレスとなるのでしょうか?
    やはり調査に伴う危険性によるストレスでしょうか?
    ・また、メンタルの強さが重要な業務だと思われますが、どの程度の強さが必要でしょうか?
    ご回答いただけると幸いです。
    よろしくお願い致します。

    • belle says:

      こんにちは
      1点目は、過去のコメント返信にあります。
      2点目は、具体的に「どの程度」とは答えようがないです。内容的にではなく表現的に。ただどんな仕事でもそうですが、やってれば慣れます。現時点でコミュ障クラスの豆腐メンタルには絶対すすめませんが。

      • noc says:

        ご回答ありがとうございます。
        1点目の質問の件で、過去のコメント返信については拝見したのですが、該当のものが見当たりませんでした。
        大変恐縮ですが、どの名前の方のコメントに対する返信なのか教えていただけないでしょうか。

        • belle says:

          返信遅れて申し訳ございません
          そして重ねてお詫びします
          メールでの質問に回答したものでした(こういうのがあるので、質問は極力コメント欄へとお願いしてます)
          改めて1点目ですが、色々と口を噤まないといけない&バレたらいけない
          しかも接触して相手するのは比喩でなく「敵」
          職務だからやっているだけで、職員自ら進んでやっているわけでもない(弁護士みたいに相手方と望んで戦うのではないという意味です)
          やってることも胸張って説明できる行為ばかりじゃない
          ある種汚れた仕事
          日常的に後ろめたさを感じつつ、気が張り詰めた生活を送ります
          退職すると緊張からは解放されるわけですが、その気の緩んだ反動でポックリじゃないか?というのが人事課の話です

  20. eizo says:

    はじめまして。
    公安調査庁に関心のある大学生です。
    身辺調査について質問させてください。
    親族に外国籍の者がいる場合は入庁は難しいのでしょうか。国籍にもよるのでしょうか。
    ご回答よろしくお願い致します。

    • belle says:

      はじめまして
      質問についてですが……何とも言えません
      私は知らないですし、内部で聞いたことがないので
      まず親族といっても親等の問題があります
      次に、お書きになっている通り国籍の問題があります
      ただどこまでがアウトなのかは正直何とも言えないものがあります
      例えば直系に朝鮮籍・中国籍の人物がいれば間違いなくアウトでしょう
      しかし傍系にその他外国籍の親族がいたとして、そこまでアウトなのかどうか
      調査対象と関連のない国家であるなら無問題とするかもしれませんし、面倒になりそうな可能性は全て摘み取る方向でいくかもしれませんし
      私には見当がつきません
      お力になれなくて申し訳ありません

      • eizo says:

        迅速なご回答ありがとうございました。
        正直な話が聞けるかわかりませんが、直接、説明会などでも伺ってみようと思います。

  21. SASAKI says:

    初めまして。
    公安調査庁に興味がある大学生です。
    先日、無事に国家総合職試験の一次試験を突破したのですが、官庁訪問の訪問日程を悩んでいます。
    公安調査庁が第一希望なので、初日に回ろうと思っているのですが、先生方から、先に防衛省・警察庁等を回っていた方が、志の高さを保証出来ていいのではないかと言われてしまいました。
    最後は自分の信じるやり方だとは思いますが、天満川さんならどうするか、またはどうしたか、他の公安調査官はどうしていたかを教えていただけると幸いです。

    • belle says:

      初めまして。

      初日に回るのがいいかどうか。
      具体的なアドバイスは残念ながらできません(現行の官庁訪問システムを知らないため)。
      ただ「私なら」と「私はどうだったか」については、書ける範囲で記してみたいと思います。
      他の人についてはその後で簡単に記します。
      あくまでも参考としてお読みください。

      幾つも官庁訪問することが可能であるならという前提ですが。
      「私なら」警察庁を先に回ります。

      警察・防衛が初日訪問を加点するかは知りません。ただし私の時代でも他官庁(上記2官庁以外)で「初日訪問は重視する」と言い切った採用担当者はいましたので、ここは加点するものとしましょう。
      防衛省はともかく、警察庁警備局と公安庁は似たような仕事をしているわけです。両者を比較した場合どちらが格上の官庁かといえば100人いて100人ともが警察庁と答えます。だったら警察庁から回る方が自然です。
      一方で公安庁はとにかく人物重視の面接重視。評価さえされれば初日訪問以外でも採用されると思います(保証はしませんが)。
      このように考えれば警察・防衛の方を先に回る方が合理的とはいえるでしょう。
      以上は「どうするのがいいか」という要領の観点からの話です。

      一方で「私はどうだったか」。

      私は事実上の公安庁単願でした(理由は色々ありますが割愛します)。
      初日1番目は訳ありで他官庁を回りましたが、終わった後は公安庁を訪問しました。
      現在は知りませんが、当時の公安庁の採用においては評価へまったく影響しない行為です。
      私も知っていましたけど、その上であえて初日に回りました。
      そうしないと、もし内定取れなかったとき絶対に後悔すると思ったから。
      以上は「どうしたいか」という意志の観点からの話です。

      ただし私については参考にならないと思います。
      発達障害なのもあるでしょうが一般人とはかなり価値基準が異なります。
      自他ともに認める変人であり、また子供です。
      世間並の常識は持ち合わせているつもりですが、子供だからこそ自分の意志を優先したともいえます。

      他の人については、総合職ということですのでキャリア限定で答えます。
      警察・防衛を先に回っているのは共通です。
      ただ公安庁を明確に志望した人の割合、あるいは志望度合いは時代とともに変わっています。
      私の数世代上までは「他に入れないから仕方なく」だったと聞いていますが、私の同期(25年近く前)や一つ下だと「公安庁を明確に志望して入った」人が多いです。現在だともっとでしょう。

      官庁訪問は一生の問題。
      私には責任をもった回答はできませんし、責任持ちたくもありません。
      ただ賛否双方の視点から書けるだけのことは記させていただきました。
      あとはsasaki様自身で判断して、信じる道を進んでください。

      まずは最終合格しないと始まりません。
      心から合格を祈ってます。

  22. ウーフ says:

    質問失礼します。
    自分は今大学2年生で公安調査庁に興味を
    持っているのですが、父親がベトナム国籍を持つベトナム人です。また、父は党員ではありませんが、父はベトナム共産党の幹部に知り合いがいて、自分も複数回会ったことがあります。このような場合、身辺調査ではどう評価されてしまうのでしょうか。
    尚、自分自身は日本で生まれ育っている日本国籍保有者です

    • belle says:

      せっかく御質問いただいたのですが、お答えできません。これは私にはわからない上に、内容が内容なので軽々には答えられないという、文字通りの意味です。申し訳ありませんが公安庁に直接聞いてみてください。

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